943 :本当にあった怖い名無し :2009/10/22(木) 03:29:48 ID:6RiY75ZV0
大学生になりたての頃なんだけど、山の中(と言っても、里山レベル)で若いスーツ姿のOLさんを発見したんだ。OLさんは、山を登ってるってより、ウロウロしてる感じに見えた。手にはロープらしきものと、木の棒を持ってた。
「まさか自殺…」とか思ってビクビクしたんだけどさ、勇気を出して「どうしたんですか、何か探してるんですか?」と声を掛けたよ。
まあ…下心が少々あった事は認めます。OLさん、ちょっと可愛かったし。
で、声を掛けた瞬間。OLさんは「お~ま~え~が~!」とか叫んで木の棒を振り回しながら、凄い勢いで追いかけてきた。もちろん、俺はダッシュ逃亡。
だが、OLさん追ってくる。スゲェ早い、なんなんだアレ。新手の妖怪か何かか。
もうヤバイ。俺、このまま捕まって殺されちゃうかも…とか思ってたら、下から山を登ってくるオッチャン登場。この瞬間、オッチャンが天使に見えた。
オッチャンに「たすけてぇ~!」と必死に叫ぶ俺。
棒をブンブンしながら「まてぇ~!こら~!お前~!」と叫ぶOLさん。ソレ見てビビるオッチャン。
一瞬怯んだオッチャンだったけど、彼の勇者魂に火がついたのか、坂道を爆走してくるOLさんをタックルみたいな感じで押し留めた。流石足腰強いぜ。ありがとう、オッチャン。
で、オッチャンはOLさんを落ち着かせて説得し、そのまま山のふもとまで送ってくれた。
仕事のストレスや職場の人間関係に悩み(苛められてたらしい)、その上付き合ってた彼氏は別の女と浮気してて、それを責めたら捨てられて自暴自棄になってたらしい。
えぐえぐと泣きながら説明するOLさんを、優しく諭すオッチャン。
「辛かったら、そんな仕事辞めちゃいなよ。まだ若いし、やり直せるよ」
「嫌な事があったらココに遊びに来なさい。いつでも歓迎するから」
オッチャンは、そんな感じの事を喋ってた。その間、俺は何もする事が無いので、オッチャンがくれたトマトを食ってた。美味かったです。
帰りがけにオッチャンは、俺とOLさんにキュウリとトマトをくれた。OLさんとは、その後何も無かった。
てか、追いかけられた時はマジで恐かったよ。オッチャンには、色々感謝です。
コメント一覧
オチなし
意味なし
山あり
谷間あり
なんで追いかけて来たんだよ
え?
おっちゃんの天使姿を想像してしまった。