コピペ投稿者:名無しさん
投稿者ID:FMFmd8Bz
コピペ投稿日時:2015/06/17 21:20
コピペ投稿日時:2015/06/17 21:20
405: No.1 2006/01/04(水) 13:33:08
6年ほど前の今頃は、花屋に勤めていた。毎日エプロンをつけて店先に立っていた。ある日、小学校一年生ぐらいの女の子がひとりで花を買いに来た。
淡いベージュのセーターにピンクのチェックのスカート。肩の辺りで切り揃えた髪が、動く度に 揺れて愛らしい。
フラワーキーパーの前に立ち止まり、真剣な面持ちで花を選んでいる。
母の日でもないし、クリスマスでもないし、何のプレゼントかなぁと思って、しばらく様子を見ていた。
あっちを見たりこっちを見たり、あまりにも一生懸命でなかなか決まらない様子だったので、「誰かにプレゼントするの?お誕生日?」と声をかけてみた。
少女は首を横に振る。「お母さんにあげる」と言う。
「お母さんお花が好きなん?」と聞くと、今度は首を縦に振る。
こんなおっさんが相手したら緊張して言葉にならないかなと思って、ニコニコ笑顔をがんばってみた。
しかし、少女の口から思いがけない言葉を聞いて、胸がつまった。
「パパが死んじゃったの。ママ元気ないの。だからお花あげるの」
そんな言葉を口にしながら、一生懸命お花を選んでいる。
泣きたい気持ちで爆発しそうになった。
「そっかぁ……お母さんきっと喜ぶねぇ」笑顔を頑張れなくなってきた。
406: No.2 2006/01/04(水) 13:38:45
それから色々話を聞いてみると、つい最近お父さんが亡くなったこと、お母さんが時々泣いてるのを見かけること、おばあちゃんに、お母さんがどうしたら元気になるか聞いたら、お花がいいよって教えてもらったことがわかった。レジの後ろへ駆け込んで、しゃがみこんで急いで涙を拭いて、パンッパンッと頬っぺたを叩いて気合いを入れなおした。
「どれにしよっか?お母さん何が好きかなぁ?」
「これがいい。」指の先にはチューリップ。鮮やかな明るいオレンジ色。
「うん、チューリップかわいいね。じゃあ、リボンつけるからちょっと待ってて。」










