コピペ運動会

かよわくて繊細な美少女に憧れてた。
イメージは、白くて細長い枝みたいな手足に、大きくて潤んだ瞳、透けそうに白い肌、くちびるは血のような朱。
まるでガラス細工！
乱暴に扱えば壊れてしまいそう…みたいな感じ。
あとサナトリウムで療養中(結核とか)の美少女にも憧れてて、
肺病で喀血するのとか最高に可愛い！とか思ってた。
で、繊細少女(笑)を効果的にアピールする方法として選んだのが、気絶。
掃除の時間、廊下にクモが！→気絶
友達が怪我を！血が！(実際には転んでスリ傷)→気絶
四階の窓からウッカリ下を見て→気絶
みたいな。
ハンカチに油性マジックでわざと赤いシミつけて、人が見てる時にわざと咳き込んだり(迫真の演技)もしてた。
友達に「鈴子ちゃん、最近どうしちゃったの…？」
って(多分別の意味で)聞かれても、
「うん…病状が…芳しくないんだ…」
って伏し目がちに(内心ガッツポーズ)答えてた(死ね)。
自分の痛さに途中で気付いて、高校は逃げるように誰も行かない遠い街の進学校へ。
受験は目茶苦茶頑張った。
気絶少女を卒業したきっかけは、たぶん何かあったんだと思うけど、
何故か記憶からスッポリ抜け落ちてるみたいで、全然思い出せない。
あの頃の友達とは合わせる顔がないし、もちろん同窓会なんて、誘われた事もないorz
でも記憶を消す薬が発明されたら、同窓会主催して「再会に乾杯！」のビールに仕込んで全員に飲ませるのが夢。