1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/06(金) 23:58:26.11 ID:jHpjBQQY0
まどか「えっ」
さやか「えっ」
ほむら(……!?)
QB「なってよ」
まどか「……」
さやか「……」
ほむら「……」
QB「なってあげてよ……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 00:04:07.41 ID:z16vktw/0 [1/42]
数ヶ月前
マミ(体が、重い……)
マミ(あちこち痛くて、息も苦しい……)
マミ(私、もう駄目なのね……)
QB「巴マミ、僕の声が聞こえるかい?」
マミ「!?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:07:19.24 ID:z16vktw/0 [2/42]
マミ「あ……う……」
QB「無理にしゃべらなくていいよ。君の命は燃え尽きる寸前だからね」
マミ(何なのこれ……? 幻聴?)
QB「僕はキュゥべえ。巴マミ、君に頼みがあって来たんだ」
マミ「……?」
QB「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:11:13.30 ID:z16vktw/0 [3/42]
マミ(今の私が何かできそうに見えるの……?)
QB「安心してほしい、巴マミ。君が契約してくれるなら、代わりに一つだけ、どんな願いでもかなえてあげられるんだ」
マミ(この怪我を、全部治すことも……?)
QB「もちろん、たやすいことさ」
マミ「助、けて……キュゥべえ……!」
QB「それが、君の願いかい?」
マミ「……」
QB「どうやら時間がないみたいだね。契約成立とさせてもらうよ」
カッ
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:14:25.18 ID:z16vktw/0 [4/42]
マミ「私、助かったの?」
QB「そうだね。厳密には、魔法少女として生まれ変わったんだ」
マミ「これは?」
QB「それはソウルジェム。魔法少女の証さ」
マミ「あ……パパとママは!?」
QB「あの潰れた車の中だね」
マミ「え……」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:17:09.30 ID:z16vktw/0 [5/42]
マミ「どうして……どうして助けてくれなかったの!?」
QB「どうしてって」
QB「君の願いは『助けて』だろう? 現に君は助かったじゃないか」
QB「君の両親は既に死んでいたし、僕自身にはそんな力はない」
QB「君の願いが『私たちを助けて』だったら、両親も生きていたかもしれないね」
マミ「……」シュウウ…
QB「おお、ソウルジェムが真っ黒に」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:19:32.45 ID:z16vktw/0 [6/42]
QB(もう少し希望を味わってから堕ちてほしかったんだけど)
QB(仕方ない、短い時間で感情エネルギーが回収できるだけ良しとしよう)
QB「……」
マミ「……」シュウウ…
QB「……」
マミ「……」シュウウ…
QB「……?」
マミ「……」シュウウ…
QB(あれ? 魔女化しないな)
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:22:20.87 ID:z16vktw/0 [7/42]
マミ「……」シュウウ…
QB(何かおかしいぞ)
マミ「……」シュウウ…
QB(……!?)
QB(溜め込んでおいた絶望エネルギーが急速に減っていっている!?)
QB(何てことだ! 巴マミの正確な願いは『助けて、キュゥべえ』)
QB(この女、僕の溜め込んだエネルギーを横取りして魔女化を防いでいる!)
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:24:23.50 ID:z16vktw/0 [8/42]
QB「き、希望を持つんだ、巴マミ!」
マミ「……?」シュウ…
QB「せっかく命が助かったんだ、君が絶望してたら両親も悲しむよ!」
QB「両親の分も、君は希望を持って生きるんだ!」
QB「大丈夫、僕がついてるよ!」
マミ「キュゥべえ……」
QB(なんとか立ち直ってもらわないと、このままじゃ僕のエネルギーが根こそぎ取られてしまう!)
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:26:35.55 ID:z16vktw/0 [9/42]
マミ「でも、これから私、どうしたら……」
QB「巴マミ、君はこれから魔女との戦いに身を置かなくちゃいけない」
QB「でも大丈夫、君は魔女に対抗するだけの力を手に入れたんだ」
QB「さあ、僕と一緒に魔女を倒しに行こう!」
QB(早く戦い方を覚えてもらおう。そうすれば自給自足でやっていけるだろうし、なんなら適当に戦死してくれても……)
マミ「……」シュウウ…
QB「えっ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:29:40.83 ID:z16vktw/0 [10/42]
マミ「こんなことがあって、すぐに切り替えられる訳ないじゃない……」
QB「巴マミ、残念だけど君はもう魔法少女なんだ。魔女との戦いは待ってはくれn」
シュウウウ!
QB「そうだね、傷を癒す時間って必要だと思うんだ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:32:19.95 ID:z16vktw/0 [11/42]
それから駆けつけた警察に保護され、
なんやかんやあってマミ宅
マミ「ようやく帰ってこれたわ……」ボフッ
マミ「でも、パパとママのお葬式に、これからの生活……私、どうしたら」シュウウ…
QB「ぼ、葬儀の段取りは僕が調べておくから大丈夫だよ!」
マミ「本当?」
QB「僕たちは高度な学習能力を持っているからね、それじゃあさっそく調べに」
マミ「一人にしないで……」シュウウ…
QB「えっ、じゃあ僕はいつ情報を得れば」
マミ「……」シュウウ…
QB「」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:34:46.91 ID:z16vktw/0 [12/42]
深夜
マミ「すぅ……すぅ……」
QB「ようやく寝付いてくれたか……」
QB「よし、今のうちに情報収集しないと」モゾモゾ
マミ「……」パチッ
QB「!?」
マミ「キュゥべえ、どこいくの……?」シュウウ…
QB「どこにも行かないさ! 安心してお休み!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:37:06.82 ID:z16vktw/0 [13/42]
翌日
QB(なんとか抜け出して、情報収集に成功した……)
マミ「ありがとうキュゥべえ。私、うまくやれそうだわ」
QB「それは何よりだよ」
QB(こんなにスリリングな情報収集はなかったよ)ゲソ…
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:40:00.86 ID:z16vktw/0 [14/42]
それから
QB「よし、いよいよ魔女との戦いを覚えてもらうよ」
マミ「ええ、私頑張るわ」
QB「まずはソウルジェムを見るんだ。光が点滅するような反応があるだろう?」
マミ「真っ黒でまったく光らないわ」
QB「」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:42:48.84 ID:z16vktw/0 [15/42]
マミ「すごい、光が戻っていくわ!」パアア
QB「それがグリーフシードの力さ。ソウルジェムを浄化して、魔力を回復させてくれるんだ」
QB(ストックしておいた貴重なグリーフシードが……)
マミ「この反応を便りに魔女を探すのね?」
QB「……うん、地道な作業だけど頑張っていこう」
QB(そうさ、戦い方を覚えてもらうまでの辛抱さ)
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:45:08.23 ID:z16vktw/0 [16/42]
結界内
魔女「カカカカカッ」シュバッ
マミ「きゃあっ!?」
QB「落ち着いて対処して! 君の魔力ならたいした敵じゃないよ!」
マミ「ええ……えいっ!」ドンッドンッドンッ
魔女「カ?」スカッスカッスカッ
QB「この距離でどうやったら全弾外すんだい? わけがわからないよ」
マミ「……」シュウウ…
QB「ドンマイ! 初めてであんなに連射できるなんてすごいよ! この調子でいこう!」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:47:26.44 ID:z16vktw/0 [17/42]
マミ「はあ、はあっ……!」
QB(なんて効率の悪い戦い方なんだ……これは戦死してもらった方が楽なんじゃないかな)
魔女「カーッ!」ザシュッ!
マミ「あぐっ!?」
QB(おおっ、ナイス!)
マミ「い、痛あ……」シュウウ…
QB(僕のエネルギーを使って回復していくだって!?)
QB「巴マミ、僕がナビゲートするからその通りに避けるんだ!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:49:51.77 ID:z16vktw/0 [18/42]
マミ「ええい!」ドウンッ
魔女「グアーッ!!!」ズズズズズ…
マミ「なんとか勝ったわ……」
QB「よく頑張ったね、巴マミ。これでグリーフシードが手に入ったよ」
QB(消費した魔力を回復するだけでトントンじゃないか……これは先が思いやられるぞ)
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:52:44.11 ID:z16vktw/0 [19/42]
夜
マミ「そういえば、お腹がすいたわ……」
QB「ご飯を食べればいいじゃないか」
マミ「ええ、そうね……」
QB「……」
マミ「……」
QB「……」
マミ「……」
QB「……」
マミ「……」シュウウ…
QB「料理ができないなら覚えよう。うん、僕も協力するから!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:55:16.13 ID:z16vktw/0 [20/42]
それからというもの
マミ「痛っ、指を切ったわ……」シュウウ…
QB「この消毒液と絆創膏を使って!」ササッ
苦悩の日々が
マミ「問題が解けないわ……」シュウウ…
QB「x=0として計算してみるんだ!」ヒソヒソ
続いた……
教師「はい、二人組作ってー」
マミ「……」シュウウ…
QB「僕がついてるよ!」ババッ
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 00:57:24.33 ID:z16vktw/0 [21/42]
QB「駄目だ……巴マミ、君には生活能力と学習能力とコミュニケーション能力が欠如しすぎているよ……」ゲッソリ
QB「そもそも感情エネルギーの回収が見込めないソウルジェムになんて、何の存在価値もない」
QB「回復の暇もなく、一撃で命を奪える強力な魔女なら」
マミ「……キュゥべえ」
QB「きゅいっ」ビクッ
マミ「むにゃ……すぅ……」
QB「何だ、寝言か……」
マミ「んぅ……キュゥべえ……」
QB「……」
マミ「……ありがとう……」
QB「……」
QB「……わけがわからないよ」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:00:33.38 ID:z16vktw/0 [22/42]
それからも
マミ「見て、キュゥべえ! 野菜炒めが作れるようになったわ!」
QB「マミ、塩と砂糖を間違えてるよ……」ウップ
マミ「……」シュウウ…
QB「美味い! 美味いよマミッ!」ハムッハフハフッハフッ
日々は
マミ「必殺技を完成させたわ! その名もティロ・フィナーレよ!」マミーン!
QB「……」ウワア…
マミ「……」シュウウ…
QB「素晴らしいセンスだよマミッ!」
続いた……
教師「はい、二人組作ってー」
マミ「……あの、組んでもらってもいいかしら?」オドオド
QB(頑張れマミ! 僕は見守っているよ!)
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:03:09.63 ID:z16vktw/0 [23/42]
マミ「くっ……!」ザザッ
QB「大丈夫かい、マミ!?」
マミ「な……何ともないわ、このくらい……」
QB「すぐに次の攻撃が来る! この魔力差じゃマミは……!」
マミ「大丈夫よキュゥべえ、心配しないで……」ググッ
QB「マミ……」
マミ「ティロッ! フィナーレッ!」ゴオオッ!!
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:05:31.80 ID:z16vktw/0 [24/42]
QB「……」
QB「もうすぐ、ワルプルギスの夜が来る」
QB「マミは強い魔法少女になった。持てる資質を十分に引き出した」
QB「それでも、ワルプルギスの夜には勝てないだろう」
QB「僕は……」
QB「……」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:08:29.73 ID:z16vktw/0 [25/42]
まどか「契約して友達にって、どういう……」
さやか「あたしたちも、マミさんみたいに戦うってこと?」
QB「その通りだよ、鹿目まどか、美樹さやか。魔法少女になって、マミと一緒に戦ってほしいんだ」
ほむら「その必要はないわ」ズイッ
まどか「ほむらちゃん!?」
さやか「転校生!?」
ほむら「情に訴えた手を使うようになったものね、キュゥべえ。いえ、インキュベーター」
QB「暁美ほむら……」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:11:13.97 ID:z16vktw/0 [26/42]
ほむら「騙されてはいけないわ、鹿目まどか、美樹さやか」
ほむら「こいつの本当の名前はインキュベーター。願いと引き換えに、永遠に魔女と戦い続ける運命を背負わせる、死の案内人」
ほむら「魔法少女となった少女は魂を抜かれ、生きた体を失う。そしてその魂……ソウルジェムが汚れきった時、魔法少女は魔女へと変わる」
さやか「そんな……本当なの!?」
まどか「それじゃ、マミさんも……?」
QB「……」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:16:21.16 ID:z16vktw/0 [27/42]
QB「そうだよ」
QB「暁美ほむら、どこで知ったのか知らないが、確かにそれが魔法少女さ」
QB「魔法を使うほど、絶望するほど、ソウルジェムは汚れを溜めていく。それを浄化できるのは魔女の持つグリーフシードだけだ」
QB「マミは一人で、そういう戦いを続けてきた」
QB「君たちは、今の話で騙されたって思うかい? 魔法少女になんかなりたくないって、思ってしまったかい?」
QB「暁美ほむら、君にはもう、僕の言うことなんてひとつも信用できないかい?」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:18:47.53 ID:z16vktw/0 [28/42]
QB「……それでも」
QB「僕と契約して、マミの友達になってよ!」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:21:43.78 ID:z16vktw/0 [29/42]
マミ「鹿目さんと美樹さん、残念だったわね。彼女たち、いい魔法少女になれたでしょうに」
QB「マミ……」
マミ「大丈夫よ、キュゥべえ。私、強くなったもの。十分戦える。今までだってそうしてきたじゃない」ジャキッ
QB「……」
マミ「それにね、キュゥべえ。貴方がついていてくれてる。貴方がいてくれれば、私、何も怖くない」スッ
マミ「私、一人じゃないもの……!」タタッ
QB「マミ! 駄目だ、そいつは!」
シャルロッテ「……」ガパア
マミ「あ……」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:24:06.68 ID:z16vktw/0 [30/42]
ダダダダダッ
さやか「キュゥべえ! あたしの願いは『上条恭介の腕を治して』だ!」
QB「美樹さやか!? ……いいんだね!?」
さやか「さっさとしろぉ!」
パアアア…カッ!ガチンッ
さやか「うおおおおおおッ!」ザシュッ!!
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:26:28.82 ID:z16vktw/0 [31/42]
まどか「さやかちゃん! キュゥべえ!」タタタッ
QB「鹿目まどかも……どうして……」
まどか「みんなで決めたの。マミさんを一人で戦わせない、見殺しになんてしないって」
さやか「んぐ……くあっ!」ギィンッ!
QB「そうだ、マミは!? マミはどこ!?」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:29:24.17 ID:z16vktw/0 [32/42]
さやか「そんな……間に合わなかったの?」
まどか「さやかちゃん、前!」
シャルロッテ「……」グアアアッ
さやか「……!」
ドンッドンッドォンッ
まどか「わ!? 爆発して、崩れてく……」
シャルロッテ「……」ズズ…ン
ほむら「間一髪だったわ」ガッシリ
マミ「みんな……」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:32:25.06 ID:z16vktw/0 [33/42]
さやか「よかった、無事だったんだ」ヘナッ
まどか「おっとと、さやかちゃん大丈夫?」ガシッ
QB「暁美ほむら、君まで……」
ほむら「もともと私が協力する条件で二人を連れてきたのよ。美樹さやかの契約は計算外だったけれど」
さやか「だって、マミさん死んじゃうとこだったじゃん! 助けたんなら早く言えよ、転校生!」
マミ「あの、そろそろ降ろして」ジタバタ
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:35:33.65 ID:z16vktw/0 [34/42]
QB「みんな」
QB「みんな、ありがとう」
QB「僕たちインキュベーターは感情を持たないけれど、もし僕に感情というものがあったなら」
QB「僕はきっと、涙を流して喜んだに違いない」
マミ「キュゥべえ……」
ほむら「……」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:38:13.01 ID:z16vktw/0 [35/42]
ほむら「インキュベーター……いえ、キュゥべえ」
ほむら「貴方、もう泣いてるわ」
QB「え……?」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:41:06.51 ID:z16vktw/0 [36/42]
QB「さあ、いよいよワルプルギスの夜との決戦だ。みんな、準備はいいかい?」
マミ「もちろん」ジャコッ
さやか「準備万端!」チャキッ
まどか「うん、頑張るよ!」ギリッ
ほむら「問題ないわ」ジャキッ
杏子「みんな気合入ってんなあ」カチャッ
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:44:21.93 ID:z16vktw/0 [37/42]
さやか「さーて、一番乗りはもらったあ!」ダンッ
杏子「おい、待てよ!」ダッ
ほむら「ちょ、先行しすぎないで……! もう!」タタッ
まどか「まあまあ、そのサポートが私たちの役目でしょ?」トトト…
マミ「……」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:48:02.25 ID:z16vktw/0 [38/42]
マミ「ねえ、キュゥべえ」
QB「何だい、マミ」
マミ「こんな強敵の前なのに……私、最高に幸せよ」
QB「そうかい、それはよかった」
マミ「……」
QB「……」
マミ「キュゥべえ、私たち、いつまで一緒にいられるの?」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:51:21.80 ID:z16vktw/0 [39/42]
QB「……気付いていたのかい?」
マミ「……」
QB「僕はもう、インキュベーターとしての役割を果たしていない。近いうちに、僕の存在は抹消されるだろう」
マミ「……」
QB「マミはもう美味しい料理も作れるし、射撃も百発百中だし、知らない人にだって頑張って声をかけられるようになった」
QB「大丈夫だよね。僕がいなくなっても、絶望したりしないよね」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/07(土) 01:54:09.33 ID:z16vktw/0 [40/42]
マミ「……ええ、大丈夫」
マミ「今の私には支えてくれる仲間がいる。もう、貴方に頼りっきりじゃなくてもやっていけるつもりよ」
QB「……ああ、それを聞いて安心したよ」
マミ「それにね、もし貴方がいなくなっても……」
マミ「貴方に貰ったこの魂があるから、私、何も怖くない」
≪おしまい≫
コメント一覧
こんなの投稿しないで欲しい
SSを貼るのはどうかと思う
まぁ読んだけど
これは削除だな
翌朝自分の書いたものみてどんな気分なんだ?
とかやらないです
わからない奴はゆとりだから
→
面白いとか言ってる奴はゆとりだから
→
せつこ、それはクオーターバックや。
俺もドラゴンボール読んだこと無いんだけど周りが当然のようにDBネタ使ってきて嫌悪感抱くもんDBに。
馬鹿は芽のうちに摘まないとだめ
個人的には面白かった。乙です
糞1000円床屋共
お前を中心に世界は回ってるわけじゃないんだよ
長いのは認める
ここにあっているかは微妙だけど。
マミさん大好きだから、この話が読めて嬉しかった
何処かの平行世界で、こんな感じになっててもいいな…いろいろ無理があるだろうけどな
知らないとか、興味ない奴とかは読み飛ばすべし。
俺もサッカー選手とか野球選手とかの話、読んでもわからんし面白くないから飛ばすが、それを『ムカツクから削除しろ。』なんて事は思わない。
ここはそういう場所だし、そうあるべきだと思うな。