781 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/08(土) 17:32:01 ID:w+XFgYBi
帰雲城物語飛騨の白川郷に、内ヶ島という一族の治める、帰雲城という城があった。
小さいながらも、豊かな小大名であったらしい。
天正十三年(1585)八月
豊臣秀吉は、その配下、金森長近に飛騨平定を命じた。
飛騨各地の城が次々と落とされる中、帰雲城城主、内ヶ島氏理は、秀吉の敵、佐々成政と同盟をしており、
その時も出陣中であった。帰雲城に危機が迫る。
が、その事を知った氏理は急ぎ飛騨に帰り、たくさんの財宝と共に金森長近の元に現れ、謝罪した。
このおかげで、内ヶ島氏の白川郷の領地は安堵された。彼らはこの危機を、どうにか乗り切ったのである。
十一月二十九日
北陸地方に地震が起こった。マグニチュード8.1と推測される、後に「天正大地震」と呼ばれる
巨大地震であった。
この地震により、帰雲城のある帰雲山は半分近くが崩落。
城と城下は一瞬にして埋没した。
この地を百年以上にわたって治めた内ヶ島氏とその一党は、この時全て消え去った。
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