コピペ投稿者:名無しさん
投稿者ID:Jpiqvt22
コピペ投稿日時:2010/08/03 17:30
コピペ投稿日時:2010/08/03 17:30
19 名前:名無し三等兵[] 投稿日:2008/06/25(水) 13:35:28 ID:D2O6tC9/
外交官である佐藤尚武氏が書いた著書「回顧八十年」からの抜粋。彼はドイツがフランスを降伏させた第二次大戦時にパリに赴任していた。
私はちょうど(1940年)7月14日の朝、シャンゼリゼーを上りつめて、凱旋門のところで車をおりた。
無名戦士の墓にもうでたい気持ちからである。凱旋門からエトワールの広場を見回すのに、いずれの家もみなしまっている。
(中略)目にうつるのは、ただ大きな赤地に黒の逆マンジのハーケンクロイツばかりである。これはまた無数にかかげられている。凱旋門の真下に永久の眠りについている、
第一次ヨーロッパ戦争の墓碑は、大きな白の大理石盤でできていて、水平に地面にはめこんである。その頭の方には、休戦当時から燃え続けている消えずの火が、いまもって赤々と炎をあげている。
すべて昔のとおりである。しかし昔と比べて大きな違いは、昔墓にもうでていたフランス人が、今は一人もいないことである。三々五々、つどい来るのはドイツの兵隊である。彼らは丸腰で武装もなく、
普通の見物人と同様の気持ちでくるものらしい。しかし集まってくると、だれか小声で号令をかけ、無名戦士の墓碑の前にきちんと整列し、そして挙手の礼をささげるのである。私は同じくそばにたっていて、
つくづく深い感にうたれざるをえなかった。
戦死者にたいする敬意は兵士なら通じ合うものがあるんでしょうな
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