20 :本当にあった怖い名無し:2009/12/04(金) 23:52:18 ID:WTL3pcHg0
『遠野物語』に霊峰として登場する早池峰山の主は、一つ目一本足の怪物であるという この怪け物はイッポンダタラかと思われるが、これについては隣町にこんな話が伝わっている
ある夜、遠野の隣町にある寺の和尚が囲炉裏でモチを焼いてると、こいつが来て片っ端からモチを食ってしまった
その化け物はそれから毎日毎日この寺を訪れるようになり、ついには酒までねだるようになった
そこで和尚が一計を案じ、ある日、白いゴマ石をモチみたいに囲炉裏で焼き、徳利には酒の代わりに油を入れておいた
んで、その日もこの「主」とやらが来て、ゴマ石をモチだと思って頭の口から食ってしまった
和尚がすかさず酒を薦めると、口の中で油が発火し、この化け物は悲鳴を上げて寺を飛び出していった
しかし、内臓を悉く焼かれたこの化け物も巣には帰りつけず、ついに道端で力尽きた
で、天日に炙られてこの化け物の死体が腐敗し、物凄い異臭を放つようになった
で、ケガレを嫌う早池峰の主が洪水を起こしてこの化け物の死体を押し流してしまった
この洪水は麓の町をも綺麗さっぱり洗い流し、化け物の死体もバラバラになってどこかへ流れていった
この洪水の時、荒れ狂う泥水の中を、白いお髭の老人が流される家屋の上に泰然と座り、流されていったという
んで、後にこの白い髭の老人はここらの神様であろうといって、それ以来北上川の洪水を白髭水と呼ぶようになった
長い話だが終わり。あんまり怖くないね
22 :本当にあった怖い名無し:2009/12/05(土) 00:41:04 ID:IjNy6gNvP
>>20 イッポンダタラは製鉄の神ともされる妖怪(?)だから、鉱山のあった遠野地方に伝説が残ったとしても不思議じゃないね。
遠野物語によると、『仙人峠』の由来も、鉱山が崩れて千人の鉱夫が亡くなったからという説があるみたいだし。
花魁渕といい、鉱山にまつわる話はおどろおどろしくて興味をそそられる。
コメント一覧
①
んで、とか
読み難い
あれは名作だから何歳でも読み直すべき
うちの本棚にも入ってる
赤く焼けた鉄を見続ける為に片眼が潰れ、
鉄に風を送るふいごを踏み過ぎる為に片脚が腐るらしい。
んだもんで隻眼・隻脚のイッポンダタラは製鉄の神だなんだ言われるらしいね。
タタラ事態に製鉄の意味があるしね
※14
なんで東方?
から傘お化けのキャラが一つ目一本足繋がりだからか、苗字が多々良なんだ
元の話は全然違うけど共通点は間違ってないから少し感心した覚えがある
だからっていきなり東方厨とか言い出す米14、お前東方詳しいだろ
このキャラ、登場作で1番知名度低いぞ