775 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2008/03/21(金) 02:19:19 ID:H48OiP/j
父親は俗に言う「カッコいい父親」ってのじゃなかった。
メガネに七三分けの、典型的なサラリーマンって感じ
ところで高校生のときにクローゼットを漁っていたら、昔のアルバムを発見
白黒写真にはどうやら父親と思しき丸刈りの少年や、若き日の爺ちゃんの姿が
ところがその丸刈りが就職した辺りで
「○月○日、会社をサボって伊豆に行く」
という説明文と、車のボンネットに手をついて
かっこつけた姿が来てまず爆笑
その次のページには斜め45度でキリッとした彼の写真の横に
「色男 金と力は なかりけり」
という直筆の文句
その日、夕食の席で
「お父さん、色男 金と力はなかりけりって…」
と言った瞬間、
「あ、お前、あ、ああれ、見たのか?」
と壊れたファービー人形みたいにモルスファとなって言い訳をし始めてた
そんな親父は「あの時の仕返しだ」と言って、俺の結婚式の披露宴で
突如俺が小学生のときに描いた親父の絵を大々的に公表しやがった
長生きしろよ
コメント一覧
だがイイを押す