超能力おじさん
コピペ投稿者:名無しさん
投稿者ID:YHkk0J3x
コピペ投稿日時:2012/09/03 20:17
コピペ投稿日時:2012/09/03 20:17
俺はいつもいじめられていた。
毎日のように不良グループにボコボコにされて、泣きながら家に帰っていた。
しかし、そんな俺は兄の勧めで空手を始めた。練習は死ぬほどきつかったけど、俺は随分強くなった。
相変わらず俺に対するいじめは続いている。暴力的ないじめこそ減ったけれど、あいつらは陰湿な手口で面相くさい厭な仕事ばかりを俺に押し付けてきたりする。
例えば今年は誰もが嫌がるクラスの学級委員長を俺に無理やり押しつけたり、班長や修学旅行のリーダーまで強制的に俺にやらせたりした。
そんなことばかりだ。あいつらは自分が面倒臭いことをいつも俺に押し付ける。
でも、それも今日で終わりだ。
俺は不良グループをし切っている二人組を放課後の体育館裏に呼び出した。そして決着を付けることにした。
大丈夫、俺は日々の練習で強くなったんだ。負ける筈がない。
放課後、二人はにやにや笑いながら俺を待っていた。
俺は鍛えた腕で二人に挑んでいった。しかし、結果は惨敗。
俺は吹っ飛ばされ、そのまま意識を失った。
……目覚めた時は、俺は体育館裏で地へ度を吐いてへたばっていた。
俺は無力だ。体を鍛えて強くなったのに、結局あの二人には勝てなかった。
やっぱり俺なんかじゃどうしようもないのかよ……。
そんな時だった。何とか起き上がった俺に、背後から声を掛けられた。
「ねえ、委員長。超能力おじさんって知ってる?」
振り返ると、クラスメイトの……余りに地味な奴だったので名前はド忘れしたけど、クラスメイトの男が微笑んでいた。
「何だよ、俺を笑いに来たのかよ。てか、超能力おじさんなんて知らねえよ。」
するとクラスメイトの男は、「身体を鍛えて不良にリベンジって、格好良いね。……でも無様に負けちゃったみたいだね。」と言って俺を見つめる。
「でもね、おじさんから超能力を貰ったら、あんな奴等は簡単に蹴散らせるよ。超能力おじさんは、千円支払えば誰にでも3時間だけ超能力を授けてくれるんだよ。」
そう言ってクラスメイトは微笑んだ。
「そして、この僕もおじさんから超能力を貰ったんだよ。その内の一つの能力がこれさ。」
クラスメイトは右腕を高く掲げ、「出でよ、『聖槍グングニル』!!」と叫ぶ。すると、その腕がピキピキと、見る見る内に氷に包まれ、彼の右腕そのものが巨大な氷の槍となった。
彼は体育館倉庫の壁を、その氷の刃で目にもとまらぬ速さで何度も斬り付けた。と、倉庫はズタズタに切り刻まれ、一瞬にして瓦礫の山となってしまう。
その直後、彼の腕を覆っていた氷は砕け散って消滅し、代わりに右腕全体を炎が包み込む。その紅蓮の炎に包まれた腕で瓦礫を殴り付けると、瓦礫の山は一瞬にして燃え上がり、やがて灰も残さずに消滅した。
唖然としている俺の前で、クラスメイトは言った。
「……『スルトの右腕』。僕のパイロキネシスを物理打撃に転用して造り出した炎の拳さ。今は威力を調節したけど、本気を出せばこの学校を地図から消すことだって出来るんだよ。
僕はおじさんから発火能力、パイロキネシスの力を貰ってね。炎は勿論、それと相反する性質である冷気や氷をも自由に使役出来るのさ。」
「それは凄いな。……そんな力があれば、あいつらにも勝てるかもしれない。なあ、頼む!! 超能力おじさんの居場所を教えてくれよ!!」
気が付いたら、俺はパイロに頭を下げていた。
超能力おじさんはいつも校門の前にいるホームレスらしい。
俺は千円札を持ってホームレスのところに行った。そして、千円札を差し出した。
「そいつを俺にくれるのか? いやあ、ありがたい。これで暫くぶりのまともな食事が出来るぜ。」
おじさんは千円札を受け取った。そして、俺の腕を軽く握った。
「お礼に、お前には今から三時間の間、『言霊』の力をやるよ。お前はどんな人間に対しても、自分の言ったことを必ず実行させることが出来るんだ。但し、一度命令したことは何があっても取り消せないから注意しな。
……どうだ? 悪くない能力だろ?」
「ああ、悪くないですよ。」と言って俺はニヤリと笑った。
おじさんに能力を授けられた俺は、学校に戻ってこの能力が本当かどうか確かめてみることにした。
手前からやってくる教師に、「三回回ってワンと言え!!」と命令した。すると教師は「何言ってるんだ!!」と怒鳴りながらも、勝手に身体が動いて三回その場でくるりと回ると、一言「ワン」と言ってしまった。
続いてやってきた女子生徒に、「スカートをめくれ」と言ってやった。すると女は「何言ってんの? キモーイ!!」と言いだしたが、次の瞬間には腕が勝手に動いて、スカートを上げていた。よっしゃ、美少女のパンチラゲット!!
俺は上機嫌で、二人に「お疲れさん。」と言ってやる。すると、教師と女子生徒は今度は目の色を変えて校舎の外に出て行った。見ると、倉庫から鎌を持ち出して一生懸命雑草を刈っている。
ああ、そういうことか。「おつかれさん」の『かれ』=『刈れ』の命令に従った訳だ。そんな命令した心算は無かったんだけど、それでも反応しちゃうんだな。
なんてやってる場合じゃなかった。俺は職員室に行くと、能力を使って担任教師から、不良二人の電話番号を無理矢理聞き出した。そうだ、俺に『命令』されれば誰だって断れないんだ。
これが俺が超能力おじさんから手に入れた力なのだから。
俺は電話でさっきの二人を体育館裏に呼び出した。二人とも「誰が行くかよ、バーカ!!」なんて言ってたけど、絶対に来る筈だ。俺の命令は絶対なのだから。
暫く体育館裏でもあっていると、勝手に足が動いてやってきたという風で二人の不良がやってきた。意思とは無関係に足が動いたことに気味悪く思っているようだが、俺の方を見ると早速臨戦態勢を整える。
「舐めた真似しやがって。タダじゃおかねえぞコラア!!」と言いながら、二人は戦闘態勢を取った。
そこで俺は一言、言ってやった。
「気絶するまでお前ら自身を殴り続けろ。」と。
二人はそれを聞くや、顔色が変わった。二人の腕が勝手に動いて、自分自身の頬や腹を目茶目茶に殴り続けた。二人は鼻血を噴き出して床に転がったが、未だに自分自身を殴り続けてボコボコになっていく。
そんな二人の呻き声を聞きながら、俺はその場を立ち去った。
「うまく復讐を果たしたみたいだね。」
帰り道、気が付いたら先程のパイロが微笑んで立っていた。
「ああ、お陰でね。良い気味だよ。あいつら嫌な奴だったからなあ。そもそも俺はあいつらのせいで、無理矢理委員長をさせられたり……。」
その時、パイロは言った。「あ〜あ、言っちゃったね。……君も駄目だったか。」
彼は邪悪な微笑みを浮かべながら右腕を高く掲げ、そして叫んだ。
「……出でよ、『聖槍グングニル!!』」
毎日のように不良グループにボコボコにされて、泣きながら家に帰っていた。
しかし、そんな俺は兄の勧めで空手を始めた。練習は死ぬほどきつかったけど、俺は随分強くなった。
相変わらず俺に対するいじめは続いている。暴力的ないじめこそ減ったけれど、あいつらは陰湿な手口で面相くさい厭な仕事ばかりを俺に押し付けてきたりする。
例えば今年は誰もが嫌がるクラスの学級委員長を俺に無理やり押しつけたり、班長や修学旅行のリーダーまで強制的に俺にやらせたりした。
そんなことばかりだ。あいつらは自分が面倒臭いことをいつも俺に押し付ける。
でも、それも今日で終わりだ。
俺は不良グループをし切っている二人組を放課後の体育館裏に呼び出した。そして決着を付けることにした。
大丈夫、俺は日々の練習で強くなったんだ。負ける筈がない。
放課後、二人はにやにや笑いながら俺を待っていた。
俺は鍛えた腕で二人に挑んでいった。しかし、結果は惨敗。
俺は吹っ飛ばされ、そのまま意識を失った。
……目覚めた時は、俺は体育館裏で地へ度を吐いてへたばっていた。
俺は無力だ。体を鍛えて強くなったのに、結局あの二人には勝てなかった。
やっぱり俺なんかじゃどうしようもないのかよ……。
そんな時だった。何とか起き上がった俺に、背後から声を掛けられた。
「ねえ、委員長。超能力おじさんって知ってる?」
振り返ると、クラスメイトの……余りに地味な奴だったので名前はド忘れしたけど、クラスメイトの男が微笑んでいた。
「何だよ、俺を笑いに来たのかよ。てか、超能力おじさんなんて知らねえよ。」
するとクラスメイトの男は、「身体を鍛えて不良にリベンジって、格好良いね。……でも無様に負けちゃったみたいだね。」と言って俺を見つめる。
「でもね、おじさんから超能力を貰ったら、あんな奴等は簡単に蹴散らせるよ。超能力おじさんは、千円支払えば誰にでも3時間だけ超能力を授けてくれるんだよ。」
そう言ってクラスメイトは微笑んだ。
「そして、この僕もおじさんから超能力を貰ったんだよ。その内の一つの能力がこれさ。」
クラスメイトは右腕を高く掲げ、「出でよ、『聖槍グングニル』!!」と叫ぶ。すると、その腕がピキピキと、見る見る内に氷に包まれ、彼の右腕そのものが巨大な氷の槍となった。
彼は体育館倉庫の壁を、その氷の刃で目にもとまらぬ速さで何度も斬り付けた。と、倉庫はズタズタに切り刻まれ、一瞬にして瓦礫の山となってしまう。
その直後、彼の腕を覆っていた氷は砕け散って消滅し、代わりに右腕全体を炎が包み込む。その紅蓮の炎に包まれた腕で瓦礫を殴り付けると、瓦礫の山は一瞬にして燃え上がり、やがて灰も残さずに消滅した。
唖然としている俺の前で、クラスメイトは言った。
「……『スルトの右腕』。僕のパイロキネシスを物理打撃に転用して造り出した炎の拳さ。今は威力を調節したけど、本気を出せばこの学校を地図から消すことだって出来るんだよ。
僕はおじさんから発火能力、パイロキネシスの力を貰ってね。炎は勿論、それと相反する性質である冷気や氷をも自由に使役出来るのさ。」
「それは凄いな。……そんな力があれば、あいつらにも勝てるかもしれない。なあ、頼む!! 超能力おじさんの居場所を教えてくれよ!!」
気が付いたら、俺はパイロに頭を下げていた。
超能力おじさんはいつも校門の前にいるホームレスらしい。
俺は千円札を持ってホームレスのところに行った。そして、千円札を差し出した。
「そいつを俺にくれるのか? いやあ、ありがたい。これで暫くぶりのまともな食事が出来るぜ。」
おじさんは千円札を受け取った。そして、俺の腕を軽く握った。
「お礼に、お前には今から三時間の間、『言霊』の力をやるよ。お前はどんな人間に対しても、自分の言ったことを必ず実行させることが出来るんだ。但し、一度命令したことは何があっても取り消せないから注意しな。
……どうだ? 悪くない能力だろ?」
「ああ、悪くないですよ。」と言って俺はニヤリと笑った。
おじさんに能力を授けられた俺は、学校に戻ってこの能力が本当かどうか確かめてみることにした。
手前からやってくる教師に、「三回回ってワンと言え!!」と命令した。すると教師は「何言ってるんだ!!」と怒鳴りながらも、勝手に身体が動いて三回その場でくるりと回ると、一言「ワン」と言ってしまった。
続いてやってきた女子生徒に、「スカートをめくれ」と言ってやった。すると女は「何言ってんの? キモーイ!!」と言いだしたが、次の瞬間には腕が勝手に動いて、スカートを上げていた。よっしゃ、美少女のパンチラゲット!!
俺は上機嫌で、二人に「お疲れさん。」と言ってやる。すると、教師と女子生徒は今度は目の色を変えて校舎の外に出て行った。見ると、倉庫から鎌を持ち出して一生懸命雑草を刈っている。
ああ、そういうことか。「おつかれさん」の『かれ』=『刈れ』の命令に従った訳だ。そんな命令した心算は無かったんだけど、それでも反応しちゃうんだな。
なんてやってる場合じゃなかった。俺は職員室に行くと、能力を使って担任教師から、不良二人の電話番号を無理矢理聞き出した。そうだ、俺に『命令』されれば誰だって断れないんだ。
これが俺が超能力おじさんから手に入れた力なのだから。
俺は電話でさっきの二人を体育館裏に呼び出した。二人とも「誰が行くかよ、バーカ!!」なんて言ってたけど、絶対に来る筈だ。俺の命令は絶対なのだから。
暫く体育館裏でもあっていると、勝手に足が動いてやってきたという風で二人の不良がやってきた。意思とは無関係に足が動いたことに気味悪く思っているようだが、俺の方を見ると早速臨戦態勢を整える。
「舐めた真似しやがって。タダじゃおかねえぞコラア!!」と言いながら、二人は戦闘態勢を取った。
そこで俺は一言、言ってやった。
「気絶するまでお前ら自身を殴り続けろ。」と。
二人はそれを聞くや、顔色が変わった。二人の腕が勝手に動いて、自分自身の頬や腹を目茶目茶に殴り続けた。二人は鼻血を噴き出して床に転がったが、未だに自分自身を殴り続けてボコボコになっていく。
そんな二人の呻き声を聞きながら、俺はその場を立ち去った。
「うまく復讐を果たしたみたいだね。」
帰り道、気が付いたら先程のパイロが微笑んで立っていた。
「ああ、お陰でね。良い気味だよ。あいつら嫌な奴だったからなあ。そもそも俺はあいつらのせいで、無理矢理委員長をさせられたり……。」
その時、パイロは言った。「あ〜あ、言っちゃったね。……君も駄目だったか。」
彼は邪悪な微笑みを浮かべながら右腕を高く掲げ、そして叫んだ。
「……出でよ、『聖槍グングニル!!』」
コメント一覧
槍刺せって命令になったのか?
ってことじゃないかな
お疲れさん→草を刈れ なんて曲解する能力与えといて何言ってるんだこいつはw
ここまでとは言わんが、も少し上手くまとまればなあ
これが示す意味アーッ!!
このバカを焼き尽くせ!
よっぽど面白ければまだしも