少年の日、神様との約束
コピペ投稿者:名無しさん
投稿者ID:X0Qsz5Qu
コピペ投稿日時:2010/05/31 19:20
コピペ投稿日時:2010/05/31 19:20
一雄は、ある日小高い丘を歩いていた。
頂上にあった大きな木の横を通り過ぎようとするときイヤというほどぶつけてしまった。
すると、みるみるうちにその木のうろから煙が湧き出て、
その煙の中からひとりの老人が現れた。
「わしを呼んだのは誰じゃ」
「べつに呼んでないよ。おじいさんは誰だい」
「わしは野球の神様じゃ」
「野球の神様なの!? 僕野球が大好きなんだ。」
「ほう、おまえは野球が好きなのか」
「うん、こないだのパレードにも行ったんだ。ジョーにサインもらったんだぜ。
かっこよかったなあ、みんな。」
「この日本でも野球が行われているが、見たことがあるかね?」
「もちろんあるさ、いつも後楽園に行くんだ。小さい頃からお父さんに連れてってもらってたからね」
「そうか。日本の野球はこれからどうなると思うかね?」
「これからどんどん強くなるさ。今はアメリカのほうが強いかもしれないけど、
いつか日本がどんどん強くなって、アメリカもやっつけて、日本が世界で一番強くなるんだ。
それを見るのが僕の夢なんだ」
「日本が世界で一番強くなるのを見たいのか」
「うん!すごく見たいよ」
「そうか。ではその願いを叶えてやる」
「ほんと!」
「わしは野球の神様じゃ、嘘はつかん。ただ、それには三つだけ条件がある」
「何でも聞くよ!その条件って?」
「一つは、この帽子をかぶることじゃ」
「帽子?」
「この帽子を、一生かぶり続けるのだ。絶対に脱いではいかん」
「お安い御用さ」
「二つめは、変なあだ名じゃ」
「変なあだ名って何?」
「何かは教えられんが、おまえには変なあだ名がつく。それを嫌がってはいかん。
一生その名前で呼ばれるのじゃ」
「・・・それもまあいいや。三つめは?」
「三つめはな、おまえがそのときわしの隣にいることじゃ。
日本が世界で一番強くなるには、お前の野球を愛する強い思いが必要なのじゃ」
「それだけ守れば、日本は世界一強くなれるんだろ!? うん、僕その三つを守るよ!」
「きっと守るんじゃぞ。そうさなあ・・・50年もすれば、その願いは叶うであろう」
「ずいぶん先だな・・・でも、頑張るよ!」
「そうか。では、50年後を楽しみにしておるぞ・・・」
老人はそれだけ言うと消えてしまった。
少年は、その後一生帽子をかぶり続け、
少し妙なあだ名をつけられたが、一生ニコニコしてその名で呼ばれ続けた。
そして、ちょうど50年後。2006年3月20日。
パンチョ伊東はペトコ・パークのはるか上空から、
50年前と同じ目の輝きで「その瞬間」を見た。
野球の神様の隣で。
本当のような、嘘のような、でも本当かもしれない話。
頂上にあった大きな木の横を通り過ぎようとするときイヤというほどぶつけてしまった。
すると、みるみるうちにその木のうろから煙が湧き出て、
その煙の中からひとりの老人が現れた。
「わしを呼んだのは誰じゃ」
「べつに呼んでないよ。おじいさんは誰だい」
「わしは野球の神様じゃ」
「野球の神様なの!? 僕野球が大好きなんだ。」
「ほう、おまえは野球が好きなのか」
「うん、こないだのパレードにも行ったんだ。ジョーにサインもらったんだぜ。
かっこよかったなあ、みんな。」
「この日本でも野球が行われているが、見たことがあるかね?」
「もちろんあるさ、いつも後楽園に行くんだ。小さい頃からお父さんに連れてってもらってたからね」
「そうか。日本の野球はこれからどうなると思うかね?」
「これからどんどん強くなるさ。今はアメリカのほうが強いかもしれないけど、
いつか日本がどんどん強くなって、アメリカもやっつけて、日本が世界で一番強くなるんだ。
それを見るのが僕の夢なんだ」
「日本が世界で一番強くなるのを見たいのか」
「うん!すごく見たいよ」
「そうか。ではその願いを叶えてやる」
「ほんと!」
「わしは野球の神様じゃ、嘘はつかん。ただ、それには三つだけ条件がある」
「何でも聞くよ!その条件って?」
「一つは、この帽子をかぶることじゃ」
「帽子?」
「この帽子を、一生かぶり続けるのだ。絶対に脱いではいかん」
「お安い御用さ」
「二つめは、変なあだ名じゃ」
「変なあだ名って何?」
「何かは教えられんが、おまえには変なあだ名がつく。それを嫌がってはいかん。
一生その名前で呼ばれるのじゃ」
「・・・それもまあいいや。三つめは?」
「三つめはな、おまえがそのときわしの隣にいることじゃ。
日本が世界で一番強くなるには、お前の野球を愛する強い思いが必要なのじゃ」
「それだけ守れば、日本は世界一強くなれるんだろ!? うん、僕その三つを守るよ!」
「きっと守るんじゃぞ。そうさなあ・・・50年もすれば、その願いは叶うであろう」
「ずいぶん先だな・・・でも、頑張るよ!」
「そうか。では、50年後を楽しみにしておるぞ・・・」
老人はそれだけ言うと消えてしまった。
少年は、その後一生帽子をかぶり続け、
少し妙なあだ名をつけられたが、一生ニコニコしてその名で呼ばれ続けた。
そして、ちょうど50年後。2006年3月20日。
パンチョ伊東はペトコ・パークのはるか上空から、
50年前と同じ目の輝きで「その瞬間」を見た。
野球の神様の隣で。
本当のような、嘘のような、でも本当かもしれない話。
コメント一覧
あれっ?誰か来たようだ…
確かに少年ではないな