760 名前:名無しさん@そうだドライブへ行こう[sage] 投稿日:2006/11/07(火) 22:43:57 ID:aLAJRldg0
じゃあ、こちらもちょっと知られたコピペBMW525i [ らくがき ] / 2005年05月28日 12時04分43秒
なんというか微妙な車だと思う。
この車に妻と子どもを乗せ、観光地に向かうと、なぜか自分が無色透明な40代パパである気がする。どこにでもいるお父さん。ほんとはドアなんか4枚もいらないのに。
いつだったか、真冬に代官山で友人たちと飲んでいたことがあった。まだ仕事中の別の友人に電話をして、飲みに合流しようと誘った。
「ごめん、今日車で会社に来てるの」
「じゃ、ドライブしようよ」
代官山からお台場まで彼女の運転でドライブ。車はアウディのオープンカー。狭い後ろの席に友人二人を押し込み、ぼくは助手席を確保。
もちろん幌全開。
「寒ーいっ!」
「ガキ!!」
「狭ーいっ」
背後からさんざんの罵声を浴びながらもアウディのオープンカーは走っていく。ヘッドライトが夜を照らして、テールランプが闇に挨拶をしながら去っていく。
「これが車だ」とぼくは思った。「人や物を運ぶだけじゃない。夢も運ぶんだ」
「さすが、独身OLはリッチだな」でも、口を出た言葉はこれ。
「それって自分がBMWに乗っていることを忘れた発言?」
「だってこの車ならどこにでも行ける」
「BMWだってどこにでも行けるでしょ?」
「いや、あの車は目的地にしか行けないんだ」
「?」
「つまりね、ユーロスターがどんなにすぐれた列車であっても、ジョヴァンニが乗った銀河鉄道の方がすごいってことだよ。本当はどこまでも行けなくたっていい。どこまでも行けるっていう夢を見られることが大切なんだ」
あの日、ぼくたち4人を乗せたアウディのオープンカーは確かにどこまででも行けそうだった。 夢見る頃を過ぎても、なんて悲しいぜ。
コメント一覧
気がするっていうか実際簡単に行けるじゃん
確かに、趣ある気はするね。
>BMW525i
が好きで好きでしょうがない人が見たら、胸糞が悪くなる内容だよな。