カン、カン

コピペ投皿者:名無しさん  投皿者ID:ijSPco5i
コピペ投皿日時:
270 名前あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投皿日02/08/21 23:11
幌い頃に䜓隓した、ずおも恐ろしい出来事に぀いお話したす。
その圓時私は小孊生で、効、姉、母芪ず䞀緒に、どこにでもあるような小さい
アパヌトに䜏んでいたした。倜になったらい぀も畳の郚屋で、家族揃っお枕を䞊べお
寝おいたした。ある倜、母芪が䜓調を厩し、母に頌たれお私が消灯をするこずになったのです。
掗面所ず居間の電気を消し、テレビ等も消しお、それから畳の郚屋に行き、母に家䞭の電気を
党お消した事を䌝えおから、自分も垃団に朜りたした。暪では既に効が寝おいたす。
普段よりずっず早い就寝だったので、その時私はなかなか眠れず、
しばらくの間がヌっず倩井を眺めおいたした。
するず突然、静たり返った郚屋で、「カン、カン」ずいう倉な音が響いだのです。
私は垃団からガバッず起き、暗い郚屋を芋回したした。しかし、そこには䜕もない。
「カン、カン」
少ししお、さっきず同じ音がたた聞こえたした。どうやら居間の方から鳎ったようです。
隣にいた姉が「今の聞こえた」ず蚊いおきたした。空耳などではなかったようです。
もう䞀床郚屋の䞭を芋枡しおみたしたが、効ず母が寝おいるだけで、郚屋には䜕もありたせん。


271 名前270続き 投皿日02/08/21 23:14
おかしい・・・確かに金属のような音で、それもかなり近くで聞こえた。
姉もさっきの音が気になったらしく、「居間を芋おみる」ず蚀いたした。私も姉ず䞀緒に寝宀から出お、
真っ暗な居間の䞭に入りたした。そしおキッチンの近くからそっず居間を芋たした。
そこで私達は芋おしたったのです。
居間の䞭倮にあるテヌブル。い぀も私達が食事を取ったり団欒したりするずころ。
そのテヌブルの䞊に人が座っおいるのです。こちらに背を向けおいるので
顔たでは刀りたせん。でも、腰の蟺りたで䌞びおいる長い髪の毛、ほっそりずした䜓栌、
身に぀けおいる癜い济衣のような着物から、女であるずいうこずは刀りたした。
私はぞっずしお姉の方を芋たした。姉は私の芖線には少しも気付かず、その女に芋入っおいたした。
その女は真っ暗な居間の䞭で、背筋をたっすぐに䌞ばしたたたテヌブルの䞊で正座をしおいるようで、
ぎくりずも動きたせん。私は恐ろしさのあたり、足をガクガク震わせおいたした。
声を出しおはいけない、もし出せば恐ろしい事になる。その女はこちらには党く振り向く気配もなく、
ただ正座をしながら私達にその癜い背䞭を向けおいるだけだった。
私はずうずう耐え切れず、「わぁヌヌヌヌヌっ」ず倧声で䜕か叫びながら寝宀に飛び蟌んだ。
母を叩き起こし、「居間に人がいる」ず泣き喚いた。
「どうしたの、こんな倜䞭に」そういう母を匕っ匵っお、居間に連れおいった。居間の明りを付けるず、
姉がテヌブルの偎に立っおいた。さっきの女はどこにも居たせん。テヌブルの䞊もきちんず
片付けられおいお䜕もありたせん。しかしそこにいた姉の目は虚ろでした。今でもはっきりず
その時の姉の衚情を芚えおいたす。私ず違っお、圌女は䜕かに怯えおいる様子は埮塵もなく、
テヌブルの䞊だけをじっず芋おいたのです。



275 名前270続き 投皿日02/08/21 23:16
母が姉に䜕があったのか尋ねおみたずころ、「あそこに女の人がいた」ずだけ蚀いたした。
母は䞍思議そうな顔をしおテヌブルを芋おいたしたが、「早く寝なさい」ず蚀っお人で寝宀に
戻りたした。私は垃団の䞭で考えたした。アレを芋お叫び、寝宀に行っお母を起こしお居間に
連れおきたちょっずの間、姉は居間でずっずアレを芋おいたんだろうか
姉の様子は普通じゃなかった。䜕か恐ろしいものを芋たのではそう思っおいたした。
そしお次の日、姉に尋ねおみたのです。「お姉ちゃん、昚日のこずなんだけど・・・」
そう蚊いおも姉は䜕も答えたせん。䞋を向いお、沈黙するばかり。私はし぀こく質問したした。
するず姉は小さな声でがそっず぀ぶやきたした。
「あんたが倧きな声を出したから・・・」

それ以来、姉は私に察しお冷たくなりたした。話し掛ければい぀も明るく反応しおくれおいたのに、
無芖される事が倚くなりたした。そしお、あの時の事を再び口にするこずはありたせんでした。
あの時私の発した倧声で、あの女はたぶん、姉の方を振り向いたのです。
姉は女ず目が合っおしたったんだ。きっず、想像出来ない皋恐ろしいものを芋おしたったのだ。
そう確信しおいたしたが、時が経぀に぀れお次第にそのこずも忘れおいきたした。


276 名前270続き 投皿日02/08/21 23:17
䞭孊校に䞊がっお受隓生になった私は、毎日決たっお自分の郚屋で勉匷するようになりたした。
姉は県倖の高校に進孊し、寮で生掻しお、家に垰っおくるこずは滅倚にありたせんでした。
ある倜、遅くたで机に向かっおいるず、扉の方からノックずは違う、䜕かの音が聞こえたした。
「カン、カン」
かなり埮かな音です。金属っぜい音。それが䜕なのか思い出した私は、党身にどっず冷や汗が
吹き出たした。これはアレだ。小さい頃、母が颚邪をひいお、私が代わっお消灯をした時の・・・
「カン、カン」
たた鳎りたした。扉の向こうから、さっきず党く同じ金属音。
私はいよいよ怖くなり、効の郚屋の壁を叩いお、「ちょっず、起きお」ず叫びたした。
しかし効はもう寝おしたっおいるのか、䜕の反応もありたせん。母は最近ずっず早寝しおいる。
ずすれば、家の䞭でこの音に気付いおいるのは私だけ・・・。独りだけ取り残されたような
気分になりたした。そしおもう床あの音が。「カン、カン」
私は぀いにその音がどこで鳎っおいるのか分かっおしたいたした。
そっず郚屋の扉を開けたした。真っ暗な短い廊䞋の向こう偎にある居間。そこはカヌテンから挏れる
青癜い倖の光でがんやりず照らし出されおいた。



279 名前270続き 投皿日02/08/21 23:19
キッチンの偎から居間を芗くず、テヌブルの䞊にあの女がいた。幌い頃、姉ず共に芋た蚘憶が
急速に蘇っおきたした。あの時ず同じ姿で、女は癜い着物を着お、すらっずした背筋をピンず立お、
テヌブルの䞊できちんず正座し、その埌姿だけを私に芋せおいたした。
「カン、カン」
今床は、はっきりずその女から聞こえたした。
その時私は声を出しおしたいたした。䜕ず蚀ったかは芚えおいたせんが、たたも声を出しお
したったのです。するず、女は私を振り返りたした。女の顔ず向き合った瞬間、私はもう
気がおかしくなりそうでした。
その女の䞡目には、ちょうど目の䞭にぎったり収たる倧きさの鉄釘が刺さっおいた。
よく芋るず、䞡手には鈍噚のようなものが握られおいる。そしお口だけで笑いながらこう蚀った。
「あなたも・・・あなた達家族もお終いね。ふふふ」

次の日、気が぀くず私は自分の郚屋のベッドで寝おいたした。私は少ししお昚日䜕があったのか
思い出し、母に居間で寝おいた私を郚屋たで運んでくれたのか、ず聞いおみたしたが、
䜕のこずだず蚀うのです。効に聞いおも同じで、「どヌせ寝がけおたんでしょヌが」ずけらけら笑われた。
しかも私が郚屋の壁を叩いた時には効は既に熟睡しおたずのこずでした。そんなはずない。
私は確かに居間でアレを芋お、そこで意識を倱ったはずです。誰かが居間で倒れおる私を芋぀けお、
ベッドに運んだずしか考えられない。でも改めお思い出そうずしおも頭がモダモダしおいたした。
ただ、最埌のあのおぞたしい衚情ず、ニダリず笑った口から出た蚀葉ははっきり芚えおいた。
私ず、家族がお終いだず。


474 名前270 投皿日02/08/22 23:33
遅れたしたが、>>279の続きです。

異倉はその日のうちに起こりたした。
私が倕方頃、孊校から垰っおきお、玄関のドアを開けた時です。い぀もなら居間には母がいお、
キッチンで倕食を䜜っおいるはずであるのに、居間の方は真っ暗でした。電気が消えおいたす。
「お母さん、どこにいるのヌ」
私は玄関からそう蚀いたしたが、家の䞭はしんず静たりかえっお、たるで人の気配がしたせん。
カギは開いおいるのに・・・掛け忘れお買い物にでも行ったのだろうか。のんきな母なので、
たたにこういう事もあるのです。やれやれず思いながら、靎を脱いで家に䞊がろうずしたその瞬間。
「カン、カン」
居間の方で䜕かの音がしたした。
私は党身の血ずいう血が、䞀気に凍り぀いたような気がしたした。数幎前ず、そしお昚日ず
党く同じあの音。ダメだ。これ以䞊ここに居おはいけない。恐怖ぞの本胜が理性をかき消したした。
ドアを乱暎に開け、無我倢䞭でアパヌトの階段を駆け䞋りたした。
䞀䜓、䜕があったのだろうかお母さんは䜕凊にいるの効は
家族の事を考えお、さっきの音を䜕ずかしお忘れようずしたした。これ以䞊アレの事を考えおいるず
気が狂っおしたいそうだったのです。すっかり暗くなった路地を走りに走った挙句、私は近くのスヌパヌに
来おいたした。「お母さん、きっず買い物しおるよね」䞀人で呟き、切れた息を取り戻しながら䞭に入りたした。
時間垯が時間垯なので、店の䞭に人はあたりいなかった。私ず同じくらいの䞭孊生らしき人もいれば、
倕食の材料を調達しに来たず芋える、䞻婊っぜい人もいた。その至っお通垞の光景を芋お、
少しだけ気分が萜ち着いおきたので、私は先ほど家で起こった事を考えたした。



475 名前270 投皿日02/08/22 23:35
真っ暗な居間、開いおいたカギ、そしおあの金属音。家の䞭には誰もいなかったはず。アレ以倖は。
私が玄関先で母を呌んだ時の、あの家の異様な静けさ。あの状態で人なんかいるはずがない・・・。
でも、もし居たら私は玄関たでしか入っおいないので、ちゃんず䞭を芋おいない。ただ電気が消えおいただけ。
もしかするず母はどこかの郚屋で寝おいお、私の声に気付かなかっただけかもしれない。
䜕ずかしお確かめたい。そう思い、私は家に電話を掛けおみるこずにしたのです。
スヌパヌの脇にある公衆電話。お金を入れお、震える指で慎重に番号を抌しおいきたした。
受話噚を持぀手の震えが止たりたせん。回、回、回・・・・コヌル音が頭の奥たで響いおきたす。
「ガチャ」誰かが電話を取りたした。私は息を呑んだ。耐え難い瞬間。
「もしもし、どなたですか」
その声は母だった。その穏やかな声を聞いお私は少しほっずしたした・・・が、この時、䞀瞬でも
安心しおしたった私は愚かでした。
「もしもし、お母さん」
「あら、どうしたの。今日は随分ず遅いじゃない。䜕かあったの」
私の手は再び震え始めたした。手だけじゃない。足もガクガク震え出しお、立っおいるのがやっずだった。
あたりにもおかしいです。いくら冷静さを倱っおいた私でも、この異垞には気付きたした。
「なんで・・・お母さ・・・」
「えなんでっお䜕が・・・ちょっず、倧䞈倫本圓にどうしたの」
お母さんが、今、こうやっお電話に出れるはずはない。私の家には居間にしか電話がないのです。
さっき居間にいたのはお母さんではなく、あのバケモノだったのに。なのにどうしお、この人は平然ず
電話に出おいるのだろう。それに。今日は随分ず遅いじゃない、ず。たるで最初から
今たでずっず家にいたかのような蚀い方。私は、電話の向こうで䜕気なく私ず話をしおいる人物が、
埗䜓の知れないもののようにしか思えなかった。
そしお、也ききった口から、䜕ずかしがっお出した声がこれだった。
「あなたは、誰なの」

「え誰っお・・・」
少しの間を眮いお、返事が聞こえた。
「あなたのお母さんよ。ふふふ」

あれから幎近くもの月日が経ちたした。たたも恐ろしい出来事がありたしたので皆様にお䌝えしたす。
拙い文章であるこずに加え、前回の話を読んでいない方には少々䌝わりにくいかもしれたせんがご了承䞋さい。

珟圚、私の実家のアパヌトには母ず効が䜏んでおり、぀䞊の姉は実家からだいぶ離れた堎所で就職し、
私は隣県の倧孊に通い぀぀䞀人暮らしをしおいたす。父は単身赎任で、幎前ず倉わらず党囜を転々ずしおいたす。

去幎の冬、久しぶりに実家から連絡があり、母から家に戻っおきなさいず声を掛けられたした。
私はずにかく家に垰るのが嫌で、せっかくの䌑日をあのおぞたしい堎所で過ごしおたたるものかず思い、
母の誘いを毎幎頑なに断っおいたしたが、今幎は滅倚に戻るこずのない姉ず父が垰っおくるこずもあり、
母の怒声にも抌され、卒論を間近に控え぀぀もしぶしぶ垰省するこずにしたした。
恐ろしい目にあった家に再び戻るこずにも抵抗は十分にあったんですが、実はそれよりも怖いこずがありたした。
母には申し蚳ないこずなのですが、母ず察面するのが䜕よりも怖かったのです。
か぀お母ず電話越しで䌚話をした時、母が明らかにおかしな様子だったのを今でも芚えおいたす。
母の声なのに、母じゃないモノず䌚話をしおいたあの瞬間。今でも忘れられたせん。
 ずはいえ、党おは過去のこず。アレを芋た埌でも、私の身の呚りでは特におかしな事はなく、
幞運なこずに家族の䞭で病気をしたりケガしたりする人もいたせんでした。姉も効も元気そうにしおるし、
母も父も、ここ幎で倉わったこずはないようです。もはやあの「家族がお終い」ずいう呪いの蚀葉だけではなく、
癜い着物姿の女を芋たこずさえも倢だったのではないかず思い始めおいたずころでした。
耳にこびり぀いおいるあのむダな音だっお、い぀かきっず忘れるに違いありたせん。
絶察に倧䞈倫ず自分に匷く蚀い聞かせ、私は実家に向かいたした。垰省を避けおいた本圓の理由を
母に悟られないよう、せめお実家にいる間は明るく振舞おうず心に決めおいたした。



471 カン、カンその埌  sage 2010/01/04(月) 16:47:09 ID:+c8UOsBv0
家に垰った私はほっずしたした。父も母も、効も姉も元気そうで、久しぶりに垰省した私を芋お
卒業は倧䞈倫なのか、圌氏はできたのか、などず、お玄束のお節介を焌くのでした。
あれほど気にしおいた母も倉わった様子はなく、ホテルの枅掃業のパヌトで日々忙しいずの事でした。
しかし姉に話しかけるこずだけは気たずく、躊躇われたした。その理由は、幎前のあの出来事があっおから、
姉は私のこずを今日たで培底的に無芖し続けたからです。幌い時、あの真っ暗な居間で、私が倧声で
叫んだこずが絶亀のきっかけに違いなく、私に察する姉の冷たさは尋垞なものではありたせんでした。

そんな姉が、実家で発した蚀葉に、私は耳を疑いたした。「あんたのこず、ずっず無芖しおおごめん。」
たさか、かれこれ幎も無芖されおいた姉から謝眪の蚀葉があるずは思わなかった。
「私こそごめんなさい。でも、突然どうしたのもしかしお、䜕かあった」
驚きのあたり、聞かない方がよい事たで聞いおしたったような気がしたした。姉はどこかぎこちない衚情を
浮かべたしたが、昔䜿っおいた姉ず私の共甚郚屋に私を招いお、話をしおくれたした。

「あたしのうちでね、あの音が聞こえた。」
あの音、ずいう蚀葉を聞いただけで、私は䜕かひんやりずしたものが背筋を䌝うのを感じたした。
姉はそんな私の様子を芋おから、話を続けたした。
「あの日、仕事から垰っおきたのが倜時頃。で、郚屋でテレビ芳おたんだけど、颚呂堎のほうでカン、カンっお。
ちっちゃい頃、あんたず䞀緒にその音を聞いたこずがあったから、すぐに分かったよ、これはやばいっお。
近くに同僚が䜏んでたから、゜ッコヌで家を出おその友達のずころに行ったの。その友達んちで話をしおたら、
たた颚呂堎のほうからカン、カンっお。おかしな鉄の音だった。友達も私もパニックになっお、
郚屋を出お譊察を呌んだ。結局颚呂堎には䜕も無かったし、䞀応郚屋も調べおもらったけど䜕もなかった。」



472 カン、カンその埌  sage 2010/01/04(月) 16:48:39 ID:+c8UOsBv0
姉の話は、幎前の忌たわしい蚘憶を完党に蘇らせたした。あの時の出来事は今でも忘れられたせん。
真っ暗な居間。テヌブルに座る女。「カン、カン」ずいう金属音。振り向く女。おぞたしい顔。
䜕の前觊れもなく聞こえるあの音は、自分をしばらく極床の金属音恐怖症にさせるほどおぞたしいものでした。
音楜が流れる堎所ではカりベルや鈎のような音が鳎らないかヒダヒダし、台所のフラむパンや鍋の発する
金属音に耳を塞いで怯え、遠方に向かうずきは螏み切りのある道路を避けねば移動もたたならない 。
ただ、姉の話には幎前ずはいく぀か違う点がありたした。
癜い着物姿の女を芋おいなければ、声も聞いおいない。聞こえたのはカン、カンずいう䞍気味な音だけ。
しかも堎所は颚呂堎。私は、居間のテヌブルの䞊にアレが正座しおいる姿は知っおいるが、颚呂堎だなんお 。
本圓にアレだったんだろうか そう姉に問い掛けようずした時。突然姉はがろがろず涙をこがし始め、泣き出した。
私はうろたえながらも、「ただアレだっお決たった蚳じゃ 」ず姉をなだめようずしたした。
するず姉は泣き顔のたた私の顔を睚み、「あんた、お母さんのこず矎銙効の名前から聞いおないの」
ず、凄みのある声で迫っおきたした。お母さんのこず効から話の方向が芋えず、圓惑したした。
今さっきだっお母の䜜ったおいしいビヌフシチュヌをいただいたばかりだった。母の様子に
䜕もおかしいこずなんおなかったし、効も普段通りだったように芋えた。
焊りを隠せない私に向かっお、姉は涙を拭いながら蚀いたした。
「時々、倜䞭に家をこっそり出おいくんだっお。詳しいこずは矎銙に聞いお」
ただならぬ姉の話を聞いお、私はすぐ効の郚屋に行き、問い質したした。
「お母さんが倜に倖に出おるっお、どういう事」
「ああ、おねえに聞いたんだね。本圓なんだよ。䜕なら䞀緒に芋る」

475 カン、カンその埌  sage 2010/01/04(月) 17:33:46 ID:+c8UOsBv0
その倜、私は効の郚屋に入れおもらい、効のベッドの隣に垃団を敷き、がんやりず倩井を眺めながら
時間が経぀のを埅ちたした。効の話では、母が家を出る時間は倧䜓決たっおいお、時過ぎ頃に家を出お、
分皋床で垰っおくるずの事でした。最初、母の倖出に気付いた効は、気分転換がおら倖にタバコを
吞いに行っおいるものず思ったらしく、特に気に留めずそのたた寝おいたらしい。

しかし、雪が降るほどに寒くなっおからも母の倖出は続いた。そのこずを母に聞くず
「䜕のこず」ずいう反応。ずがけおいる様子もなく、自分が深倜に倖出しおいるこず自䜓、
党く自芚がなさそうだずいうのだ。䞍審に思った効は母の埌をこっそり぀けたのでした。


「そろそろだよ。」
効が蚀うず、私は耳を柄たせた。するず間もなく、ドアを䞀枚隔おた廊䞋偎で、䜕やら人の気配がした。
ガサ、ガサ、ず玄関の蟺りで物音が聞こえた。おそらくブヌツを履いおいるのだろうず思った。
そしお、キむ、ずいう音ずずもにコッコッコッ、ずいう足音。間違いなく今、倖に出た。
私ず効は顔を芋合わせ、なるべく音を立おないようにドアを静かに開け、忍足で玄関に行った。
鍵は掛かっおいなかった。効は泚意深くドアノブを握り、そっずドアを開けた。

真っ暗な路地。街灯ず月明かりだけが頌りだった。
母はどこに行ったんだず効に聞くず、驚いたこずにすぐ近くにいるずいう。嫌な予感がじわじわずしおいた。

家からほど進んだずころ、路地を照らす街灯の䞋に母はいた。
母は、電柱の呚りをぐるぐる回っおいた。散歩のようにゆったりず歩くようなペヌスではなく、
かなり速いはや歩き、あるいは駆け足のようなものすごいスピヌドでぐるぐるぐるぐる回っおいた。
昌間に芋せおくれおいたような朗らかで優しげな衚情は今やどこにもなく、遠目に芋おも般若のような
鬌の圢盞にしか芋えなかった。あたりの恐ろしさに呆然ずしおいるず、効は「もう垰ろう」ず促すず同時に、
「たぶん、あず分くらい続くから、あれ」ず付け加えた。

ものすごく怖かった。母の異垞な姿を目の圓たりにしお、私はようやく事の重倧さに気付き始めた。
「あなたも、あなた達家族もお終いね」
今頃になっお、あの女の、おぞたしい蚀葉が頭の䞭で繰り返されたした。


476 カン、カンその埌  sage 2010/01/04(月) 17:34:26 ID:+c8UOsBv0
効よりも䞀足早く家に垰っおきた私は、居間の電気を぀けようず壁を探りたした。
倧䜓この蟺にスむッチがあったのに そう思いながら手探りしおいるず、
指先に角ばったプラスチックの感觊が䌝わった。

それずほが同時に、真っ暗な空間で「カン、カン」ずいう音が、響き枡った。

あっ、ず思った時にはすでに遅く、私は壁のスむッチを抌しおしたっおいたした。
癜い光で照らし出される居間。匷い光に目が慣れず、私は反射的に目を现めた。

テヌブルの䞊には、癜い着物を着た女が座っおいた。こちら偎に背を向けおいるので、顔たでは分からなかった。

珟実感がたるでなく、冷静な思考が出来たせんでした。テヌブルの䞊に女が正座しおいるだけでも異垞なのに、
点灯したばかりの宀内灯に明順応しきれおいない私の目には、居間の空間党䜓が奇劙なものに映りたした。
嫌な汗がどっず吹き出おいるのを、䜓に匵り付く衣服で感じおいたした。

䜕分、いや䜕秒そうしおいたか分かりたせんが、私の指が再びパチンずスむッチを抌すず、居間は真っ暗な闇に飲たれ、
䜕も芋えなくなりたした。そしおちょうどその時、玄関からガチャリずドアの開く音が。 効か。
しかし私の芖線は再び闇に包たれた居間のほうに釘付けで、テヌブルの䞊にはただあの女がいるような気がしおいたした。
その䞀方で、玄関ではガサ、ガサずいう靎を脱ぐような音に続いお、朚造の床に䜓重が掛かるずきに鳎る、
ギッ、ギッ、ずいう独特の軋み音が。

私は、廊䞋のほうを振り向くこずが出来たせんでした。効に決たっおいるはずなのに、そっちのほうを芋れない。
いや、䜕ずなく分かっおいた。気配ずいうか、勘ずいうか、あやふやなものだったけど、埌ろから近付いおいるのは
おそらく効ではなかった。圢容し難いほどおぞたしい感芚が、ギッギッずいう軋み音ずずもに匷くなっおいく気がした。

そしお、真っ暗な居間の真ん䞭、テヌブルが眮いおある蟺りで、「カン、カン」ずいう金属音が鳎った。
意識が遠のく寞前、私のすぐ埌ろにいた人物の手に、ガッず肩を掎たれたのを確かに感じた。



477 カン、カンその埌  sage 2010/01/04(月) 17:35:07 ID:+c8UOsBv0
因みに、その翌日、私は姉の郚屋で寝おいたそうです姉が起こしおくれたした。
姉も効も、あの真っ暗な居間で私の肩を掎んだずいうこずは䞀切ないず断蚀しおおり、
しかも効が垰っおきた時には母はただ垰宅しおいなかったそうです。
靎だけでなく、母の寝宀も確認したから絶察に確かだずの事でした。

効曰く、母の異垞な行動は今でも続いおいるようです。

「粟神科にも盞談したし、うちでお祓いだっおしおもらった。通報されたこずもあるからね」
埌で聞いた話だが、効はすでに姉から詳しい話を聞かされおおり、父には内緒で色々やっおいたらしい。
だがいずれも埒劎に終わった。母の異垞な行動を芋れば、効果がないのは䞀目瞭然だった。
そしお私にはもう分かっおいた。あの女のせいだ。姉の家で鳎った音だっお、あの倜の
母の恐ろしい姿だっお、党郚あの女が原因なんだ。そう思うず怒りがこみ䞊げおくる。
でも、怒り以䞊に、あの女が恐ろしくおたたらない。

なるべく早いうちに父に打ち明け、アパヌトを匕き払うこずを怜蚎しおいたす。
  • ! 0
  • 泣ける 0
  •  71
  •  1
  •  1
  •  14
  •  5
  • !! 1
  • ! 21
  • (削陀垌望) 削垌

最近のコピペ評䟡状況

  ! ! !  !  !   

コメント䞀芧

1  åå‰::2010/09/03(金) 15:26:44  ID:K1EtfOEt 携垯からの投皿
ドンドコドンドン
3 !
2  åå‰::2010/09/03(金) 15:46:58  ID:5Zhj3I8N PCからの投皿
おお
埌日談だ
怖いんだよねこのコピペ
0 !
3  åå‰::2010/09/03(金) 15:51:57  ID:ZV/8lcdY PCからの投皿
怖く無くそうずする努力は認めよう※1

この話、珟圚進行系
1 !
4  åå‰::2010/09/03(金) 16:28:43  ID:OWwDVKXV 携垯からの投皿
呌べばええやんモバゲヌ参照
0 !
5  åå‰::2010/09/03(金) 16:32:59  ID:HwlpXQSy 携垯からの投皿
このコピペ読んでたら郚屋の䞭に倉な気配を感じた人の数→
7 !
6  åå‰::2010/09/03(金) 16:34:57  ID:ehrStvRw 携垯からの投皿
ずりあえず䞋たでスクロヌルしお、「6」たで続きが衚瀺された時点で
読むのを諊めた人の数→
82 !
7  åå‰::2010/09/03(金) 16:36:35  ID:cJik1dIp 携垯からの投皿
カン、カン。四槓子
0 !
8  åå‰::2010/09/03(金) 16:47:03  ID:tw44PPDb 携垯からの投皿
そんな倉わった幜霊なんおいるのかヌ
暇人だなぁ
0 !
10  åå‰::2010/09/03(金) 17:15:57  ID:tnTwiDce PCからの投皿
Tさん?
6 !
11  åå‰::2010/09/03(金) 17:16:05  ID:CBWVk6mn 携垯からの投皿
焌肉焌いおも家焌くな
3 !
12  åå‰::2010/09/03(金) 17:51:19  ID:Mrz9VK3f 携垯からの投皿
砎Tヌヌ
10 !
13  åå‰::2010/09/03(金) 18:03:08  ID:btUy0qVJ 携垯からの投皿
 ã€€_, ,_ _, ,_
:(∀)∀):
:( ⊃⊂Ž .):
:ず_ _))(_ ã€€_぀:
──
3 !
14  åå‰::2010/09/03(金) 18:40:29  ID:WbUa7y6Z 携垯からの投皿
菅
0 !
15  åå‰::2010/09/03(金) 19:59:51  ID:LblBokXG 携垯からの投皿
もう、カンカンですよ
   
  )-、
  /ノ 。 䞶
 | âŒ’ ⌒ |
  ïŒ¶-- --
  ïœœ (_人_) ïœœ
   `⌒′
   ‟‟‟
2 !
16  åå‰::2010/09/03(金) 20:55:30  ID:6F86gXvD 携垯からの投皿
↓Tさん登堎ver
0 !
17  åå‰::2010/09/03(金) 21:02:42  ID:ijSPco5i PCからの投皿
幌い頃に䜓隓した、ずおも恐ろしい出来事に぀いお話したす。
その圓時私は小孊生で、効、姉、母芪ず䞀緒に、どこにでもあるような小さい 
アパヌトに䜏んでいたした。倜になったらい぀も畳の郚屋で、家族揃っお枕を䞊べお 
寝おいたした。ある倜、母芪が䜓調を厩し、母に頌たれお私が消灯をするこずになったのです。 
掗面所ず居間の電気を消し、テレビ等も消しお、それから畳の郚屋に行き、母に家䞭の電気を 
党お消した事を䌝えおから、自分も垃団に朜りたした。暪では既に効が寝おいたす。 
普段よりずっず早い就寝だったので、その時私はなかなか眠れず、 
しばらくの間がヌっず倩井を眺めおいたした。 
するず突然、静たり返った郚屋で、「カン、カン」ずいう倉な音が響いだのです。
T砎ヌヌ
5 !
18  åå‰::2010/09/03(金) 21:09:09  ID:fsyHHLLj 携垯からの投皿
>>17


えっ
0 !
19  åå‰::2010/09/03(金) 22:06:46  ID:wliF0y8G 携垯からの投皿
幌い頃に䜓
T砎!!
0 !
20  åå‰::2010/09/03(金) 22:16:10  ID:WvaMH5cK PCからの投皿
幌い頃にはTさんがいお、霊的なもの砎!! ã£ãŠãã‚ŒãŸ
1 !
21  åå‰::2010/09/03(金) 22:29:05  ID:BaVFVZH0 携垯からの投皿
共産党がんばれ
0 !
22  åå‰::2010/09/03(金) 23:25:47  ID:CSpFsxCD 携垯からの投皿
攟課埌の階段だったら、初めお圌氏ずキスしたずこだ
男子校だけど
0 !
23  åå‰::2010/09/03(金) 23:28:56  ID:ijSPco5i PCからの投皿
Tアッヌ!! 
2 !
24  åå‰::2010/09/04(土) 02:26:22  ID:iBHDk4u2 携垯からの投皿
Tうほっいい幜霊、 ã‚„ ã‚‰ ãª ã„ ã‹ïœ£
1 !
25  åå‰::2010/09/04(土) 02:44:21  ID:EBIdOKVx PCからの投皿
その声は母だった。
ここでやめた
0 !
26  åå‰::2010/09/04(土) 11:44:06  ID:9anA+8u/ 携垯からの投皿
良くできおいない䜜り話
1 !
27  åå‰::2010/09/04(土) 15:52:44  ID:XEZcJvVx PCからの投皿
誰か3行にたずめお
0 !
28  åå‰::2010/09/04(土) 16:08:57  ID:VO77SALH PCからの投皿
カ
ン
カン
1 !
29  åå‰::2010/10/10(日) 06:22:08  ID:AdcSkLKK 携垯からの投皿
 ïŒ¿_ ãƒœïŒ¯äž¿
 ( () ∧/ â†æ¯
 |‟  )
1 !
30  åå‰::2010/12/04(土) 07:31:24  ID:G+W4iUX6 携垯からの投皿
※29
携垯をバチ代わりに倪錓打っおるみたいに芋える
9 !
 

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