189 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2010/11/18(木) 21:44:34 ID:VUHQA69y
長年の研究の結果、エフ博士はようやく忘れたいことを忘れさせてくれる薬を完成させた。「俺が若いときさんざんいじめてきた、エヌ教授、おれを侮辱した同僚のエス、俺を振ったオー、俺を不快にさせた奴の記憶をすべて忘れるのだ。」
エフ博士はそういって、その薬を飲みました。
「ほう、これはなんともすがすがしい気分だ。やっと不快な記憶から解放された。
こんな薬を一人占めするのはよくない。どれ、あいつらにも分けてやろう。」
エフ博士は友人に電話をかけました。
「やぁ、きみか。かくかくしかじかの薬を開発したんだが、ためしてみるかね?」
「なに、そんな薬を・・・。ぜひ、頂こうか。」
こんな具合に博士は次々と友人たちに薬を分けてゆきました。
1週間後
「ふむ、退屈だ、なにか面白いことは・・・。そうだ、久々にあいつらと飲みにでも行くか。」
エフ博士は電話をかけはじました。
「やぁ、エフだが。どうだい、久しぶりに飲みにでも行かないか?」
「どちらさまでしょうか?いま忙しいのですが・・・。」
「おい、きみ、冗談はよしたまえ。エフだよ、エフ。」
「エフ?申し訳ありませんが、エフという名は記憶にありません・・。人違いではありませんか?」
「もういい、なんとふざけたやつだ。大学時代からの友人に対して失礼にもほどがある。」
怒り心頭のエフ博士は別の友人に電話をかけました。
「やぁ、きみかね。エフだが、どうだい、今晩一緒に飲もうじゃないか。」
「エフ?いったい誰?」
「きみまでそんなことを・・・。」
エフ博士ははっと気付きました。
「まさか、あの薬で・・。」
その後もエフ博士は友人に電話をかけてゆきましたが、誰一人としてエフ博士のことをおぼていないのでした。
「まさか、友人とばかり思っていたあいつらのわすれたいことが俺自身だったなんて・・・。こうなったら・・・。」
「エヌ教授、聞きましたか、エフ博士のこと・・。」
「ああ、記憶喪失だそうだな。エス君、きみとエフ君とは大学時代から互いに切磋琢磨して研究に取り組んできたから、辛かろう。」
「エヌ教授こそ大学時代にあれほど熱心にエフ博士を指導してきたのですから。」
「オーさんもひどくショックを受けてるそうだね。」
「しかし、エヌ教授、エフ博士と仲良くしていた連中がだれもエフ博士のことをおぼえていないというのですが。」
「妙な話だが、その程度の間柄だったというこどだろう。」
コメント一覧
→名前がアルファベット・博士・枕詞が「ふむ」・台詞がいちいち「〜かね?」と上から目線
・文系男子に多いが理系は少ない
素直にアルファベット使った方が分かりやすいだろ
星新一だから…
新・ゆとり用語、ここに誕生
数冊しか読んだこと無いけど
このコピペなら主人公エヌ氏で、あとは簡潔に教授、同僚、彼女になるイメージがある
「目が滑る」という文学表現は昔からあるよ。太宰治とか。
※8をどう読んでも、昔からある表現を“新・ゆとり用語”などとさもおかしな表現のように言っているコメントにしか見えない。
米8は昔2chで盛り上がった「からとみ君」に似てるなぁwww
今頃、必死で「目が滑る」をググッてるに10000ペリカ。
「宇宙の男たち」っていう話でちょっと泣いた
Mなめんなよ
女王様にお願いなんてするわけないだろ
本物は罵られるまでいいこで待つ