コピペ運動会

俺の姉もヤクザの叔父からお袋が養女として引き取った子。
俺にとっては従姉妹に当る。
姉は子供の頃から癇癪持ちで反抗期はハンパなく荒れた。
お袋は毎日泣いていた。「姉がいなければ…」俺は姉を恨んだ。
だけどお袋は絶対最後まで姉を見捨てることはなかった。

俺が大学の頃、お袋の末期癌が発覚。余命幾許もなかった。
姉は当時付き合ってた人と結婚しようとしてたけど、
向こうの両親から大反対され結婚出来ずにいた。
姉は彼(義兄)に「先に子供作らせて。お母さんに私の子供を見せたい」
義兄は二つ返事で「いいよ。お母さんに俺たちの子供を抱っこして貰おう」
二人は強攻策に出た。

お袋が他界する３ヶ月前に姪が誕生。
三度の飯より子供好きのお袋にとって初めて見る孫の顔。
病室は衛生の問題で乳児には危険な環境。
だけど姉は病院の意見を無視しお袋の所へ毎日姪を連れて通った。
抗がん剤で意識朦朧とする中、お袋は震える手でいつも姪を優しく撫でていた。

姪にはお祖母ちゃんの記憶は残ってないだろう。
だけどイタズラした時、姉が「そんなに悪い子だったらお祖母ちゃんに言い付けるよ！」
と叱ると「お祖母ちゃんごめんなさい…」と泣いて謝る。
お袋は遺影でいつも微笑んで孫を見守っている。

本当の姉弟じゃないけど、お袋の最期に孫の顔を見せてくれた姉に、
両親の反対を押し切って孝行してくれた義兄に感謝してる。

そして※１が幸せになってくれることを心から願う。

長文すんません。