コピペ投稿者:名無しさん
投稿者ID:yzNasxZa
コピペ投稿日時:2011/05/22 16:52
コピペ投稿日時:2011/05/22 16:52
37 名前:美麗島の名無桑 2001/07/26(木) 22:08 ID:???
花蓮という台湾東部の町がある。9年前、台北から軽い気持ちで、友人と連れ立って足を伸ばした。 駅前から程近い宿の夕べ、暇を持て余した
僕たちは、夕涼みがてら 散歩に出かけた。
名物のさつま芋のお菓子の店を冷やかしたり、ワンタンのおいしいお店で
小腹を満たしながら、1時間も歩いただろうか。陽は既に落ちかけ、涼やかな風が
心地よく吹き抜けていた。戦前の日本家屋が夕陽に深く染められ、僕は子どもの頃に
戻ったような錯覚をしていた。
宿への帰り道、友人が、「おい、ちょっと見てみろよ」と、ふいに声をかけた。どうも
印鑑の店らしい、日本語で、「印鑑スグデキマス」と書いてあった。友人は、「ちょうど
いい。ここは大理石が名産なんだ。造ってもらえよ」と言い、僕の腕を引っ張った。
店では、中年の店主らしき人が、汗を拭き拭き、刻印の作業に打ち込んでいた。友人が
台湾語で声をかける。店主は僕に微笑みかけ何ごとか尋ねる。僕は日本語で答えた。
「すみません・・・印鑑が欲しいのですが」。
店主の表情が、何とも言えない笑みと、緊張を湛えた。やがて耐え切れぬように、
「日本人の方ですね」。
「はい、そうです」
「日本人の方、いまは来ない。お父さん、私のお父さん、とても
日本語じょうずだった。日本の、方、いっぱいお客さん、来ました。ハンコ、いっぱい、
造りました」。
僕は印鑑を注文した。大理石のよいものを選び、姓名印と、書斎印を頼んだ。店主は瞳を
輝かせていた。
明日の朝、出立前に届けてくれると言う。宿の名前を告げると、「ありがとう。
お父さん、日本人にハンコ造ってあげられたこと、うれしい。私もいま、日本の人に、ハンコ
造って、お父さんと同じことできて、うれしい」。店主の目はうるんでいた。
花蓮が好きになったきっかけは、この出会いからだった。
コメント一覧
みるからに相手のテンションが上がってワロタ
親切な人が多い良い国だったね
歴史を勉強すればわかるよ
13さいだよ
クソとみそを一緒にされるのと一緒じゃね
禿同
日本統治時代に学生だった人たちは中国とか台湾の国歌は歌えなくて、君が代は今だに歌えるんだって