428:本当にあった怖い名無し:2011/09/13(火) 00:46:22.48 ID:zr++0QIK0
高校生の頃、やたらと不幸体質なAという同級生が居た。
と言っても不幸な目にばかり遭うというものではなく、
「幸福を得ると目に見えて不幸にも遭う」というもの。
幸福の出所は運でも実力でも同様で、
・試験で良い点を取る→指を骨折
・部活でレギュラー入り→食中毒
・福引で空気清浄機ゲット→ゲーム機故障
こんな感じで一事が万事不幸が付いて回る。
それでも本人は明るく快活で「素直に喜べない」なんてふうも無く前向きな奴だった。
社会人になって2年後、Aと、同じく同級生だった女子から連名で葉書が来た。
おっ、と思って早速読んだらやはり披露宴の招待状。
2人の写真がプリントされてるんだがAは見るからに生傷だらけ。
そんな美少女娶るからだ ザマァwww
と、郵便受けにはもう一枚、「Aの家から」葉書が来ていた。
「真に恐れ入りますが、Aは事故に遭い亡くなりました。招待状のお返事は結構です。」
429:本当にあった怖い名無し:2011/09/13(火) 00:46:53.07 ID:zr++0QIK0
その葉書にかなり違和感を感じたものの、 数人の同級生と連絡を取って、Aの家にお焼香だけでもさせて貰いに行くか という運びになった。
当日訪ねてみると葬儀は身内だけで済ませたとの事。
仏壇には遺影も無く白木位牌だけが置かれていた。
「態々ありがとうございます、あの子も喜んでると思います」
そういえば彼の体質の影響は家族にも及んでいたんだろうか。
母親とAの弟妹の顔には当然疲れが見えたが寧ろすっきりとした、晴れ晴れとした様子さえ見てとれる。
それはもう晴れ晴れとした……
帰り際、玄関を出ると友人の一人が呟いた
「…なあ、Aが事有る毎に痛い目見てたのってあのかz」
「黙れよウルセェな」
もう一人が遮った。
誰からともなく足早に自分たちの車に向かう。
後ろから「バキィッ メリッ」と木の板が割れるような音がしたが振り返らずその場を去った。
Aは自分に起こる不幸の経緯を誰にも話さなかった。
なら俺たちが今詮索しないのも当然だ、と自分に言い訳した。
コメント一覧
身内に「亡くなる」は有り得ないだろ
葉書に書いてあった文章を原文のまま書き込んだとは限らんのじゃないか?
もしくは関係無くDVかな
記憶喪失のシスターが家に転がり込んできたり
やたら電流流す中学生に付きまとわれたり
大漁だったよ
ウニは引っ込んでろよ!!
もげろ!!
書きぶりがとにかくウザい