コピペ運動会

関西人すげぇって話。

高校のとき、大阪から女の子の編入生が来た。
典型的な明るいタイプで、嫌味なところもなく
なにより屈託のない表情をするので、
すぐに私達のグループと仲良くなった。
大阪弁が抜けないと言って、大阪弁で話すのが可愛かった。
けど都心の学校だったし、規模も大きくない学校だったから
嫌でも目立つ存在になってしまった。

クラスの派手なグループが、ひょんなことから彼女を
いじめるようになり、いじめの内容もだんだんエスカレート
してきていた。
そんな時でも彼女は、
｢もぉ～、ひどい事する人もおるんやねー｣とか
｢大阪ではこんなんちょろいわーｗ｣と
ほとんどダメージの素振りもなく、ニコニコしていた。

ある日から、今まで彼女しか標的にされてなかったのに
私達のグループ全体がいじめられるようになった。
もちろん彼女を守るため徹底抗戦だッ！！
と意気込んだ。　　　・・・が。
自分以外に飛び火したのを見るや否や、
｢待てやゴラァ！！｣とイジメグループに飛び掛り、
｢オドレら！！ウチの友達に何してくれとんのや！！
ぇえ！！ゆうてみぃ！！！」
とエッライ剣幕でまくし立てた。
こっちまで泣きそうなほど怖い。
当然イジメグループはガクブル。
でも調子こいてる中心核の男が彼女の顔を箒で
おもっくそ強打。
彼女は一瞬よろけたが、パッと体勢を持ち直して、
｢何、物使とんねん！！！｣
と言いながらあごの下に死ぬほどいいパンチを
お見舞いして気絶させた。

彼女は般若って顔だったが、すぐに柔和に戻り
｢大丈夫？？｣と私達の方を振り返った。

それ以降イジメはなくなったが、彼女は親を呼び出されてた。
校門に乗りつけた彼女の親は、黒いベンツ3台の真ん中から出てきた。
しかも黒スーツのおニーちゃん5人連れてた。

彼女のお父さんから「いつも仲良くしてくれておおきにな。」
って言ってもらった。笑顔の可愛い・・・・うん、気迫のある方だった。


関西人、すげえと思った。