558 名前:なまえをいれてください[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 16:23:20 ID:7fk0DWbY
芋虫は考えた。「今すぐ蝶の姿へ、とはいかないものか」
常日頃から生き急ぐ性分のこの芋虫にとって、繭の中にて数日間じっとしていることは我慢のならないことだったのである。
そこで、自らの口から分泌する粘糸を以て、背中に落ち葉を二枚張りつけ羽根に見立てるも、その不格好は同じ木に住むカブトムシ達からの嘲笑の的にしかならなかった。
もしここで心に一本筋が通っているものならば、「今に見ていろ」と周りを見返す努力をするのだが、
あいにくこの芋虫の心は、自らの身体同様ぐにゃりぐにゃりとしていたので「ひとに笑われるくらいなら」と、あっさりとあきらめてしまうのであった。
急ぐことを諦めた芋虫は普通の芋虫になり、他の者がするのと同じように、自らの体を粘糸で包み、窮屈な繭の中で蝶へ変わる日をおとなしく待った。
559 名前:なまえをいれてください[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 16:24:37 ID:7fk0DWbY
数日後、繭から孵った芋虫は驚愕した。蛾だった。
自分が変態したのは、街灯にたかり鱗粉をまき散らす蛾だったのだ。
悔しく思った蛾は、近くの花畑へと飛んで行き蝶の群れに交じることにした。
しかし、そこでも蛾は蝶たちに笑われた。
「ひとに笑われるくらいなら」
蛾は、ゆらりゆらりと夕陽色の街灯へと引き寄せられていった。
コメント一覧
ハクチョウの子はハクチョウ
種は超えられねえって
現行の分類上の比率では7:3と蛾が圧倒的に多い。
止まった時に翅を閉じるか広げたままかも絶対ではない。
これ豆な。
・孵化するのは卵
・蛾と蝶の明確な形態の違いはない
・蛾が汚いと思うのは、一部の人間の偏見であって、実際は色鮮やかな蛾だっている
・鱗粉は撒き散らすものではない。雨をはじくものだ
気にするな
その頃、地上では……双子が歌っていた。
「モスラヤ モスラ
ドゥンガン カサクヤン
インドゥムウ
ルスト ウィラードア
ハンバ ハンバムヤン
ランダバン ウンラダン
トゥンジュカンラーカサクヤーンム」
少年は勉強しても結果がだせずすぐあきらめた
少年は自分が活躍するのは勉強ではないと考え卒業を待った
大人になり自分が優秀な人間ではないことを知り驚愕した
社会の底辺の仕事へと引き寄せられていった。
菫色の街灯だったら笑ってやったのにな。
内容はどうという事はないけども
お前よりイイが多い※4よりも?