289 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 17:40:52 ID:Fyd2D6aC
元亀元年六月、近江での織田と朝倉の戦いとあるから姉川の合戦の時の事か。
援軍として三河からやってきた徳川家康を交えて軍議を行っていた際、会議が一段
落したところで信長が口を開いた。
「いやぁ、それにしても三河殿、このたびは遥々近江までご足労いただいて真にか
たじけない。お礼の印として、この『槍』をお譲りしよう」
信長が従者に持ってこさせた『槍』を家康に手渡す。
「これは源家由来の品だから、三河殿に使っていただいた方が良いだろう。何を隠
そうこの槍、鎮西八郎為朝が使ったと言われる矢なのだ!」
「ほぉ、それはそれはかたじけない……………『矢』?」
「うん、『矢』」
キョトンとする家康。それを面白そうに見ている信長。
「『槍』のように見えますが……」
「鎮西八郎の矢はデカすぎる故、誰も使えぬ。それで試しに鏃を外して槍に仕立て
てみたら丁度良い大きさだったので槍とした、と当家に伝わっておる逸品。何なら
矢に設え直させるが?」
「い、いや……こりゃ矢としては使えませぬなぁ」
「ほぉ、海道一の弓取りでもムリであるか!」
”現在虎革で作った投鞘に収められている槍がそれである”とエピソードは締めら
れているので、逸話の信憑性はともかくこの槍、江戸中期には実在したようである。
それにしても信長、家康をからかって遊んでいるようにしか見えません。
戦の直前なんだけどなぁ……(^^;
コメント一覧
伊豆大島に島流ししたら伊豆諸島全域を支配したってのはまだ信じられるけど
討伐を逃れて沖縄まで行って、後に琉球王国の始祖となる子を残したとか
伊豆大島から矢を放ったら鎌倉まで届いて刺さったところから水が出たとか
チャレンジする気持ちが大事なんだね
源ダメ元なんだね
こいつをどう思う?