皆さんは「未承諾広告」というものをご存知でしょうか。
これは、インターネットメールや携帯電話のメール等に届く広告メール、いわゆるSPAMメールを規制するために設けられた法律に基づいた表記なのです。
これは、平成14年7月に施行された特定商取引法によって業者に義務付けられた表示でありまして、同法ではユーザーに対して未承諾で送る広告メールには、
「未承諾広告」と表記することと、「事業者および送信者の氏名および名称」「受信拒否の通知を受けるための電子メールアドレス」をメール本文の前に、
「送信者の住所及び電話番号」を任意の場所に記載することを義務付けています。
それまではあくまで送信者の良識に任されていた部分の大きいメール広告ですが、良識もクソもない現代においては無限に飛び交い続けてしまうという現状を鑑みて、
無差別に送られる広告メールを規制しようというのがこの法律の狙いでした。
定められた表記を義務付けることにより、例えばDoCoMoなどの携帯端末では「未承諾広告」を含むメールを弾くように設定できますし、メールソフトなどでも自動で削除できるように設定できます。
また、「配信をやめてくれ」と苦情を言うことも、送信者本人の連絡先が記載されているために容易く行うことが出来ます。
しかしながら、この法律自体が罰則規定が曖昧であることと、抜け道が多数存在すること、
そして、送信者の大半が「他人に迷惑をかけてまで無差別に宣伝をしたい儲けたい、モラルなんて知ったことか」と考えるクズですので、
法律なんて関係ない、と思うのでしょうか、同法は現状においては全く効力を発揮していません。
日々僕の携帯やメールアドレスに無差別に送られてくる無差別広告たち。
「未承諾_広告」などと文字を変えて設定による拒否をかいくぐろうとしたり、連絡先が嘘っぱちだったり、連絡しても一向に配信をやめなかったり、とまあやりたい放題。
もはやこの法律は施行直後にして形骸化していると言わざるを得ません。
そんな風に法律なんか知ったことか、と送ってくる広告ですので、もちろんその内容も怪しげで胡散臭いものが山ほど。
在宅ワークの斡旋だとか大人のおもちゃの販売、どう見ても法律に抵触しているとしか思えないDVDの販売、サクラしかいそうにない出会い系サイトなどなど、とにかく香ばしいものが山ほどです。
(誤解なきように言っておきますが、ちゃんと法律にのっとった表記をしている未承諾広告にはマトモそうなのも結構あります)
僕はそのような怪しげな広告を眺めるのが大の好物ですので、それらを並べて眺めながら「うわ、すげえ見え見えの詐欺!」ですとか、
「こんなのに引っかかるヤツいるのか?」ですとか、「人を騙すならもっと上手に書かなきゃ」とか、業者の必死なまでの形相を想像しながらせせら笑ったりしているのです。
この種の法律に反する未承諾広告には、上記のように在宅ワークやら大人のおもちゃ、出会い系サイトなどの広告が多いのですが、
最近多くなってきているのが「サラ金」に関する広告だったりするのです。
「だれでも50万円までなら即融資、ブラックの人も安心」
ですとか、
「ただ今ご契約のお客様45日間無利息融資お電話1本で即日融資、もちろん秘密厳守」
ですとか、金を貸してやるぜっていう未承諾広告が鬼のような勢いで届くのです。
もちろん法律にのっとった表記なんか微塵もありません。
ちなみに「ブラックな人」ってのは、借り入れがあまりにも多すぎるですとか、どっかのサラ金で借りたのに返さないとか支払いが遅れたとかでブラックリストに掲載され、
「この人には貸さないように」と貸し金業者間でやり取りされている人を指します。
そんな人にでも気さくに即融資するっていうのですから中々豪放なサラ金業者です。
でもまあ、ちゃんと法律にのとった「未承諾広告」を送って来る業者はそうでもないのですが(中にはひどいのもありますが)、
こういった法律無視の広告を送りつけてくる業者はロクなものではありません。
実際には金なんか貸してくれず、意味不明の保証料を払えば貸せるなどといって保証料を騙し取ったり、他者を紹介するといって仲介料を騙し取ったり、貸してくれたとしても法外な金利だったりするのです。
間違いなく言えます、こんなところに金を借りてはいけません。
そんなこんなで、このようにして送られてくるサラ金業者の詐欺臭および悪徳臭過積載のメールを眺めているのですが、そんなファンキーなメールの中にあってさらにチャンピオン級にファンキーなメールを発見してしまったのです。
「誰でも即融資!担保不要!保証人不要!1000万円までどなたでも融資します。秘密厳守!キャンペーン特別金利1%でご融資します!!
東京都知事認可 ㈱○○○
とりあえず連絡ください 03-XXXX-XXXX」
もちろんモロに「未承諾広告」の表記や法律で義務付けられた表記もなしにこの種のメールが送られてきたのですが、一体どこのお人よしですか、この業者は。
普通に考えて、保証人も担保もなしに誰にでも1000万円貸すなんてありえません。しかも金利が1%だなんて。
これはもう「貸して」って言うだけでポンッと1000万円貸してくれる友人とかそんなレベルのお話ですので、明らかに有り得ない荒唐無稽なお話なんですよね。
もう、法律無視でこういったメールを送ってくるってのもアレなんですけど、その内容自体が明らかに有り得ない。
もう詐欺の臭いがプンプンしてきます。明らかに怪しすぎる、明らかに有り得ない。
このような魅惑的な広告で釣っておき、どのような詐欺を展開してくれるのか、それが気になって仕方がないのです。
ということで、ものすごーく怪しいこのサラ金業者を相手に、実際に金を貸してくれと電話をかけてみました。
金には全然困ってないんですけど、とにかく「金貸して」と電話してみました。
広告には「保証人も担保も要らない、誰にでも貸す」と書いてありましたので、
無職で独り暮らし、おまけに実家の財産も親戚も何も身寄りが無いという設定で、本当に金を貸してくれるのか実験してみました。
以下はその際の電話のやり取りです。
「はい、もしもし」
まず、電話に出たのは営業担当の人でしょうか、非常に爽やかな青年がハキハキとした口調で電話に出ました。
でもまあ、電話に出て社名を名乗らないところが何処となく怪しい。
「あ、もしもし?あのー、広告を見たのですけど、本当にお金に困っててー、できれば借りたいのですけど・・・」
「はい、大丈夫ですよー。広告は何をご覧になりました?」
「僕のアドレスに送られてきたメールです」
「あ、はい。メール広告ですね。ありがとうございます」
「あの僕、仕事もしてないんですけど、本当にお金貸してくれるのでしょうか?」
「大丈夫だと思いますよ。いくらほど必要なんでしょうか?」
さすが無担保で誰にでも1000万円を貸すと豪語したサラ金業者です。
仕事をしてなかろうが何だろうが関係なく貸してくれるみたいです。
ここは胸を張って限度額いっぱいまで主張してみましょう。
「1000万円です」
「いっ・・・いっせ・・・・」
電話の向こうの人は明らかに絶句しておりました。明らかに狼狽し、無職のくせに1000万借りたいとは何事だ!と言いたげな衝動を必死に抑えておりました。
「ダメですか?」
「1000万円・・・使用目的は何なのでしょう?」
「生活費です」
設定上は無職の男が生活費に1000万円貸してくれと要求。
しかも何故か胸を張って偉そうに要求。担当の方は明らかに狼狽しておりました。
「ではですね、少しばかり質問させてもらっていいですか?」
焦りつつも必死で取り繕い、僕の住所や本籍、生年月日や貯金の有無、実家の資産、家族の職業などを訊ねてきました。
実家の住所や名前なんかは向こうも調査するでしょうから本当のものを伝え、財産も身寄り定職に関しては嘘8000のものを伝えておきました。
「はい、わかりました。今聞いた限りではですね、さすがに1000万円は厳しいと思うんですよ。当社としても10万円貸せるかどうかってところですね」
1000万円までなら誰でも貸すと大々的に謳っていたのに、10万円しか貸せない、2桁もランクダウンしてます。
しかもその10万円すらも貸せるかどうかという微妙な状況。一体あの広告の謳い文句は何だったのかと疑問に思ってしまいます。
「難しい状況なんですけど、今からちょっと融資部のほうに直談判してきます。
本来なら貸せないのですが、あくまで私個人がpatoさんを信頼して融資できるようにしますので、絶対に返済してくださいね。今から交渉してきますので30分後にお電話もらえますか?」
「はい、よろしくおねがいします」
僕は1000万円貸して欲しかっただけなのに、いつのまにか10万円借りるということで担当の方が融資部に交渉することになってました。
もう何が何やら分かりませんけれども、とにかく担当の青年に望みを託してお願いしてみました。
本当は別に金なんか借りたくもないし借りるつもりもないんだけどな。
そいでもって30分後に電話。すると
「申し訳ありません、融資部のほうに掛け合ったのですが、やはりpatoさんの信用状態ではお貸しできないとの結論になりまして・・・」
「はあ」
「でもですね、他社なら貸してくれると思うんですよね。当社は審査が厳しい方ですから、審査のゆるい他社なら10万円くらいなら大丈夫だと思いますよ。そちらの方を紹介するので連絡してみてくれませんか?」
紹介詐欺きたーーーー!って感じでしたね。
ここから紹介した会社でお金が借りられたら、それは自分の会社が紹介したから借りられたんだとか言って仲介料だか紹介料を取るって寸法ですよ。
借入額の30%くらいを何もせずに騙し取ろうって寸法ですよ。
ここでまあ、他者を紹介してもらっても面白くありませんし、最初の広告の謳い文句である「保証人担保不要!誰にでも1000万円」ってのがいつの間にか無かったことになっていますので、その辺を突いてみましょう。
「でも、メールの広告には誰にでも1000万円貸すってありましたよね。しかも低金利で。何で貸せないんですか?あれは嘘なんですか?
嫌ですよ、他社から借りるだなんて、きっと高い金利とか紹介料とか取られちゃったりするんでしょ。ちゃんとおたくの会社で貸してくださいよ、それも1000万円」
「ですから、無職で財産もない方に1000万円は・・・我々も返済してもらわないと困るわけですし・・・」
「だって誰にでも貸すって書いてあったじゃないですか、広告に書いてあったじゃないですか。アレは嘘なんですか?」
「ですから・・・わかりました。もう一度融資部に掛け合ってみます。1000万円は無理ですけど、10万円くらいならなんとかなるかもしれませんから、もう一度掛け合ってみます。明朝、朝一番に電話いただけますか」
別に借りられなくてもどうでもいいんですけど、担当の方が頑張ってくれるというので、なんとか彼に期待を託して明朝まで待ってみました。そして、明朝、朝一番で電話をかけると、
「もしもし、担当の○○さんをお願いします」
と電話をかけましたところ、担当の○○さんとは違い、やけに怖そうな声をした、明らかにカタギでない、下手したら人を2,3人は殺ってそうな声をしたオッサンが出て、ドスがピリリと効いた声で
「担当の○○は今いなくてね、私が話を聞いてるんだけど、当社ではアナタには貸せないから。もうしつこく何度も電話かけてこないでくれる?迷惑なんだよね」
と言われました。
これにはもうブチ切れですよ。
担当の○○が電話かけて来いっていうからかけてるというのに、「しつこく電話かけてくるな」ですからね。
テメーらは望んでない一般人に法律に反したSPAMメールを送りつけていやがるくせに、自分らがちょっと都合の悪い電話を受けるとこれですからね。
テメーらのやってるSPAMの方が何倍も迷惑なんだよ、ボケが。
「あのですねー、僕は担当の○○さんが何時に電話かけてきて言うからかけてきたんですよ。それなのにその言い草はないんじゃないですか?」
「とにかくウチでは貸せねえんだよ。何度しつこく言われても貸せねえんだよ。諦めろって!」
なんだか電話の向こうのコワモテの口調が激しく恐ろしいことになってるのですが、気にせず続けます。
「金なんか借りたくねえよ、バカ。テメーらがあまりにムチャクチャやってるから電話かけてみただけだっちゅーの。」
「あー?ウチのどこがムチャクチャだって言うんだよ!言ってみろ!」
もう会話の内容が小学生の口喧嘩レベルになっていて、電話の向こうのコワモテも異常に激昂していて恐ろしいのですが、どこがおかしいのか言ってみろとか言われてるので続けます。
「テメーらは特定商取引法知ってんのか。SPAMなんかのダイレクトメールの送付にはだな、法律で定められた表記が必要なんだよ、テメーらのメールにはそれが微塵もなえじゃねえか」
「そんなもん知らん。ウチのはちゃんと書いてるはずだ」
「書いてねえんだよ、ボケ、もっかい見てみろ、猿が。あとなテメーらのメールには東京都知事認可とか書いてあったけどな、貸金業規制法では登録番号まで書くことが義務付けられてるんだよ。
テメーらのは書いてないじゃねえか。あと、同じ法律で誇大広告の掲載は禁止ってのがあるだろ、1000万円誰にでも貸すってのは明らかに誇大広告、どうなってんだよ、おまえらは、明らかにおかしいじゃねえか!」
「そんなメール関係ないんだよ!証拠もなにもないだろが!グルァ!」
うおーこえー、猛り狂ってますよ、この人。さすがに怖くて電話を切りたくてしょうがないんですけど、ここはもうちょっと続けてみます。
「だいたいな、今調べてるんだけど、おいおい、テメーらの社名㈱○○○で調べても登録業者一覧に載ってねえぞ。
うわー、大丈夫かよお前ら、登録すらしてねえのかよ。なんか心配になってきたぞ、キミらのことが」
都知事認可の登録業者ならこのサイトあたりで調べられるのですが、メールに記載された社名が微塵も無いのですよね。
もちろん登録していなければ貸金業としての営業はできないですから、彼らは存在自体が違法ということになります。
そりゃ貸金業規制法も関係ないわな、存在自体が違法なんだから。
「うるせー!あんましつこいと殺すぞ!今度かけてきたら殺すからな!ガチャ!」
あまりにも都合の悪いことを言われたのか、「殺す」とまで言っちゃってます、この人。しかも電話をガチャぎり。
さすがの僕もこんなことで殺されてしまっては元も子もありませんので、彼の言うように二度と電話をかけず、大人しくしようと思うのですが、
「誰でも即融資!担保不要!保証人不要!1000万円までどなたでも融資します。秘密厳守!キャンペーン特別金利1%でご融資します!!
東京都知事認可 ㈱○○○
とりあえず連絡ください 03-XXXX-XXXX」
同じSPAMが毎日届くんですよね。「とりあえず連絡ください」とまで書かれちゃったら、そこまで電話して欲しいのなら僕も電話するしかないので
「1000万円貸して欲しい、生活費に使うから」
「またアンタか、もういい加減にしてくれ」
などと心温まる会話が毎日繰り返されることになっているのです。未承諾広告には未承諾電話で、とりあえずそれが僕の対抗手段です。
法律無視で送られてくる広告メール、そのほとんどはロクでもない内容、詐欺への入り口ですので、どんなに美味しそうな言葉が踊っていようとも騙されず、毅然と無視することにしましょう。
あと、金を借りる気も無いのに電話かけたと書いてますが、
家賃の支払いガス代の支払い、引越し費用、車の車検、そろそろ新しいパソコンが欲しい、製本代が欲しい、などなど僕にも色々と事情がありますので、
誰か無担保無保証人無利子でポンッと1000万円貸してください。
わりと本気です。
これは、インターネットメールや携帯電話のメール等に届く広告メール、いわゆるSPAMメールを規制するために設けられた法律に基づいた表記なのです。
これは、平成14年7月に施行された特定商取引法によって業者に義務付けられた表示でありまして、同法ではユーザーに対して未承諾で送る広告メールには、
「未承諾広告」と表記することと、「事業者および送信者の氏名および名称」「受信拒否の通知を受けるための電子メールアドレス」をメール本文の前に、
「送信者の住所及び電話番号」を任意の場所に記載することを義務付けています。
それまではあくまで送信者の良識に任されていた部分の大きいメール広告ですが、良識もクソもない現代においては無限に飛び交い続けてしまうという現状を鑑みて、
無差別に送られる広告メールを規制しようというのがこの法律の狙いでした。
定められた表記を義務付けることにより、例えばDoCoMoなどの携帯端末では「未承諾広告」を含むメールを弾くように設定できますし、メールソフトなどでも自動で削除できるように設定できます。
また、「配信をやめてくれ」と苦情を言うことも、送信者本人の連絡先が記載されているために容易く行うことが出来ます。
しかしながら、この法律自体が罰則規定が曖昧であることと、抜け道が多数存在すること、
そして、送信者の大半が「他人に迷惑をかけてまで無差別に宣伝をしたい儲けたい、モラルなんて知ったことか」と考えるクズですので、
法律なんて関係ない、と思うのでしょうか、同法は現状においては全く効力を発揮していません。
日々僕の携帯やメールアドレスに無差別に送られてくる無差別広告たち。
「未承諾_広告」などと文字を変えて設定による拒否をかいくぐろうとしたり、連絡先が嘘っぱちだったり、連絡しても一向に配信をやめなかったり、とまあやりたい放題。
もはやこの法律は施行直後にして形骸化していると言わざるを得ません。
そんな風に法律なんか知ったことか、と送ってくる広告ですので、もちろんその内容も怪しげで胡散臭いものが山ほど。
在宅ワークの斡旋だとか大人のおもちゃの販売、どう見ても法律に抵触しているとしか思えないDVDの販売、サクラしかいそうにない出会い系サイトなどなど、とにかく香ばしいものが山ほどです。
(誤解なきように言っておきますが、ちゃんと法律にのっとった表記をしている未承諾広告にはマトモそうなのも結構あります)
僕はそのような怪しげな広告を眺めるのが大の好物ですので、それらを並べて眺めながら「うわ、すげえ見え見えの詐欺!」ですとか、
「こんなのに引っかかるヤツいるのか?」ですとか、「人を騙すならもっと上手に書かなきゃ」とか、業者の必死なまでの形相を想像しながらせせら笑ったりしているのです。
この種の法律に反する未承諾広告には、上記のように在宅ワークやら大人のおもちゃ、出会い系サイトなどの広告が多いのですが、
最近多くなってきているのが「サラ金」に関する広告だったりするのです。
「だれでも50万円までなら即融資、ブラックの人も安心」
ですとか、
「ただ今ご契約のお客様45日間無利息融資お電話1本で即日融資、もちろん秘密厳守」
ですとか、金を貸してやるぜっていう未承諾広告が鬼のような勢いで届くのです。
もちろん法律にのっとった表記なんか微塵もありません。
ちなみに「ブラックな人」ってのは、借り入れがあまりにも多すぎるですとか、どっかのサラ金で借りたのに返さないとか支払いが遅れたとかでブラックリストに掲載され、
「この人には貸さないように」と貸し金業者間でやり取りされている人を指します。
そんな人にでも気さくに即融資するっていうのですから中々豪放なサラ金業者です。
でもまあ、ちゃんと法律にのとった「未承諾広告」を送って来る業者はそうでもないのですが(中にはひどいのもありますが)、
こういった法律無視の広告を送りつけてくる業者はロクなものではありません。
実際には金なんか貸してくれず、意味不明の保証料を払えば貸せるなどといって保証料を騙し取ったり、他者を紹介するといって仲介料を騙し取ったり、貸してくれたとしても法外な金利だったりするのです。
間違いなく言えます、こんなところに金を借りてはいけません。
そんなこんなで、このようにして送られてくるサラ金業者の詐欺臭および悪徳臭過積載のメールを眺めているのですが、そんなファンキーなメールの中にあってさらにチャンピオン級にファンキーなメールを発見してしまったのです。
「誰でも即融資!担保不要!保証人不要!1000万円までどなたでも融資します。秘密厳守!キャンペーン特別金利1%でご融資します!!
東京都知事認可 ㈱○○○
とりあえず連絡ください 03-XXXX-XXXX」
もちろんモロに「未承諾広告」の表記や法律で義務付けられた表記もなしにこの種のメールが送られてきたのですが、一体どこのお人よしですか、この業者は。
普通に考えて、保証人も担保もなしに誰にでも1000万円貸すなんてありえません。しかも金利が1%だなんて。
これはもう「貸して」って言うだけでポンッと1000万円貸してくれる友人とかそんなレベルのお話ですので、明らかに有り得ない荒唐無稽なお話なんですよね。
もう、法律無視でこういったメールを送ってくるってのもアレなんですけど、その内容自体が明らかに有り得ない。
もう詐欺の臭いがプンプンしてきます。明らかに怪しすぎる、明らかに有り得ない。
このような魅惑的な広告で釣っておき、どのような詐欺を展開してくれるのか、それが気になって仕方がないのです。
ということで、ものすごーく怪しいこのサラ金業者を相手に、実際に金を貸してくれと電話をかけてみました。
金には全然困ってないんですけど、とにかく「金貸して」と電話してみました。
広告には「保証人も担保も要らない、誰にでも貸す」と書いてありましたので、
無職で独り暮らし、おまけに実家の財産も親戚も何も身寄りが無いという設定で、本当に金を貸してくれるのか実験してみました。
以下はその際の電話のやり取りです。
「はい、もしもし」
まず、電話に出たのは営業担当の人でしょうか、非常に爽やかな青年がハキハキとした口調で電話に出ました。
でもまあ、電話に出て社名を名乗らないところが何処となく怪しい。
「あ、もしもし?あのー、広告を見たのですけど、本当にお金に困っててー、できれば借りたいのですけど・・・」
「はい、大丈夫ですよー。広告は何をご覧になりました?」
「僕のアドレスに送られてきたメールです」
「あ、はい。メール広告ですね。ありがとうございます」
「あの僕、仕事もしてないんですけど、本当にお金貸してくれるのでしょうか?」
「大丈夫だと思いますよ。いくらほど必要なんでしょうか?」
さすが無担保で誰にでも1000万円を貸すと豪語したサラ金業者です。
仕事をしてなかろうが何だろうが関係なく貸してくれるみたいです。
ここは胸を張って限度額いっぱいまで主張してみましょう。
「1000万円です」
「いっ・・・いっせ・・・・」
電話の向こうの人は明らかに絶句しておりました。明らかに狼狽し、無職のくせに1000万借りたいとは何事だ!と言いたげな衝動を必死に抑えておりました。
「ダメですか?」
「1000万円・・・使用目的は何なのでしょう?」
「生活費です」
設定上は無職の男が生活費に1000万円貸してくれと要求。
しかも何故か胸を張って偉そうに要求。担当の方は明らかに狼狽しておりました。
「ではですね、少しばかり質問させてもらっていいですか?」
焦りつつも必死で取り繕い、僕の住所や本籍、生年月日や貯金の有無、実家の資産、家族の職業などを訊ねてきました。
実家の住所や名前なんかは向こうも調査するでしょうから本当のものを伝え、財産も身寄り定職に関しては嘘8000のものを伝えておきました。
「はい、わかりました。今聞いた限りではですね、さすがに1000万円は厳しいと思うんですよ。当社としても10万円貸せるかどうかってところですね」
1000万円までなら誰でも貸すと大々的に謳っていたのに、10万円しか貸せない、2桁もランクダウンしてます。
しかもその10万円すらも貸せるかどうかという微妙な状況。一体あの広告の謳い文句は何だったのかと疑問に思ってしまいます。
「難しい状況なんですけど、今からちょっと融資部のほうに直談判してきます。
本来なら貸せないのですが、あくまで私個人がpatoさんを信頼して融資できるようにしますので、絶対に返済してくださいね。今から交渉してきますので30分後にお電話もらえますか?」
「はい、よろしくおねがいします」
僕は1000万円貸して欲しかっただけなのに、いつのまにか10万円借りるということで担当の方が融資部に交渉することになってました。
もう何が何やら分かりませんけれども、とにかく担当の青年に望みを託してお願いしてみました。
本当は別に金なんか借りたくもないし借りるつもりもないんだけどな。
そいでもって30分後に電話。すると
「申し訳ありません、融資部のほうに掛け合ったのですが、やはりpatoさんの信用状態ではお貸しできないとの結論になりまして・・・」
「はあ」
「でもですね、他社なら貸してくれると思うんですよね。当社は審査が厳しい方ですから、審査のゆるい他社なら10万円くらいなら大丈夫だと思いますよ。そちらの方を紹介するので連絡してみてくれませんか?」
紹介詐欺きたーーーー!って感じでしたね。
ここから紹介した会社でお金が借りられたら、それは自分の会社が紹介したから借りられたんだとか言って仲介料だか紹介料を取るって寸法ですよ。
借入額の30%くらいを何もせずに騙し取ろうって寸法ですよ。
ここでまあ、他者を紹介してもらっても面白くありませんし、最初の広告の謳い文句である「保証人担保不要!誰にでも1000万円」ってのがいつの間にか無かったことになっていますので、その辺を突いてみましょう。
「でも、メールの広告には誰にでも1000万円貸すってありましたよね。しかも低金利で。何で貸せないんですか?あれは嘘なんですか?
嫌ですよ、他社から借りるだなんて、きっと高い金利とか紹介料とか取られちゃったりするんでしょ。ちゃんとおたくの会社で貸してくださいよ、それも1000万円」
「ですから、無職で財産もない方に1000万円は・・・我々も返済してもらわないと困るわけですし・・・」
「だって誰にでも貸すって書いてあったじゃないですか、広告に書いてあったじゃないですか。アレは嘘なんですか?」
「ですから・・・わかりました。もう一度融資部に掛け合ってみます。1000万円は無理ですけど、10万円くらいならなんとかなるかもしれませんから、もう一度掛け合ってみます。明朝、朝一番に電話いただけますか」
別に借りられなくてもどうでもいいんですけど、担当の方が頑張ってくれるというので、なんとか彼に期待を託して明朝まで待ってみました。そして、明朝、朝一番で電話をかけると、
「もしもし、担当の○○さんをお願いします」
と電話をかけましたところ、担当の○○さんとは違い、やけに怖そうな声をした、明らかにカタギでない、下手したら人を2,3人は殺ってそうな声をしたオッサンが出て、ドスがピリリと効いた声で
「担当の○○は今いなくてね、私が話を聞いてるんだけど、当社ではアナタには貸せないから。もうしつこく何度も電話かけてこないでくれる?迷惑なんだよね」
と言われました。
これにはもうブチ切れですよ。
担当の○○が電話かけて来いっていうからかけてるというのに、「しつこく電話かけてくるな」ですからね。
テメーらは望んでない一般人に法律に反したSPAMメールを送りつけていやがるくせに、自分らがちょっと都合の悪い電話を受けるとこれですからね。
テメーらのやってるSPAMの方が何倍も迷惑なんだよ、ボケが。
「あのですねー、僕は担当の○○さんが何時に電話かけてきて言うからかけてきたんですよ。それなのにその言い草はないんじゃないですか?」
「とにかくウチでは貸せねえんだよ。何度しつこく言われても貸せねえんだよ。諦めろって!」
なんだか電話の向こうのコワモテの口調が激しく恐ろしいことになってるのですが、気にせず続けます。
「金なんか借りたくねえよ、バカ。テメーらがあまりにムチャクチャやってるから電話かけてみただけだっちゅーの。」
「あー?ウチのどこがムチャクチャだって言うんだよ!言ってみろ!」
もう会話の内容が小学生の口喧嘩レベルになっていて、電話の向こうのコワモテも異常に激昂していて恐ろしいのですが、どこがおかしいのか言ってみろとか言われてるので続けます。
「テメーらは特定商取引法知ってんのか。SPAMなんかのダイレクトメールの送付にはだな、法律で定められた表記が必要なんだよ、テメーらのメールにはそれが微塵もなえじゃねえか」
「そんなもん知らん。ウチのはちゃんと書いてるはずだ」
「書いてねえんだよ、ボケ、もっかい見てみろ、猿が。あとなテメーらのメールには東京都知事認可とか書いてあったけどな、貸金業規制法では登録番号まで書くことが義務付けられてるんだよ。
テメーらのは書いてないじゃねえか。あと、同じ法律で誇大広告の掲載は禁止ってのがあるだろ、1000万円誰にでも貸すってのは明らかに誇大広告、どうなってんだよ、おまえらは、明らかにおかしいじゃねえか!」
「そんなメール関係ないんだよ!証拠もなにもないだろが!グルァ!」
うおーこえー、猛り狂ってますよ、この人。さすがに怖くて電話を切りたくてしょうがないんですけど、ここはもうちょっと続けてみます。
「だいたいな、今調べてるんだけど、おいおい、テメーらの社名㈱○○○で調べても登録業者一覧に載ってねえぞ。
うわー、大丈夫かよお前ら、登録すらしてねえのかよ。なんか心配になってきたぞ、キミらのことが」
都知事認可の登録業者ならこのサイトあたりで調べられるのですが、メールに記載された社名が微塵も無いのですよね。
もちろん登録していなければ貸金業としての営業はできないですから、彼らは存在自体が違法ということになります。
そりゃ貸金業規制法も関係ないわな、存在自体が違法なんだから。
「うるせー!あんましつこいと殺すぞ!今度かけてきたら殺すからな!ガチャ!」
あまりにも都合の悪いことを言われたのか、「殺す」とまで言っちゃってます、この人。しかも電話をガチャぎり。
さすがの僕もこんなことで殺されてしまっては元も子もありませんので、彼の言うように二度と電話をかけず、大人しくしようと思うのですが、
「誰でも即融資!担保不要!保証人不要!1000万円までどなたでも融資します。秘密厳守!キャンペーン特別金利1%でご融資します!!
東京都知事認可 ㈱○○○
とりあえず連絡ください 03-XXXX-XXXX」
同じSPAMが毎日届くんですよね。「とりあえず連絡ください」とまで書かれちゃったら、そこまで電話して欲しいのなら僕も電話するしかないので
「1000万円貸して欲しい、生活費に使うから」
「またアンタか、もういい加減にしてくれ」
などと心温まる会話が毎日繰り返されることになっているのです。未承諾広告には未承諾電話で、とりあえずそれが僕の対抗手段です。
法律無視で送られてくる広告メール、そのほとんどはロクでもない内容、詐欺への入り口ですので、どんなに美味しそうな言葉が踊っていようとも騙されず、毅然と無視することにしましょう。
あと、金を借りる気も無いのに電話かけたと書いてますが、
家賃の支払いガス代の支払い、引越し費用、車の車検、そろそろ新しいパソコンが欲しい、製本代が欲しい、などなど僕にも色々と事情がありますので、
誰か無担保無保証人無利子でポンッと1000万円貸してください。
わりと本気です。
コメント一覧
投稿者はシネ
投稿者は頭に虫湧いてんの?
来るサイト間違えたんじゃないの?
転載元も貼ってないしね
首吊って死んでこいゴミクズ
『ロイヤルセレブリティ』
って奴なんか、胡散臭いフラッシュ見た後いきなり
『簡単登録』
ってボタンが出てくるんだぜw
何のサイトかも知らされてねーのにw
個人サイトからのコピペっていいのかな。
コピペ運動会の管理人さんはわりと裏社会系広告にも抵抗がないからな。
アダルトサイトだか出会い系サイトだか作りたいとか言ってた気もするし。
Numeri自体はいいけどこういうとこに載せるなよ。
サラ金に電話した。
「殺す」と言われた。
誰かお金貸してください。
「DQN(日本男の5%ほど)とDQN大好き肉便器(日本女の80%以上)は社会のダニ。迷惑。障害物。死ね。」