俺はいつも夕方5時半頃に銭湯に行くんだ。
行きつけの銭湯は、住宅街と商店街の間にあって、外観は古いけど、中は設えを新しくしている気持ちのいいトコだった。番台のオバサンは雑な人だったけど。
いつも同じ時間帯に行っていたから、俺以外の客もいつもの顔ぶれで、話したことはなくても年上の人には会釈くらいはしていた。
その時に浴場にいたのは6人くらいだったと思う。後頭部の薄い小さなおじさん、色黒で小太りの怖そうなおじさん、高校生くらいのプリ尻、日曜も作業服で来る40歳くらいの労働者っぽい奴、とか。
体を洗った俺は、浴槽に浸かりに行ったんだ。湯が出る口には怖いおじさんがいたので、そことは反対の位置に落ち着いてもたれた。
しばらくして、脱衣場から幼女とその父親が入ってきた。新顔だ。
幼女はもちろん裸で、目の高さからも、俺は真正面からの股間に視線が吸い寄せられた。気まずいので、湯で顔を拭って、くつろいているフリをして別のところに視線をやった。
洗い場の腰かけに幼女を座らせて、父親が体を洗ってやってた。
怖いおじさんは幼女をガン見してた。
労働者の奴が、体に少し泡を残したまま浴槽に入ってきて俺の前方に座った。
こいつの顔の向きは洗い場の斜めに向いていたが、その頭の固定具合から、横眼で幼女を見ているんだろうと思った。
しばらくすると幼女は歩きまわって桶を拾い、洗い場の父親のトコに集めていた。やっぱりみんなソワソワしていた。
俺はなるべく気づかれないように、他の男たちが視線に入らないように、額を拭うように顔を隠して幼女を観察した。
前方の労働者の頭は固定されたままで、さすがに俺もキモイと思った。
父親も自分を洗い終わって、浴槽には入らずに幼女とそのまま出ていくようだった。
二人が出ていって、俺は軽く息をついた。
怖いおじさんは。浴槽を出て洗い場の方に行った。
労働者は、奇妙な軋んだような動きで頭を動かして脱衣場を見ていた。
するとまた脱衣場の戸が開いて、涼しい空気と共に、幼女だけが洗い場に戻ってきた。
シャンプーの忘れ物があったようだ。
労働者はもう隠しもぜずに浴槽の縁に近づいてガン見していた。
俺も他の客たちの後ろにいたから、照れる必要なくチラ見した。
脱衣場の戸から、眼鏡の父親が顔を覗かせた。転ぶなよ、とか言っていたと思う。俺は額に手をやって隠れた。
幼女が脱衣場に引っ込んだあとも、戸が開けたまま、父親がこちらをみていた。
眼鏡の父親がこちらをみていた。
俺はやばそうだと思った。
父親が肌着姿のまま入ってきた。
浴槽の縁の労働者のトコに来て、どうしましたかと見下ろして尋ねた。
労働者が硬直していたら、いきなり腰の入ったアッパーが飛び出した。
労働者の顔面が後ろに仰け反って俺の側まで来た。
父親は、何見てんだお前、とか言った。
俺は巻き込まれないように小さくなってうつむいた。
父親は「何見てたんですか」と丁寧な言葉で繰り返した。俺? 俺が聞かれている? やばい? と顔を上げられずにいたけど、あくまでその労働者に対してだったようだ。
労働者は浴槽の中心くらいで硬直していた。俺は自分に関係ないと確信して、その労働者と父親を斜めに覗いた。
出てきて向こうで話しましょうよ、聞こえてるんですか、なあおい、と眼鏡を曇らせたまま父親が責めていた。
労働者の周りが赤く滲んでいた。
おい、おい、と言葉が荒い父親に、周りでびびっていた客らの中から怖いおじさんが出てきて止めた。
父親は少し冷静になったのか、眼鏡を外しておじさんと小声で話をした。俺の前の硬直労働者を顎で指しながら。
騒ぎを聞いて、番台のオバサンが覗きにきた。
父親は、労働者を睨みつけて脱衣場へ出ていった。
俺は浴槽を出ることができず、赤く染まっていく湯に労働者と浸かってた。
絶対にあの父親と脱衣場で一緒になりたくなかった。
あの父親、ふつうの人に見えたのに。
行きつけの銭湯は、住宅街と商店街の間にあって、外観は古いけど、中は設えを新しくしている気持ちのいいトコだった。番台のオバサンは雑な人だったけど。
いつも同じ時間帯に行っていたから、俺以外の客もいつもの顔ぶれで、話したことはなくても年上の人には会釈くらいはしていた。
その時に浴場にいたのは6人くらいだったと思う。後頭部の薄い小さなおじさん、色黒で小太りの怖そうなおじさん、高校生くらいのプリ尻、日曜も作業服で来る40歳くらいの労働者っぽい奴、とか。
体を洗った俺は、浴槽に浸かりに行ったんだ。湯が出る口には怖いおじさんがいたので、そことは反対の位置に落ち着いてもたれた。
しばらくして、脱衣場から幼女とその父親が入ってきた。新顔だ。
幼女はもちろん裸で、目の高さからも、俺は真正面からの股間に視線が吸い寄せられた。気まずいので、湯で顔を拭って、くつろいているフリをして別のところに視線をやった。
洗い場の腰かけに幼女を座らせて、父親が体を洗ってやってた。
怖いおじさんは幼女をガン見してた。
労働者の奴が、体に少し泡を残したまま浴槽に入ってきて俺の前方に座った。
こいつの顔の向きは洗い場の斜めに向いていたが、その頭の固定具合から、横眼で幼女を見ているんだろうと思った。
しばらくすると幼女は歩きまわって桶を拾い、洗い場の父親のトコに集めていた。やっぱりみんなソワソワしていた。
俺はなるべく気づかれないように、他の男たちが視線に入らないように、額を拭うように顔を隠して幼女を観察した。
前方の労働者の頭は固定されたままで、さすがに俺もキモイと思った。
父親も自分を洗い終わって、浴槽には入らずに幼女とそのまま出ていくようだった。
二人が出ていって、俺は軽く息をついた。
怖いおじさんは。浴槽を出て洗い場の方に行った。
労働者は、奇妙な軋んだような動きで頭を動かして脱衣場を見ていた。
するとまた脱衣場の戸が開いて、涼しい空気と共に、幼女だけが洗い場に戻ってきた。
シャンプーの忘れ物があったようだ。
労働者はもう隠しもぜずに浴槽の縁に近づいてガン見していた。
俺も他の客たちの後ろにいたから、照れる必要なくチラ見した。
脱衣場の戸から、眼鏡の父親が顔を覗かせた。転ぶなよ、とか言っていたと思う。俺は額に手をやって隠れた。
幼女が脱衣場に引っ込んだあとも、戸が開けたまま、父親がこちらをみていた。
眼鏡の父親がこちらをみていた。
俺はやばそうだと思った。
父親が肌着姿のまま入ってきた。
浴槽の縁の労働者のトコに来て、どうしましたかと見下ろして尋ねた。
労働者が硬直していたら、いきなり腰の入ったアッパーが飛び出した。
労働者の顔面が後ろに仰け反って俺の側まで来た。
父親は、何見てんだお前、とか言った。
俺は巻き込まれないように小さくなってうつむいた。
父親は「何見てたんですか」と丁寧な言葉で繰り返した。俺? 俺が聞かれている? やばい? と顔を上げられずにいたけど、あくまでその労働者に対してだったようだ。
労働者は浴槽の中心くらいで硬直していた。俺は自分に関係ないと確信して、その労働者と父親を斜めに覗いた。
出てきて向こうで話しましょうよ、聞こえてるんですか、なあおい、と眼鏡を曇らせたまま父親が責めていた。
労働者の周りが赤く滲んでいた。
おい、おい、と言葉が荒い父親に、周りでびびっていた客らの中から怖いおじさんが出てきて止めた。
父親は少し冷静になったのか、眼鏡を外しておじさんと小声で話をした。俺の前の硬直労働者を顎で指しながら。
騒ぎを聞いて、番台のオバサンが覗きにきた。
父親は、労働者を睨みつけて脱衣場へ出ていった。
俺は浴槽を出ることができず、赤く染まっていく湯に労働者と浸かってた。
絶対にあの父親と脱衣場で一緒になりたくなかった。
あの父親、ふつうの人に見えたのに。
コメント一覧
気持ちは分かるけど殴ったんなら100父親悪いよね。
幼いのに犯罪者の父親を持ってしまった幼女がかわいそう。
よし、父親が刑務所にいる間は俺が幼女の面倒をみるわ。
おまわりさんこいつらです
だから俺は労働者は実はオナっていたのではないかという仮説をたてる。
みんながみんな心が綺麗なわけじゃない
でも心が汚れてる方がえばれると思ったら大間違いだよ
意見が分かれるところだけどどっちがじゃなくてどっちも良くなかった
先に男湯女湯っていう仕切りを無視しておいて倫理もクソない
公共の場を自分の家と勘違いしてる親父だから、きっと職場でも非常識扱いだろ
ごめん 倫理的に何が問題なのかさっぱり分からん
裸の幼女を見てただけだろ?
じゃあ衆目に晒すなよ。
世間はさすがにそんな細かいとこまで応対してやれんぞ。
父親「おい(ドゴォ!」
なんでも欧米に倣えって訳じゃないけど改善すべき悪習なのは確かだと思う
痴漢やレイプも多発してたらしい。
大事な娘を銭湯なんかに連れて行くのが間違い。
出たよ、「親になってみないと分からない」。非常識な親はすぐこの言葉を使う。
親になったからこそ判らなくなる事もあるんじゃないの?この父親を冷静によく見てみろ。
自分の子供を守るために拳を振るう自分に酔ってるただの馬鹿野郎だよ。
男風呂に女の子を連れていった自分にも落ち度があるなんて当たり前な事にも気づいてないんだから。
てか、女湯に1人で行かせて溺死の危険に晒す方が虐待だろ。
俺は小学3年までずっと母親と女湯に入ってたけどガン見してくる奴なんていなかったぞ。
鏡見ろよ
と思ったけど殴っちゃったなら親父が悪いな
ロリコンは死んでほしいのが心情だが、実際に殴って守れるものもないのに殴るんだから親父がカスってだけ。
完全にキチガイです、ありがとうございました
何で?小さい子供の面倒見てるから何なのさ。
父親がどんな事情で女の子を男湯に連れてったのか知らんけど、
そんな事は変態のロリコン共には関係ない事なんだよ?
小さな女の子でも性的対象とみなす男なんていつの世にも少なからずいるのに、
そういった事を全く想定せずに娘の裸を無防備に晒した父親が
しっかりと「子供の面倒を見ている」とは到底言えないね。
優勝
それにしても、怖いおじさん かっこいいと思う
ガン見してたけど…
・・・・
スマン
やっぱり児童ポルノは規制しなきゃダメだな
不躾に見なきゃ何もない話じゃん
お前がナンバー1だ
年の割に外見は大人びていたからガン見された
腹が立って仕方なかったから結局お湯だけ被ってすぐに出たよ
思い出しても腹が立つ。見てきた客にじゃなく、自分の親にね
結果的に逮捕もされてない親の勝利。
法律云々ではなく
現実ってのは、そういうもの。
家族を守るのは最後は腕力。
性犯罪者予備軍されても仕方ないわ
裸なんて興味がないのである。
成長しまくってる小学生が来たら見るかも知れんが、父親が不用意に男湯に入れるとも思えんし
幼女が来たとしても可愛らしい子だとは思うがガン見はまずないわ
見ないやつはいない。そいつは意識的に見てないだけで意識はしてしまっている。
幼女が入ってきて意識しないやつなんていない。