よくある話と言えばよくある話だ。
家賃の安さにひかれて契約した部屋には少女の幽霊が憑いていた。
「…出ていけ」
強ばった顔で睨み付けていた彼女は今も散々俺に嫌がらせを仕掛けている。
寝ている俺の首を絞めたり包丁を投げ付けたり
風呂にドライヤーを投げ入れて感電させようとしたり、とにかく色々だ。
霊験あるお守りを身につけるようになってからは直接的な被害は無くなったが
今だに口では色々と突っ掛かってくる。
「なぁ、お前いつになったら成仏すんだよ?」
「うるさいわね!あんたには関係ないでしょ!」
「つーか、なんで地縛霊なんてやってんの?」
彼女は凍り付いた。
しまった、失言だ。
「…ごめん、無神経な質問だった」
「な、何よ!変に気を使うじゃないわよ!…交通事故よ」
「そうなんだ…」
「ちょっと、何よ…何しんみりしてんのよ!バカじゃないの?!」
「……」
「ななな何見てんのよ!
あんたなんか死んじゃえッ!」
「なあ、暇だからオセロでもしない?」
「し、仕方ないわね!
どーしてもって言うなら付き合ってあげる!ほ、本当は嫌なんだからね!
感謝しなさい!」
敗色濃厚になるとテーブルを引っ繰り返すのは止めて欲しいが。
そうこうしてるうちに一年がたち、家庭の事情で俺はこの部屋を引き払わねばならなくなった。
「なぁ、お前、俺がいなくなっても平気か?」
「あ、当たり前じゃない!やっと静かになって清々するわよ!」
「そうか…」
「い、今まで一人でやってきたんだから!
何てこと無いわよ!ふん!」
情も移っていた俺は何とか彼女にしてやれることはないか、と色々と聴いてみた。
「…じゃあ一つだけ。一つだけお願いがあるの」
夜になったらお願いすると言うと彼女は真っ赤になって姿を消した。
で、夜だ。
何やらいつもと違う雰囲気。
「電気、消して」
少し震えたかすれ声で言う彼女。
言われるままに電気を消す。窓からの月明かりだけが部屋の中をぼんやりと照らす。
「で、お願いって…?」
俺の問いに答えずに彼女は着ていたワンピースをするりと脱ぎ落とした。
彼女の透き通るような白い肌が月光に映え、幻想的な美しさを奏でる。
「…服、脱いで」
鼓動が煩い程に跳ね上がる中、俺は裸になる。
彼女はゆっくりと俺に近づいてくるが、その細い肩が震えているのを俺は見逃さなかった。
薄暗い部屋の中、彼女のにじり寄るかすかな足音だけが響く。
「ねぇ…一つだけ。
一つだけ私の願いを叶えてほしいの」
「うん、願いは…何?」
彼女の艶やかな素肌に目を奪われながら答える。
彼女はしなやかな腕を俺の首に回し、耳に口を寄せて熱っぽく囁いた。
「私と……
私とファイトしなさい」
カーン、と部屋にゴングの音が鳴り響くと彼女は俺の首をガッチリ抱えあごに膝を叩き込んだ。
「あごがヤワいわね。ガムでも噛んで鍛えるといいわ」
思わず倒れこんだ俺に馬乗りになる彼女。
「ば、馬鹿な…お守りがあるのに…ハッ!?」
今、俺、裸。
お守り、服のポケット。
「お前は『これを狙っていたのか!?』と言う!」
「お前、こ、これを狙っていたのか!?…ハッ!?
「ククク…貴様が2chのツンデ霊スレを毎晩チェックしてるのは調査済みッ!
油断したわねぇ…」
「くそッ!」
ジタバタと暴れるがビクともしない。
「無駄無駄無駄ァ!
さて本番よ…」
彼女はビキビキと筋を浮かんだ拳を握り込む。
「拳は強く強く握りこむのよ。でないと骨を痛めてしまうわ」
「ちょ、待っ…」
「ジェノッサァァーイッ!!」
何度も何度も何度も鉄拳を叩きこむ
「これこそがツンの最終形態よ!」
彼女の指が俺の眼窩をえぐり進み、脳幹を破壊すると同時に俺の意識も暗転した。
「こうかな?もっと下?」
「そうそう、それ位!うん上手よ!さすがまーくん!」
俺は新しい入居者である青年の上に乗って首をぐいぐい締めあげる。
「じゃ、私はこっち書くわねー♪」
彼女は鼻歌を混じりにかべに血文字で『呪殺!』と書き込んでいく。
「だいぶ弱ってきたからね。これできっと出ていくよ、こいつも」
「うふふ、だってまーくん、すごい上手く祟るんだもん」
「でも一思いに殺っちゃった方が早くない?」
「ダメよぉ、そしたらここに憑いちゃうでしょ!
この部屋は私たちだけの
愛・の・巣♪」
彼女はそう言って俺に抱きついてくる。
彼女は昔のツンツンが嘘のように今はデレデレだ。
(幸せ…なのかな)
願わくば、お祓いとかがきませんように…
家賃の安さにひかれて契約した部屋には少女の幽霊が憑いていた。
「…出ていけ」
強ばった顔で睨み付けていた彼女は今も散々俺に嫌がらせを仕掛けている。
寝ている俺の首を絞めたり包丁を投げ付けたり
風呂にドライヤーを投げ入れて感電させようとしたり、とにかく色々だ。
霊験あるお守りを身につけるようになってからは直接的な被害は無くなったが
今だに口では色々と突っ掛かってくる。
「なぁ、お前いつになったら成仏すんだよ?」
「うるさいわね!あんたには関係ないでしょ!」
「つーか、なんで地縛霊なんてやってんの?」
彼女は凍り付いた。
しまった、失言だ。
「…ごめん、無神経な質問だった」
「な、何よ!変に気を使うじゃないわよ!…交通事故よ」
「そうなんだ…」
「ちょっと、何よ…何しんみりしてんのよ!バカじゃないの?!」
「……」
「ななな何見てんのよ!
あんたなんか死んじゃえッ!」
「なあ、暇だからオセロでもしない?」
「し、仕方ないわね!
どーしてもって言うなら付き合ってあげる!ほ、本当は嫌なんだからね!
感謝しなさい!」
敗色濃厚になるとテーブルを引っ繰り返すのは止めて欲しいが。
そうこうしてるうちに一年がたち、家庭の事情で俺はこの部屋を引き払わねばならなくなった。
「なぁ、お前、俺がいなくなっても平気か?」
「あ、当たり前じゃない!やっと静かになって清々するわよ!」
「そうか…」
「い、今まで一人でやってきたんだから!
何てこと無いわよ!ふん!」
情も移っていた俺は何とか彼女にしてやれることはないか、と色々と聴いてみた。
「…じゃあ一つだけ。一つだけお願いがあるの」
夜になったらお願いすると言うと彼女は真っ赤になって姿を消した。
で、夜だ。
何やらいつもと違う雰囲気。
「電気、消して」
少し震えたかすれ声で言う彼女。
言われるままに電気を消す。窓からの月明かりだけが部屋の中をぼんやりと照らす。
「で、お願いって…?」
俺の問いに答えずに彼女は着ていたワンピースをするりと脱ぎ落とした。
彼女の透き通るような白い肌が月光に映え、幻想的な美しさを奏でる。
「…服、脱いで」
鼓動が煩い程に跳ね上がる中、俺は裸になる。
彼女はゆっくりと俺に近づいてくるが、その細い肩が震えているのを俺は見逃さなかった。
薄暗い部屋の中、彼女のにじり寄るかすかな足音だけが響く。
「ねぇ…一つだけ。
一つだけ私の願いを叶えてほしいの」
「うん、願いは…何?」
彼女の艶やかな素肌に目を奪われながら答える。
彼女はしなやかな腕を俺の首に回し、耳に口を寄せて熱っぽく囁いた。
「私と……
私とファイトしなさい」
カーン、と部屋にゴングの音が鳴り響くと彼女は俺の首をガッチリ抱えあごに膝を叩き込んだ。
「あごがヤワいわね。ガムでも噛んで鍛えるといいわ」
思わず倒れこんだ俺に馬乗りになる彼女。
「ば、馬鹿な…お守りがあるのに…ハッ!?」
今、俺、裸。
お守り、服のポケット。
「お前は『これを狙っていたのか!?』と言う!」
「お前、こ、これを狙っていたのか!?…ハッ!?
「ククク…貴様が2chのツンデ霊スレを毎晩チェックしてるのは調査済みッ!
油断したわねぇ…」
「くそッ!」
ジタバタと暴れるがビクともしない。
「無駄無駄無駄ァ!
さて本番よ…」
彼女はビキビキと筋を浮かんだ拳を握り込む。
「拳は強く強く握りこむのよ。でないと骨を痛めてしまうわ」
「ちょ、待っ…」
「ジェノッサァァーイッ!!」
何度も何度も何度も鉄拳を叩きこむ
「これこそがツンの最終形態よ!」
彼女の指が俺の眼窩をえぐり進み、脳幹を破壊すると同時に俺の意識も暗転した。
「こうかな?もっと下?」
「そうそう、それ位!うん上手よ!さすがまーくん!」
俺は新しい入居者である青年の上に乗って首をぐいぐい締めあげる。
「じゃ、私はこっち書くわねー♪」
彼女は鼻歌を混じりにかべに血文字で『呪殺!』と書き込んでいく。
「だいぶ弱ってきたからね。これできっと出ていくよ、こいつも」
「うふふ、だってまーくん、すごい上手く祟るんだもん」
「でも一思いに殺っちゃった方が早くない?」
「ダメよぉ、そしたらここに憑いちゃうでしょ!
この部屋は私たちだけの
愛・の・巣♪」
彼女はそう言って俺に抱きついてくる。
彼女は昔のツンツンが嘘のように今はデレデレだ。
(幸せ…なのかな)
願わくば、お祓いとかがきませんように…
コメント一覧
| ○ | r‐‐、
_,;ト - イ、 ∧l☆│∧ 良い子の諸君!
(⌒` ⌒ヽ /,、,,ト.-イ/,、 l
|ヽ ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒) 湯船にドライヤーを落としたら感電死するぞ
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|
│ 〉 |│ |`ー^ー― r' | 電気シェーバーでも同じだ
│ /───| | |/ | l ト、 |
| irー-、 ー ,} | / i 気をつけよう!
| / `X´ ヽ / 入 |
従って後半は創作に間違いないな。
幽霊だけど何か質問ある?
http://www.myspiritual.jp/2011/01/post-2424.php
ロリコンの辛い所だよね
ラノベ作家でも目指してんのか
①すぐに嘘とわかる
②ラノベを10倍に希釈したくらいに薄っぺらでありきたりな内容
③無駄に長い
④科学にうとく、その分オカルト好き
一目で判る落とし穴見て「これ落とし穴w」とか言ってたら、はたから見たら馬鹿そのものだぞ
素知らぬふりしながら小粋に嵌まってみるくらいのユーモア持ってみろって
頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ出来る出来る出来る絶対に出来る修造だってイワナだってム○ミンだって桑の実だって頑張ってるんだから
一目でわかる落とし穴を
みんなで「これは落とし穴じゃないか?」って
議論しているんだよ。
「落とし穴かもな」って言ってみるのが小粋ってもんだ。
「一目でわかる」なんて言うのは野暮だぜ。
穴を掘り、硬めの紙を敷き(網を張り)背景に合ったもので隠す、これが落とし穴だ
しかし目に見えているのは穴だ 只の穴だ
落とし穴は注意してても落ちるが、この只の穴は注意してて落ちることはない
悪意を全く感じさせない只の穴
誰かが生ゴミを捨てるために空けた穴かもしれない
井戸を掘ろうとしたのかもしれない
油田発掘に夢見たのかもしれない
目に見える穴には、いろいろな可能性が生まれる
要するにだ
何でもかんでも創作と決めつけてはいけないのだよ
'〜かもしれない' 'もしかしたら〜じゃないか?'
これを大事にして行こうではないか
久しぶり言わせてもらう
「おっぱいは正義」
悪人にも、おっぱいは有るが
おっぱいには悪意などない
おっぱいは夢を与える
おっぱいは正義!!