まずは博士と友野の出会いから。
博士:友野英俊っていっても、まだ知らない方が多いと思うんですが、えー、38歳になるのかな? 吉本のピンの芸人さんで、まあ売れてはないんですよ。
でも、僕はよく知ってる人なんですね。というのが、この友野くんっていうのは、デビューが16歳か17歳ぐらいの時なんですけど、大阪から、家出同然で東京へ来て、ラママコント大会っていう、新人コント大会っていうのがあるんですけど、そこのライブハウスで、初めて彼が、、、コーラスラインっていう新人が出られるコーナーがあるんですけど、そこに出てたんです。
で、体重、、、彼今でも50キロないと思うんですけど、もうヒョロヒョロなんです。で、16、7じゃないですか。それで、わ、この子、捨て犬みたいな子だな、とか思いながら、話しかけて。
で、なんか浅草キッドのことも知ってたんです、当時。
それで、「実はたけしさんの弟子になりたいんですけど」とか聞いたんで、
「あ、そうなの? どっから来たの?」
「大阪なんです」
「今日どこに泊まるの?」
「泊まるあてはないんです」
もうほんと、捨て子同然じゃないですか。いや、それは可哀想だな、ということで、飯を食わせて、その日、玉袋筋太郎の部屋に泊めたんです。
で、そのまま大阪へ帰して、また、もっと計画立ててから出てきなさいよ、っていうような話をして。
だから僕らとしては鮮烈なイメージありますよね。初ステージを見てるわけだし、その日、泊めてあげた人だから。
そして、「放送室」でも語られた、ダウンタウン浜田との奇跡の遭遇。
博士:で、その後、東京へ出てくるみたいな話があって、で、なんかとにかく、本格的に東京へ出てくる準備をしてたんですって。
そしたら、部屋もだいたい決めたところで、いざ東京へ出てくるって時に、最終の新幹線に乗ろうとして、乗り遅れたんですって。
それで、もう「ああ、どうしよう」って、新大阪の駅で頭を抱えている時に、たまたまその横に来た、、、公衆電話のとこにいたんですって。そしたら横に来たのが、ダウンタウンの浜田さん。
小島:すごく運のいい人ですねえ。
博士:すごいでしょ。で、「君どうしたんや」、まあ、お笑いの追っかけだから、知ってたんですって、少しは。
小島:ああ、よく見る顔だなあと。
博士:で、「いや、実は芸人になろうと思って、今日これから東京に行こうと思うんですが、最終だったので、、、」って言って。
浜田さんは浜田さんで、最後の便で大阪に帰ってきたところだったんですね。
「だけどお前、そんな歳で東京行ったってしょうがないだろう、ツテも何もないんやろ」って、
「そこでラジオやってるから、もしツテがなかったら、俺んとこに来い」って言って連絡先を教えてもらったんです。
小島:まあ、なんて運のいい人でしょう!
博士:すごいでしょ。で、そっから、東京へ来てから、ダウンタウンの一門というか、傘下、弟分みたいにして。
そして、桜庭一樹とのなれそめ。
博士:それでも鳴かず飛ばずだったんです。そこから20年、時間が経ってるわけですから。
で、友野くんまだやってるのかなー、ぐらいの認識だったのが、今年の5月に、桜庭一樹の結婚式をおこなうと、吉本興業で。相手が友野英俊だっていうのを発表されて、「えー、まさか」と思いつつ、、、
昨日ですね、「あらびき団」の収録に、僕ちょっと、ある理由で行ったんです。そしたらそこに、友野くんが偶然いたんです。それで僕の部屋に来て、
「どうも、友野です」って。もう十数年ぶりですよ。「ご無沙汰してます」って、
「ご無沙汰も何も、お前なに!? どうしちゃったわけ!?」
小島:あのやせっぽちの家出少年が。
博士:「なぜ桜庭一樹なの?」と。
小島:直木賞作家のねえ、旦那さんになったって。
博士:「どういうことなの?」と。
これも、一年前にたまたま新宿で、朝から遊ぼうと思ってたんですよ。そしたらたまたま桜庭一樹のサイン会が開かれてて、そのサイン会に並んだんです。
小島:えー、並んだんだ。
博士:並んで。それで「吉本の芸人やってます」ってことを言って、そのあと手紙のやりとりを何度かして、サイン会にもまた行って。まだ(付き合うという)認識はなかったんですって。
で、友野くんって絵が上手だから、絵を描いて、今度その絵を贈ろうと思って、新宿の「世界堂」あるじゃないですか。
小島:画材屋さん。
博士:あそこのとこで、額縁を買いに行ったんです。買いに行ったその交差点で、桜庭一樹に出逢ったんです。
小島:(興奮した声で)運命! 運命よ!
博士:すごくないですか?
小島:うわ、ドラマだわ、もう。
博士:それで「あなたの絵を今持ってるんです。この額縁を買うために、今行こうとしてたところです」って。
小島:そんなこと言われたら、女性はイッパツで「この人、運命の人だ」と思っちゃいますね。
博士:で、結婚に至る。わずか1年ですよ。
小島:うわ、すっごいなー、なんか。人脈わらしべ長者みたいな人ですね。すごいな、この人、友野さん。
博士:物語を引き込むというか、自分には何もないけれど、何かこう都会らしい、何かに巻き込まれていくようなストーリーを感じさせる、、、
小島:うわ、すっごい、、、これから楽しみですねー。
博士:そうですね、これから僕が取材したいと思いますけど。
まあ「私の男2」で、友野くんの話が書かれるのではないでしょうか、というようなお話です。
コメント一覧
「私の男」って自伝的小説とかそういうのじゃなくて、
少女がひたすら父親と近親相姦しまくるというフィクションだぞ。
ちょっと本屋いってくる
Google先生のお世話になろうという気さえ起こらない