■ 町中で野良犬に育てられた男の子が見つかる
2006年の2月のこと、ロシア南部のスタブロポリ地方の町中で犬に育てられた4歳の男児が発見された。後述する理由により既に身元が判明しており、アーサー・ズベレフという名前。
アーサーちゃんは、最初、四つんばいの姿勢で水溜りから水を飲んでいるところを目撃された。民生委員たちが目撃現場周辺を捜索し、アーサーちゃんを発見した。
発見時、アーサーちゃんは、ゴミ捨て場近くに作った隠れ場所で、野良犬たちと寄り添うように眠っていた。だが、民生委員たちが近づくと、犬のように吼え両手両足で地面を蹴って、
すばしっこく逃げ去ってしまう。アーサーちゃんを保護するまでに、結局、3週間もかかってしまった。
保護されたとき、頭からかぶって着るタイプの服を1枚身に着けているだけだった。だが体重は4歳児の標準レベル。野良犬たちの助けを借りて、十分な量の食料にありつけていたのだろう。
アーサーちゃんは、同じ町で路上生活を営んでいるビクトリア・ズベレフというホームレス女性(45歳)の息子。しかし、酒びたりの母ビクトリアは育児を放棄した。そして、いつの間にか野良犬たちが面倒を見るようになったらしい。
■ 家の中で飼い犬に育てられた女の子が見つかる
2009年の2月にも、同じくロシアのウファという都市で、アーサーちゃんと同じように犬に育てられた3歳の女児が発見された。彼女の名はマディナ。
アーサちゃんの場合とは異なり、育ての親は野良犬ではなく飼い犬である。しかも、見つかったのはなんと家の中。
アンナという名の女の家に足を踏み入れた民生委員たちは、飼い犬たちに混じって四つん這いで骨をかじっている女の子の姿を見て愕然とした。ロシア中央部のウファは2月の気温が氷点下20度近くまで下がる厳寒の地。
なのに、マディナちゃんは裸のまま犬たちと寄り添っているではないか。
近づくと、犬のようなうなり声を上げて威嚇する。直立歩行はできず、常に四つん這いで歩く。人間の言葉はほとんど理解できない。かろうじて「ダー(はい)」と「ニエット(いいえ)」の2つの言葉を言えるが、
人が近づくと攻撃的な態度を取り、まともなコミュニケーションができない。
ロシアの都市部にはアルコール依存症の人が多い。マディナちゃんの実の母アンナ(23歳)も酒浸りの毎日を送っていた。マディナちゃんが生まれてまもなく夫が家を出たことが、その引き金だったという。
アンナ自身はテーブルで食事をとるが、娘には人間の食事を与えたことがない。マディナちゃんは、床の上で犬たちと一緒に"エサ"を食べていた。アンナは何日も家を空けることがよくあった。かと思うと、
酒飲み仲間を家に連れてきてドンチャン騒ぎ。だが、仲間たちの前でマディナちゃんの存在を完全に無視していた。
「マディナちゃんは天使のように可愛らしい女の子です。でも、母親に完全にネグレクトされていました。
彼女に愛情を注いで面倒を見てくれたのは犬たちだけです」と民生委員の1人は話している。また、地元紙によれば、母親が怒り出すと、マディナちゃんが外に逃げ出すことがあったが、
近所の子供たちが彼女と遊ぼうとすることはなかったという。そりゃ、言葉もしゃべれず裸で四つん這いになって走り回るマディナちゃんは、他の子供たちにとって不気味この上ない存在だったはず。
■ 言葉を理解せず、鳥のようにさえずり鳥のように羽ばたく"鳥少年"が見つかる
2008年の2月には、同じくロシアのボルゴグラードで7歳の"鳥少年"が発見されている。"鳥少年"はマディナちゃんと同様に母親(31歳)と同じ屋根の下で暮らしていたが、母親は決して自分の息子に話しかけようとしなかった。
彼女は無類の鳥好きらしく、たった2部屋しかないアパートの中に数え切れないほどの鳥篭が置かれていた。無数の鳥が餌をついばみ糞を落としながら、さえずっていた。ベランダでは野鳥にも餌を与えていた。
母親が暴力をふるった形跡はなく、食べ物もちゃんと与えていた。だが決して息子に人間の言葉で話しかけず、外で近所の子供たちと接触させることもなかった。
こうして7歳まで鳥小屋同然のアパートの中で外界と接触を絶たれて育ってきた少年は、人間の言葉をまったく理解できない。その代わり、鳥たちとのコミュニケーションは得意のようだ。
「話しかけても、鳥のようにさえずるだけです」と地元の民生委員は言う。ただし、少年にとって、そのさえずりは何らかの意味を持つコミュニケーション手段となっているらしい。
自分のさえずりが相手に理解されないことがわかると、鳥が羽ばたくように手を振り始める。
"鳥少年"は母親から引き離され、児童養護施設に収容された。この7歳の少年にも、やはり"モーグリ症候群"という診断が下されている。
母親は、結果的に"モーグリ症候群患者"を人工的に作り出すプロジェクトを成功させたのと同じである(母親にそういう意図があったとは思えないが)。それとも、この母親にとって、息子は飼い鳥のうちの一羽に過ぎなかったのだろうか。
飼い鳥に人間の言葉で話しかける癖のある人もいる。もしこの母親にも同じ癖があったなら、少年はかろうじて人間の言葉を覚えていたかもしれない。
2006年の2月のこと、ロシア南部のスタブロポリ地方の町中で犬に育てられた4歳の男児が発見された。後述する理由により既に身元が判明しており、アーサー・ズベレフという名前。
アーサーちゃんは、最初、四つんばいの姿勢で水溜りから水を飲んでいるところを目撃された。民生委員たちが目撃現場周辺を捜索し、アーサーちゃんを発見した。
発見時、アーサーちゃんは、ゴミ捨て場近くに作った隠れ場所で、野良犬たちと寄り添うように眠っていた。だが、民生委員たちが近づくと、犬のように吼え両手両足で地面を蹴って、
すばしっこく逃げ去ってしまう。アーサーちゃんを保護するまでに、結局、3週間もかかってしまった。
保護されたとき、頭からかぶって着るタイプの服を1枚身に着けているだけだった。だが体重は4歳児の標準レベル。野良犬たちの助けを借りて、十分な量の食料にありつけていたのだろう。
アーサーちゃんは、同じ町で路上生活を営んでいるビクトリア・ズベレフというホームレス女性(45歳)の息子。しかし、酒びたりの母ビクトリアは育児を放棄した。そして、いつの間にか野良犬たちが面倒を見るようになったらしい。
■ 家の中で飼い犬に育てられた女の子が見つかる
2009年の2月にも、同じくロシアのウファという都市で、アーサーちゃんと同じように犬に育てられた3歳の女児が発見された。彼女の名はマディナ。
アーサちゃんの場合とは異なり、育ての親は野良犬ではなく飼い犬である。しかも、見つかったのはなんと家の中。
アンナという名の女の家に足を踏み入れた民生委員たちは、飼い犬たちに混じって四つん這いで骨をかじっている女の子の姿を見て愕然とした。ロシア中央部のウファは2月の気温が氷点下20度近くまで下がる厳寒の地。
なのに、マディナちゃんは裸のまま犬たちと寄り添っているではないか。
近づくと、犬のようなうなり声を上げて威嚇する。直立歩行はできず、常に四つん這いで歩く。人間の言葉はほとんど理解できない。かろうじて「ダー(はい)」と「ニエット(いいえ)」の2つの言葉を言えるが、
人が近づくと攻撃的な態度を取り、まともなコミュニケーションができない。
ロシアの都市部にはアルコール依存症の人が多い。マディナちゃんの実の母アンナ(23歳)も酒浸りの毎日を送っていた。マディナちゃんが生まれてまもなく夫が家を出たことが、その引き金だったという。
アンナ自身はテーブルで食事をとるが、娘には人間の食事を与えたことがない。マディナちゃんは、床の上で犬たちと一緒に"エサ"を食べていた。アンナは何日も家を空けることがよくあった。かと思うと、
酒飲み仲間を家に連れてきてドンチャン騒ぎ。だが、仲間たちの前でマディナちゃんの存在を完全に無視していた。
「マディナちゃんは天使のように可愛らしい女の子です。でも、母親に完全にネグレクトされていました。
彼女に愛情を注いで面倒を見てくれたのは犬たちだけです」と民生委員の1人は話している。また、地元紙によれば、母親が怒り出すと、マディナちゃんが外に逃げ出すことがあったが、
近所の子供たちが彼女と遊ぼうとすることはなかったという。そりゃ、言葉もしゃべれず裸で四つん這いになって走り回るマディナちゃんは、他の子供たちにとって不気味この上ない存在だったはず。
■ 言葉を理解せず、鳥のようにさえずり鳥のように羽ばたく"鳥少年"が見つかる
2008年の2月には、同じくロシアのボルゴグラードで7歳の"鳥少年"が発見されている。"鳥少年"はマディナちゃんと同様に母親(31歳)と同じ屋根の下で暮らしていたが、母親は決して自分の息子に話しかけようとしなかった。
彼女は無類の鳥好きらしく、たった2部屋しかないアパートの中に数え切れないほどの鳥篭が置かれていた。無数の鳥が餌をついばみ糞を落としながら、さえずっていた。ベランダでは野鳥にも餌を与えていた。
母親が暴力をふるった形跡はなく、食べ物もちゃんと与えていた。だが決して息子に人間の言葉で話しかけず、外で近所の子供たちと接触させることもなかった。
こうして7歳まで鳥小屋同然のアパートの中で外界と接触を絶たれて育ってきた少年は、人間の言葉をまったく理解できない。その代わり、鳥たちとのコミュニケーションは得意のようだ。
「話しかけても、鳥のようにさえずるだけです」と地元の民生委員は言う。ただし、少年にとって、そのさえずりは何らかの意味を持つコミュニケーション手段となっているらしい。
自分のさえずりが相手に理解されないことがわかると、鳥が羽ばたくように手を振り始める。
"鳥少年"は母親から引き離され、児童養護施設に収容された。この7歳の少年にも、やはり"モーグリ症候群"という診断が下されている。
母親は、結果的に"モーグリ症候群患者"を人工的に作り出すプロジェクトを成功させたのと同じである(母親にそういう意図があったとは思えないが)。それとも、この母親にとって、息子は飼い鳥のうちの一羽に過ぎなかったのだろうか。
飼い鳥に人間の言葉で話しかける癖のある人もいる。もしこの母親にも同じ癖があったなら、少年はかろうじて人間の言葉を覚えていたかもしれない。
コメント一覧
はぁ?
恥ずかしい奴だな
ロシアではホームレスは経営者とみなされるみたいだぞ
「社会生活を営む」みたいな言い方を知らないのか?
お前さんに辞書には「営む」=「経営する」しか載ってないのか?
ネグレクトなら餓死してた方がマシだったかも
チンコヤバいお
いや、いるぞ?
父親がホームレス・アル中・無職で育児放棄→ねこが幼女を助けたって話
確かこれだったと思う↓
http://www.google.com/gwt/x?dc=gorganic&safe=off&q=%E7%8C%AB+%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3+%E4%BF%9D%E8%AD%B7&gwt=on&hl=ja&ei=MmaMTPioD4m87AOV94uiAw&ved=0CAcQFjAB&source=m&rd=1&u=http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081222_cats_protect_lost_boy/
待遇はよくするよ。仕事はなるべく笑顔でいること
イー!
※欄確かに吹いた
二年後にコメントしてやったぜ
No.6743=むなしさとはよく考えたもんだ