微妙に不思議な話

コピペ投稿者:komm 
コピペ投稿日時:
8 :1 ◆qPv2XYsWjI :2008/01/27(日) 18:39:19
微妙に不思議な話 その1

祖父が重篤な病に倒れ、明日をも知れないという時、祖父の病床には親戚・縁者が集まった。
総勢で10人もいただろうか。
当時、中学生であった私は、こともあろうにその席で、不埒な考えをめぐらせていた。
祖父が亡くなれば、その財布の中身は必要ないだろう。
どうせなら小遣いでもくれて死ねばいいのに、などと。
すると、意識も定かではない祖父が、むっくりと半身をもたげ、一同の中からこの私を手招きするではないか。
そして、おもむろに祖父はこう言った。
「○○坊、ようきたなあ。そら、手を出せ」
枕もとの財布から千円札を3枚ほど抜くと、それを私の手に握らせたのだ。
ああ、死かけたた者は心を見抜くものだなと、身を小さくしたものだ。
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コメント一覧

1  名前::2008/04/02(水) 12:36:43 
己の小ささを感じたんだな、きっと。
そりゃ身を小さくもするわ。
16 イイ!コメント
2  名前::2008/04/03(木) 00:37:47 
良い経験をさせてもらったな>>8
6 イイ!コメント
3  名前::2009/07/08(水) 01:38:30  ID:uRMLdTm9 携帯からの投稿
すげぇ
1 イイ!コメント
4  名前::2009/10/10(土) 19:48:41  ID:324iURPo 携帯からの投稿
※1上手いな
0 イイ!コメント
6  名前::2012/08/07(火) 00:16:34  ID:rDFcEjb6 携帯からの投稿
死かけたた
0 イイ!コメント
 

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