1 名前:以下、はてなにかわりまして元増田がお送りします。 投稿日:2008/12/29 19:16:06
私の旦那は女装子です。
そのことは結婚前から知っていました。
いや、正確に言うと、知らなかったけど違和感がありませんでした。
もともと顔立ちがたいへん可愛らしく、背もそれほど高くない華奢な骨格。
私服はスカートこそはかないもののとてもユニセックスで、実際女性に間違われることも日常茶飯事でした。
私はそんな彼とまるで姉妹のように仲良くなり、やがて付き合うようになりました。
その時の私にとって、彼と一緒にいることがとても自然なことだと感じたからです。
それが恋愛感情だったのかどうか、今となってはわかりません。
風変わりな彼を、でも、私はちょっと自慢に思っていたのです。
決して男らしい人ではない。でも、男だからって彼を好きになったんじゃない。
私はそういう垣根を越えて彼を愛している。…そんな風に、思っていたのかもしれません。
そうして年齢的なものもあり、私と彼は結婚しました。
彼は変わらず可愛らしく、姉のように母のように私を慕ってきました。
私も自分なりにかいがいしく彼を支え、2人の生活はとても楽しいものでした。
ある日、彼が言いました。
「子供が欲しいね。」
私も答えました。
「そうだね。」
でもそこで、私は想像することができませんでした。私と彼の間に子供がいる風景を。
幼子に向かって彼を指し「ほら、パパだよ」と呼びかける姿を。
ようやく気づいたのです。結婚とは、「父」と「母」になる可能性をもたらすものなのだと。
最初から「子供は要らない」と明確な意図がある場合は別として、
自分と共に「父」となってくれる人を伴侶として選ばなければいけないのだということを。
私の中の「父」のイメージは、男らしく、いざという時に身体を張って妻と子供を守れる強さを持った人。
子育てによってその強さを得るのでしょうが、可愛らしい妹であり娘である彼は、あまりにそのイメージからかけ離れていました。
自分があまりにも典型的な「男親」を求めていることにショックを受けましたが、
気づいてしまって以来、彼との将来を考えることができなくなりました。
彼の長所であった女性らしさがすべて、伴侶としての欠点にしか見えなくなってしまいました。
彼は何も変わっていない。それは悪いことじゃない。自分の事が何も見えていなかった私が悪いんです。
結婚とは何か、そこに自分が何を求めているのか、真剣に考えないまま前に進んでしまった私が。
私達は来年、離婚します。