コピペ運動会

時刻は午後7時過ぎ
1日の仕事を終え、わしは鼻歌混じりに帰路に車輪の轍を刻んでいた
今日も日本経済を支えた自負で胸を張り、途中の全国チェーン弁当店の暖簾をくぐった

店員「いらっしゃいませー」
わし「とんかつ弁当1つ」
店員「すいません、本日かつが切れちゃいまして…」
わし「ほーん、なら唐揚げ弁当でええわ。ご飯大盛りにしてくれ」

そう言いつつわしは250円を差し出した


店員「500円になります」
5秒ほどの沈黙が流れた後、店員は再び口を割った

店員「唐揚げ弁当、ライス大盛りで500円になります」
わしは切れた


わし「あのなあ、わしの希望を断絶しといて料金はまるまる取ろうってかい？
そら都合よすぎるやろあんちゃん」
店員「すいません、決まりですので…」

わし「いや、そんなマニュアル対応はいらんねん。君じゃ話にならん。
ちょっと偉い人呼んでくれ」

バイトの若造とやり合ってもらちが明かない、店長はすぐに登場した


店長「あの、どうされましたか？」
わし「わしはとんかつ弁当食いたいねんけど、かつ切れてるんやろ？」
店長「はい、申し訳ございません」


わし「なら、わしは第一希望やない他の弁当を頼むわけや。
そこで料金丸々取ろうっちゅうのは筋が通っとらんやろ？」
店長「いえ、当店はこのような場合でも割引等は致しかねないとこになっておりまして…」

わし「そんなもんありえへんやろ。そんなあこぎな商売やっとったらアカンでえお宅。
あのなあ、商売の基本は三方よしやろ。そんな態度買い手と世間は納得せえへんわ」
店長「申し訳ございません、決まりですので」

わし「もうええ、こんな人情の無い店に未来はないわ。これがチェーン店のアカン所や。
前のファミマで弁当買うからもうええ」


そう言い残しわしはこの腐敗した弁当屋に今生の別れを告げた
人情が失われつつあるこの現代日本、日本経済の復活を目指すならば
日本人は今一度、人情の力を見直さなければならないだろう

そのような意味ではチェーン店の心無い対応に一石を投じたわしの「聖戦」は
必ずや意味のあるものであるはずだ～FIN