502 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 02:58:20 ID:AG8lsFEj
一人で街を歩いている時は大体すれ違った人を題材にいろんな妄想をするんだけど、それって俺だけじゃないよね?
ミニチュアダックスフンドを連れた28歳くらいの男の人を見たら、
「わがままな恋人が犬を飼いたいって言ったから飼ったけど
結局その恋人は他の男の所へ行っちゃって犬だけが残ったストーリー」
を1から頭の中で組み立てて会話とかを繰り広げるの。
今朝は通勤の時に大きなマスクをした、真面目そうな女子中学生とすれ違った。
ただ、よく見ると目と鼻筋が綺麗。将来すごい美人になるストーリーを考えてたら、
いきなり声かけられた。
「あ、あの。すみません!」
「え?あ、俺?何?どしたの?」
「ちょっとお伺いしたいんですけど・・・」
声も可愛かったから、迷子とかだったら会社に遅刻してでも一緒に手をつないで
交番まで連れてってあげてもいいかなくらい思った。
いや、ロリコンとかじゃないけどね。
「あ、あたし・・・かわいいですか?」
「へっ?」
「あたしっ・・・かわいいですか!?」
大きな瞳でじっと見つめてくる女の子。誰が見てもかわいいって言う。
503 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 03:00:19 ID:AG8lsFEj
「あ、うん。すごく可愛いと思うよ。」「これでもそう思うか!」
女の子はマスクを外してそう叫んだ。マスクの中身は想像していたかわいい唇ではなく、
耳まで裂けた肉の切れ目だった。
「・・・へぇ、まだ居たんだ。」
俺がそう言うと女の子は「??」という顔をした。
「いや、俺が子供の頃は良く見たんだけどね。口裂け女。
最近めっきり見なくなったなって思って。でも君みたいな子供は初めて見たな。」
「こ、怖くないんですか?」
「あーごめん。怖がった方が良かった?」
「だ、だってあたしこんなだし・・・」
「誰だってひとつやふたつ、欠点はあるよ。肌汚い子は化粧してごまかすし、
しもぶくれの子は髪の毛で隠すし。みんなそうやってるんだよ。」
「で、でもそれとは根本的に・・・」
「何が違うって言うの?しかも君はその欠点以外は凄く綺麗だ。あ、そうだ。
君に似合う可愛いマスクを買ってあげるよ。大人になったら整形手術すればいいし。」
「え・・・?これって治るんですか?」
「うん。お尻の皮膚を少し取って手術すればほとんどわからないくらいになるよ。
とりあえずマスクだね。Loftいこっか。」
手を取って引っ張る。慌ててマスクをつける女の子。
504 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 03:02:10 ID:AG8lsFEj
「ちょ、ちょっと待ってください!良いんですか?あたし、幸せになっていいんですか?」「当たり前だろ。女の子には誰だって幸せになる権利があるんだ。」
「でも・・・。なんで・・・なんでそこまでしてくれるんですか?
こんなあたしなんかのために・・・」
「それは、君が可愛いからだよ。」
一瞬びっくりした顔をしてから、恥ずかしそうにうつむく。
そして、つないだ手をギュっと握り返してくる女の子。
「あー。ただし俺から一個条件があるな。」
「な、なんですか?」
「手術が終わったら、俺にキスしてくれない?」
冗談のつもりで言ったんだけど、女の子はうつむいて消え入りそうな声で「・・・はい」と言った。
「あ、いや、ごめん。そんな、冗談っつーか、嫌だったら全然っつーかその」
「いいんです」
「ただ可愛いからこんなこと言っちゃったってゆーか警察だけは勘弁って言うかその」
「いいんです!・・・あたし、あの、あたしからお願いします!
手術が終わったら、キ、キスさせてくださいっ!」
「・・・え?」
「あたし、あなたのこと、好きになっちゃいました。上の口はまだダメだけど、
下の口は先にあなたとキスをしたいって言ってるんです・・・。ほら、もうこんなに・・・」
とか考えてたら、もう夕方。
コメント一覧
やっぱ妖怪は死ね
これ豆な
いや、ビラビラだろ
でもネクタイ締めてスーツ着て国道沿いのディーラー街で解体車故障車の買い取りのどさ回り営業やってる俺クソ勝ち組www暑いwww
お疲れさま。熱中症気をつけてね。
つポカリ