518 自分:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 18:11:58.58 ID:ZEZOcnRN0 [1/4]
お目汚しにならんといいんですが。わたしね。こう言っちゃなんですが幽霊なんですよ。
なんで話せるかって?人様の魂のお住まいをね。こう。
ほんのちょっと、間借りさせてもらってるわけなんです。
ITっていうのは良いねえ。凄い凄い。大好き。
このパソコンてやつが出始めた頃からわたしどうしてもこれ触ってみたくってねえ。
それまではふよふよ浮いてるかんじ?
生きてるころから地に足のつかねえやつだって言われてたからねえ。
ま、触ってみたくてこなくそとお住まいに体当たりしたらすぽーんと入れて。
以来、わたしは色んな人で試してるんですわ。
わたしみたいなもんだとねえ。ま、色々と見るわけですわな。
幽霊ってのはとにかく閑でいけない。なーんもやることないから大抵観察ばっかりなんですわ。
どれどれ、小金井の方の大学にきてみたぞっと。あらあらハイカラな女学生がいるねえ。
おや、そこのお兄ちゃんはそっちのお嬢さんにぞっこんのようだ。
とまあこんな具合に見物してやんややんやと一人で喝采してるわけですわ。
たまーにご同輩がやってきて、やれあっちの方で夫婦が朝からセックスしてるからちょっと見に行こうなんて。
わたしみたいなむっつり助平になんてこといいやがるんだこんちくしょうってなもんです。
後でこっそり一人で見に行くから乙なもんじゃねえか。ねえ?
おっと、いけない。
さてさて、これが怖いところ。このお兄ちゃん電車で新宿出たと思ったら、待ち合わせ。
誰かって?女の子女の子。
色々ものねだったりして、女の子の方がこれはまあ献身的に尽くす尽くす。
ああ、こりゃあいけないと思っていたら案の定ですよ。別れた後に東急ハンズの方にいってね。
あのあたりの雑居ビルにはいってったかとおもったら、中に入るは質屋ときたり。
で、その質屋で開けてもない箱を出して、売り払って、そんでもって宝飾店に行くわけですよ。
翌朝、何食わぬ顔で、意中の女の子にプレゼント。
わたしだってね、たまにほら男女のほにゃららみては、あー体欲しいなんて考えてたりするわけ。
別にわたしは良い奴じゃない。でもね、これはけしからん、と思うわけですよ。
519 自分:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 18:12:26.23 ID:ZEZOcnRN0 [2/4]
そういうわけでやってみました。祟りって奴。こうスポーンって入る要領でなんか出来ないかなって思ってねえ。
ところがこいつまあ人だました金でプレゼントして平気の平左ってえシロモノだ。
スポーンッとはいる予定がスパァアアンとこっちが吹き飛ばされる。
幽霊ってな体ないもんだからまあぐちゃぐちゃになるんですな。
山なんかで雲と同じ高さいくと漂う靄みたりするでしょ。あんなかんじね。
こりゃいかん。こいつはとてつもない悪い奴だ。
こっちも意地になりましてねえ。こりゃもうたまらん。堪忍ならんぞってわけです。
これからさきわたしがちょいとそこらの窓覗いてね。
自慰中のお兄ちゃん覗いちゃったりしても気が咎めないように。
たまには一善!だから絶対に許せんわけです!
…自慰中のはお姉ちゃんの方がいいな。うん、そうしといて。
次にやってみました。兄ちゃんの近くに猫!おっしゃあいったるでえ!
フシャアってこっち見ながら威嚇するのね。しかも素早い素早いすたこらさっさ。
お兄ちゃんは通り過ぎちまいましたよ。いや参ったね。
教授さんとこお邪魔してあのお兄ちゃんの成績下げちゃろうとか考えました!
壁をこうついっと抜けて、はてなんか音が聞こえる。
ばぁんと飛び出したらわたし鏡突き抜けてるんですね。
そしたら60代くらいの教授の奥さんの入浴シーンがアップときたもんだ。
こんちくしょうって言いながら逃げましたよ。ああ、言ってて気持ち悪くなってきた。
520 自分:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 18:14:03.79 ID:ZEZOcnRN0 [3/4]
やつはもう悪霊にとりつかれてるに違いない。そうでなくちゃわたしをここまでズタボロにはできまい。そうこうしてるうちにお姉ちゃんの方がこの外道兄ちゃんに興味を持ち出す。
ああ、あんたそりゃいかんよ。そりゃまずいって。こいつと一緒じゃ幸せになれん。
そういうわけでもうなりふり構ってられない。
わたしみたいな覗き幽霊でもね。仁義ってものがあるんです。
これまで一度たりとして女の体に入ったことはない。
けどね、もうこれ以上おくらせたらお嬢さんが危ない。
けっして、けっして入った後乳揉んでみようなんて考えちゃいませんよ。
女の体でちょっと小用足そうなんて滅相もないことです。
スポーン!
入れましたねえ。いやいや、なんか勝手が違う。
入ったのはね。デートの最中ね。
こっちがふらりとしたもんだから、兄ちゃん良い人ぶって大丈夫って言いながら抱きついてきやんの。
カーッ気持ち悪いっつって。平手打ちにしちゃりましたよ!
兄ちゃん呆然。周り唖然。何々痴話喧嘩ってかんじで人が集まってくるんですなあ。
それからわたしずっとお嬢さんの事守ってたんですよ。
この兄ちゃんが諦めるまでずーっとね。
521 自分:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 18:15:12.06 ID:ZEZOcnRN0 [4/4]
時が経ち、なんか家が変だとかご家族が言い出すんですねえ。あ、それわたしですよつってもだーれも気づかない。
ある日ね、お嬢さんの背中にひっついて家に帰るとですよ。
なんかみたことがないオバハンがいる。いやあ、シワだらけの顔ってのはみっともない。
と、思っていたら目があうわけですよ。しかもこっちを指さしてくる。こりゃあ魂消た。
なんて思ってたんですが、いきなりこの近くで事故にあった怨霊うんたらとか講釈はじめる。
いやいや、わたしゃ単に結婚式の前の日に、ばったりいってぽっくり逝っちまっただけですよ。
童貞のまんま死んだ幽霊ですよと耳元で囁いてやっても埒があかない。
ほんで、このおばちゃん除霊料金として30万とか言い出すんですねえ。
おいおいそりゃあないだろうと。ねぇ。
こちとらね。お嬢さんの毎晩のシャワーシーン拝んでるだけで、神様みたいになってますよっと。
無料ってんだから凄いよね。ね。一方このおばちゃんは高い高い。この詐欺師めこんにゃろめ。
しょうがないからすぽーんって入ってやって言ってやったんです。
「私はこの家の神様である。大丈夫何も心配することはない。
わたしはお嬢さんの毎晩のシャワーシーンだけ見させてもらえているから幸せだ。
君が悪い男にひっかかりそうになったらいつも助けている。
神棚もいらない。お供えもいらない。君がいきていることこそが私の宝だ」
はぁ?ってかんじね。いやいや笑った笑った。
しょうがないんでまあお嬢さんの太ももの内側の大小二連のほくろのことやら
乳首が片側だけちょっと埋没なさってるところとかいろいろくっちゃべったらお嬢さん真っ赤っ赤ー。
でてけーって叫ばれたらスッパァァァアアアアンっととばされまして。
気がついたらあれですよ。父島にいるんですなあ。
フェリーにタダ乗りして東京に戻ってみれば、お嬢さんのおうちはもぬけのから。
随分家が古びてるんでおかしいなとおもったらね。
通行人が捨てた新聞の日付が3年ほど経ってるものだったんですわ。
いやー、自覚のない霊能力者ってなこわい。
わたしは危うく消されかけたんですな。いやはや。
でもあのバディはわたし好みなんで、いつかまた出会いたいもんです。
ほんじゃまった。
コメント一覧
おっぱい?
おっぱい!
おっぱぅ(噛
だれ1人読まないはず
こういう語り口の文章って書く方はすごく楽なんだよね
粗も目立たないからなんとなく上手く見えるし
付け焼刃なのか、ところどころおかしい。
長いんだよ。
思い出したついでに麺吉氏ね
裸くらい見せるから守って欲しいよw