289 :大人の名無しさん:2005/07/19(火) 00:10:29 ID:jvutb21m
23で転職したとき、ある先輩と仲良くなった。彼は27。
お互い結婚を考えてる彼女がいるということで、よく結婚の話をした。
式は?住居は?子供は?なんてね
お互い相手に会いに行くのに車で2時間程度かかるから、仕事が終わると
「○○(僕)、にやけながら運転するなよ!気持ち悪いからな」
「先輩じゃないんですから、大丈夫っすw」なんて言いあってた。
ある日その先輩が、
「なんか最近、妙に肩がこるんだよなぁ・・・。○○、ちょっと肩揉んでくれないか?」
なんて珍しいこというから、「先輩、もう年っすよw」なんて揉んであげてたっけ。
その数日後、その先輩が「あんまり調子悪いから、病院行って来るわ。すぐ戻ってくるよ」
って病院に行ったっきり、病院から戻ってこなかった。
詳しい病名は聞かなかったが、
かなり珍しい脳の病気で現代医学では治せないらしかった(後で知った)。
その先輩が入院した国立病院は、自分が住んでいたアパートから車で5分。
だけど僕はお見舞いに行かなかった。
単にめんどくさかったというのと、先輩が「すぐ戻ってくる」って言ったからだ。
お見舞いに行った他の先輩からも、
「○○はどうしてる?って言ってたぞ。見舞いに行ってやったか?」
って言われたけど、「まぁすぐに戻ってくるさ」なんて思って行かなかった。
そしてある夜、残業をしていた私のところへ入院している先輩の訃報が届いた。
「死んじゃったのか・・・」
それが最初の感想。
それから色んなことが浮かんできた。
何で先輩が死ななきゃいけなかったんだろう?結婚を控えてたんだぞ。
死ななきゃいけないくらい悪いことを先輩はしたのか?それなら死ぬのは僕のほうだ。
先輩の御両親や御兄弟、すごく悲しむだろうなぁ。
僕なら身寄りがいないから僕が死んだほうが・・・
なんて思っていたら急に目から大粒の涙がこぼれてきた。
初めての経験だった。気づいたら泣いてたって。
それから人目も気にせずに号泣。わんわん声を出して泣いた。
もう会えないんだって思ったら、涙も声も止まらなかった。
見舞いに行かなかった自分がとても情けなかった。
290 :289:2005/07/19(火) 00:11:43 ID:jvutb21m
先輩、僕はもう三十路に突入しましたよ。
あの時の相手と結婚して、去年娘が産まれました。
僕に似てちょっとドンくさいですが、元気に育ってます。
見舞いに行かなかったこと、恨んでますか?
恨んでいいですから、化けて僕の枕元に出てきてください。
そして昔みたいに「てめー○○、ちゃんと仕事しろよ」ってカツ入れてください
僕は一生、あなたの後輩です。
コメント一覧
ニートには微塵も理解出来んだろうけど。
死ななきゃいけないくらい悪いことを先輩はしたのか?
死ぬのにいちいち理由なんか付かないだろ
『先輩が病気で死にました。』でお終い
死ぬの?
死ぬの?
死ぬの?
死ぬの?
今さら言っても仕方ないけど。
ごめんなさい
余り響かないんだろうな。
で?
って展開だったら面白かったのに。
それはそれでガクブルな話だな
彼女じゃなくて彼氏だったのか…