714 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2010/01/19(火) 20:37:59 ID:hNMZqfnP
二人の兄が死んだ事。つってもヨウムとハスキーなんだが、敢えて二人と書いた。ヨウムは母親が子供の頃に、父親(俺にとって祖父)の知人から贈られて以来、
ハスキーは母親が俺を身籠った事が分かった翌日に父親が連れてきた。
俺は小さい頃、一人で勝手に遊び歩いては知らない所まで迷い込んで帰れなくなってた。
知らない所と言っても、今にして思えば一駅に満たない距離だったが、
無我夢中であちこち歩き回り、ふと気付くと全然知らない所にいて、それは心細かった。
そんな時は大体、ハスキーが迎えにきてくれた。
夕方になっても俺の姿が見えないと、ヨウムとハスキーは家で良く騒いでたらしい。
それで父親もはてと思い、ハスキーを連れて出てみると、いつも俺をみつけてくれた。
んで連れられて家に帰ると、玄関で待ってたヨウムが肩に止まって
「オカエリ、オカエリ、ヨカッタネェ~」と連呼する。
俺は間違いなく二人を兄弟だと思ってたし、彼らもまた、俺を弟の様に思っててくれたと思う。
ハスキーは俺の大学合格を見届けるかの様に、それから間もなく、19年の生涯を終えた。
ヨウムは俺が就職して間もなく。その頃は一日の殆どを止まり木の上で過ごしてたけど、
毎朝毎晩の挨拶は欠かさなかった。ある夜、いつものように「おやすみ」って声をかけたら、
その日はいつものように「オヤスミ」でなく「バイバイ、バイバイ」って言うんだ。
「違うでしょ、おやすみ」と言って「オヤスミ」と一言返ってきたが、俺が部屋から出る時は
やっぱり「バイバイ」だった。
翌朝、止まり木から降りて、籠の隅っこでうずくまってた。48年の大往生。
不出来な弟で苦労かけたと思うよ。でも一人っ子でも寂しくなかったのは、
頼れる兄が二人もいたからだって俺は今でも思ってる。
何でこれ書いたかって、もう犬も鳥もいない生活が余りに寂しいから、そろそろ
新しい家族を迎えたいなと色々考えてたんだけど、これ書いてて涙とまんねえから
まだ暫くは無理そうだ。
コメント一覧
その集団への忠誠、親和性は高い。
ヨウムは賢くて、鸚鵡返しでなく言葉の意味を理解して話す事が出来る。
きっと本能で死期を悟り、お別れをしたんだね。
彼らは間違いなく家族であり、兄弟だったんだな。
今度の土日に会いにゆくことに決めた!
脳内シアターの後半がえらいことになった
「ヨウム(洋鵡、学名Psittacus erithacus)はアフリカ西海岸の森林地帯に分布する大型インコ」
─出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
また一つ賢くなってしまった。日々賢くなっていく自分が怖い。
ばか..俺を泣かしてなんのめりっとがあるのか
アレックス(Alex)
アレックスの公式サイトには次のような追悼文が寄せられている。
「彼は『オウムは人の言葉を無意識にまねるだけ』という固定観念をくつがえしてくれた。彼は大いなる遺産を残した。鳥の心に対する一般概念を変えただけでなく、バカを表す『bird brain(鳥の脳みそ)』という言葉への認識も変えたのだ」
最後の言葉は、死の前夜に部屋から去ろうとする博士に「じゃあね、また明日。君を愛してるよ」(原文では"You'll be in tomorrow.")。それに対し博士は"Yes, I'll be in tomorrow."と答えたという。
オレもオウムかと思ってた
お前のおかげでまた一つ賢くなってしまった
俺もまた一つ賢くなれたが、一つ賢くなったところで焼け石に水だ
弟の大事な節目を見届けて、彼らは兄としての責務を果たしたんだね
反則過ぎんだろ…
うちのコザクラインコも少しは喋るようになるかな?
ところでヨウムは買うと20万ぐらいすんだよな、デカいし。ハスキーといい、ヨウムといい、何気に金持ち臭いな
防音と自分の年齢を勘案する必要があるね。
鳴き声もなかなかのものだし、何より
鳥より先に自分が寿命を迎える可能性も充分有り得る。
コンゴウインコなんか下手すりゃ70〜100年生きかねんし。
スネーク「不味い!」