壮大な時代
コピペ投稿者:名無しさん
投稿者ID:UBCiun83
コピペ投稿日時:2017/04/28 23:28
コピペ投稿日時:2017/04/28 23:28
271 名前:灰色埜粘土 ◆8x8z91r9YM [] 投稿日:2010/02/26(金) 19:03:14 ID:SXa9Qrxa
世界各国が宇宙開発を推し進めるようになってどれぐらい経っただろう。
地球上を人類が完全征服し、ようやく、誰もが地球から出られるようになった。
ジャングルはもとより、昔は謎そのものと云われていた海底でさえ、今や曇りガラス程度の存在でしかない。
そんな時代を生きる人類の関心は宇宙に向けられていた。
それでも、実際に地球の外に関心を持ちながらも、多くの人々は宇宙に行ける可能性を持つに留まっている。
技術が進んでいても、まだまだ宇宙には謎だらけだ。行くにも莫大な費用が掛かる。
だから結局人々の夢はまだ叶っていない・・・
夜空を見上げて「あの星が僕んちの星」
と子供が父親に尋ねた。これは子供が適当に決めたのとは違う。
尋ねられた父親は昨日、自分が打ち上げた星を見上げる。
「あのピンク色のお星様がそうだよ」そう言って指を伸ばす。
「見せて」、と子供が父親の前にある家庭用電波望遠鏡で宇宙を眺める。
レンズを覗く息子を見て、自分が子供だった頃との違いをしみじみと父親は感じた。
昔は流れ星に願いを込めたり星の並びが持つ神話をわくわくして聞いたなあ、
子供の頃はどこかの星に行きたいと何度と無く思ったものだが地球にいながら夜空に星を浮かべられる時代が来るなんて・・・
そう思いながら、どこの家庭でも誰もが自分が宇宙行ったかのように感じ、また夜空を見上げるのだった。