彼女と適当なラブホに一泊して帰るという
小旅行に出かけた時のことだ。
ここがいい。そこは嫌だ、もっと綺麗なとこがいい。
そこは高い。などといって中々決まらない。
そうこうしている内に夜は深けて行き、
道沿いにラブホすら見かけなくなった。
次にラブホを見かけたら、そこに入ることにした。
彼女は渋ったが仕方がない。
しばらく走ってやっと見つけたラブホは
妙に寂れて”どよ~ん”と嫌な雰囲気を醸し出していた。
入るのは嫌だったが運転し通しで疲れもピークに達し
これ以上は運転することは危険だったため
何とか彼女を説き伏せて泊まることにした。
通された部屋も不自然な大きなポスターの
貼られた変な部屋で、心持ち全体的に湿っている
気がして気持ち悪い。
しかしラブホに入ったらしたくなるのが
人の性。若さゆえに仕方がない。
やることやって彼女と共に眠っていたが
俺は急に尿意を催し、トイレに行き帰って来ると
俺の寝ていた場所の掛け布団だけが不自然凹んでいる。
まるで布団の上に人が座っていたかのように……。
深くは考えないようにして彼女を起こさないように
そっと布団をめくり彼女の隣に潜り込もうとした。
なんとなく目をやった彼女側のベットの隙間。
そこからこちらを見ている子供と目が合う。
鼻から上だけを出しこちらを見ていた子供は
目があった瞬間に下にひっこんだが
俺は恐怖のあまりガタガタ震え布団に潜りこんだまま
眠ることなんてできない!
不自然に青白い子供の顔が頭から離れない。
部屋から出ようと思い彼女を必死になって起こすが
彼女はぐっすり寝ていてどんなに揺すっても起きない。
体が動かなくなり、いよいよ本気で身の危険を感る。
金縛りを解こうと心の中で必死にお経を唱えるが
一向に効果がないどころか、くすくすと痣笑う子供の声が
脳内に響く。
俺がテンパってると冷たい小さな子供の手の
ような感触が這うようにして俺の足を触り始める。
掴み易い場所を見つけたようで足首を掴むと
物凄い力でグイグイ引っ張りはじめる。
体が動かなく抵抗できない俺の体は抵抗できないまま
ずるずると少しずつベットの下に引きずり降ろされ
膝まで落ちた俺はもうダメかと身構えたその時……
「 そこまでだ! 」
そこには寺生まれで霊感の強いTさんの姿が!
周囲を見渡すと子供だけでなく大小さまざまの黒い影が
ベットの上にいる俺達を取り囲んでいた。
Tさんはおもむろにラブホ備え付けのゴムを掴み
「 破ァ----!! 」と叫ぶとゴムが光る。
光るゴムを手裏剣のように操り黒い影を切り裂いていく。
まるで忍者のようなTさんを前に起き出した彼女と俺は
身を硬くして見守るしかできなかった。
俺達を取り囲む黒い影を倒したTさんは
「 恋人達の愛の営みを邪魔するたぁ、
下世話な趣味してやがんな… 」
壁に貼られた巨大ポスターをベリッと剥がす。
するとそこには人の形をした染みが浮かんでいた!
Tさんは呪文を唱え、呪文と共に光る己の拳を
壁の染みに向かって振りかざし強烈な一撃を加える!!
壁の染みはスッと消え無事に事態は解決した……
かのように思えた。
「 どうしてここに? 」
「 ヤバイ気配を追って、な 」
俺が聞くとTさんは頬を掻きながら答えた。
突然背後から悲鳴があがる!
彼女が自分が裸だったことを思い出したようだ。
悲鳴をあげて毛布を体に巻きつけ
猛然と怒り出した彼女!!
Tさんはタジタジになりながら謝っている。
俺もTさんを助けようとするがなんの手助けにならない。
最終的には何故か俺もTさんと一緒に
床に正座させられた。
俺は彼女を落ち着かせると、彼女と共にTさんに
お詫びとお礼を言った。
去り際にTさんは苦笑しながら俺にだけ言った。
「 一番怖いのは生きてる人間かもな…… 」
寺生まれってスゴイ!……俺もそう思った。
小旅行に出かけた時のことだ。
ここがいい。そこは嫌だ、もっと綺麗なとこがいい。
そこは高い。などといって中々決まらない。
そうこうしている内に夜は深けて行き、
道沿いにラブホすら見かけなくなった。
次にラブホを見かけたら、そこに入ることにした。
彼女は渋ったが仕方がない。
しばらく走ってやっと見つけたラブホは
妙に寂れて”どよ~ん”と嫌な雰囲気を醸し出していた。
入るのは嫌だったが運転し通しで疲れもピークに達し
これ以上は運転することは危険だったため
何とか彼女を説き伏せて泊まることにした。
通された部屋も不自然な大きなポスターの
貼られた変な部屋で、心持ち全体的に湿っている
気がして気持ち悪い。
しかしラブホに入ったらしたくなるのが
人の性。若さゆえに仕方がない。
やることやって彼女と共に眠っていたが
俺は急に尿意を催し、トイレに行き帰って来ると
俺の寝ていた場所の掛け布団だけが不自然凹んでいる。
まるで布団の上に人が座っていたかのように……。
深くは考えないようにして彼女を起こさないように
そっと布団をめくり彼女の隣に潜り込もうとした。
なんとなく目をやった彼女側のベットの隙間。
そこからこちらを見ている子供と目が合う。
鼻から上だけを出しこちらを見ていた子供は
目があった瞬間に下にひっこんだが
俺は恐怖のあまりガタガタ震え布団に潜りこんだまま
眠ることなんてできない!
不自然に青白い子供の顔が頭から離れない。
部屋から出ようと思い彼女を必死になって起こすが
彼女はぐっすり寝ていてどんなに揺すっても起きない。
体が動かなくなり、いよいよ本気で身の危険を感る。
金縛りを解こうと心の中で必死にお経を唱えるが
一向に効果がないどころか、くすくすと痣笑う子供の声が
脳内に響く。
俺がテンパってると冷たい小さな子供の手の
ような感触が這うようにして俺の足を触り始める。
掴み易い場所を見つけたようで足首を掴むと
物凄い力でグイグイ引っ張りはじめる。
体が動かなく抵抗できない俺の体は抵抗できないまま
ずるずると少しずつベットの下に引きずり降ろされ
膝まで落ちた俺はもうダメかと身構えたその時……
「 そこまでだ! 」
そこには寺生まれで霊感の強いTさんの姿が!
周囲を見渡すと子供だけでなく大小さまざまの黒い影が
ベットの上にいる俺達を取り囲んでいた。
Tさんはおもむろにラブホ備え付けのゴムを掴み
「 破ァ----!! 」と叫ぶとゴムが光る。
光るゴムを手裏剣のように操り黒い影を切り裂いていく。
まるで忍者のようなTさんを前に起き出した彼女と俺は
身を硬くして見守るしかできなかった。
俺達を取り囲む黒い影を倒したTさんは
「 恋人達の愛の営みを邪魔するたぁ、
下世話な趣味してやがんな… 」
壁に貼られた巨大ポスターをベリッと剥がす。
するとそこには人の形をした染みが浮かんでいた!
Tさんは呪文を唱え、呪文と共に光る己の拳を
壁の染みに向かって振りかざし強烈な一撃を加える!!
壁の染みはスッと消え無事に事態は解決した……
かのように思えた。
「 どうしてここに? 」
「 ヤバイ気配を追って、な 」
俺が聞くとTさんは頬を掻きながら答えた。
突然背後から悲鳴があがる!
彼女が自分が裸だったことを思い出したようだ。
悲鳴をあげて毛布を体に巻きつけ
猛然と怒り出した彼女!!
Tさんはタジタジになりながら謝っている。
俺もTさんを助けようとするがなんの手助けにならない。
最終的には何故か俺もTさんと一緒に
床に正座させられた。
俺は彼女を落ち着かせると、彼女と共にTさんに
お詫びとお礼を言った。
去り際にTさんは苦笑しながら俺にだけ言った。
「 一番怖いのは生きてる人間かもな…… 」
寺生まれってスゴイ!……俺もそう思った。
コメント一覧
T-34
創作なんじゃねーの?
J
「なぜイクナイなのか?」なんてコメするような投稿者には
一生わかんねーよ
投稿者乙
「えっ」は荒らしが出たから好かれてない。
ホモとクイズも好かれてない、と思う。
でも似たようなネタ連投は好かれる訳ねーよな。
連載になって1話ダラダラ完結の話になり
読者が離れて行くイメージ
今更Tさんなんかが面白いと思ったの?
Tは厨二臭全開
Tさんの名前が出た瞬間心底がっかりした
ただのかっこよいTさん自慢話で面白さがなくなる