299 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 00:25:26.58 ID:EA02jtVxQ
かなり長いけど、俺の後輩の地元の話。 盆休みも終わり、職場の同僚(俺、同期のH、後輩のN、K)で飲んでた時、夏らしく怪談とかしてみる?って話になった。
とは云え、特にネタがある訳でもなく、どこかで聞いた様な心霊話をしていたら、
Kが「大して怖く無いかもですけど」
と前置きして話し出した。
300 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 00:28:11.55 ID:EA02jtVxQ
K「僕の実家の隣のお婆さんの話なんですけど、僕が高三の時に亡くなったんですが、亡くなる2、3週間前の深夜にいきなり奇声上げながら、家から四つん這いで飛び出して行って、村の外れの田んぼで大暴れしてたんですよ。あのときの顔はマジ、トラウマですよ。白眼で泡飛ばしながら凄い声で叫んでましたから…」 一同「………」
301 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 00:30:17.06 ID:EA02jtVxQ
うん、確かにそれは怖い、怖いけどね…という沈黙の後、 H「いや、それは只のボケ老人の奇行だろが」
と身も蓋もないツッコミが入る。
確かに聞いた限りでは、その婆さんがタヒぬ前に良くないハッスルをしただけの様にも思えた。
302 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 00:32:21.46 ID:EA02jtVxQ
K「でもまぁ、そのお婆さんの家がまじない屋だったから、結構そっち系だと思いますよ」 一同ポカーン(゚□゚;)
俺「マジナイヤとか何言ってんの、この昭和生まれw」
K「え、やっぱりウチの実家、田舎過ぎですかねw」
そう言う問題でもないだろと思いながら、Kの地元について事情聴取を開始。KはE感じで酔っている為、良く喋る。
303 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 00:34:28.65 ID:EA02jtVxQ
Kの地元情報を纏めると大体こんな感じ ・Kの実家はT県の40軒位の集落にあり、周囲2、3kmは民家はなく農地か山。
・集落の7割はKと同じ名字で、第二勢力が「まじない屋」の婆さんと同じTと言う名字。
304 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 00:36:40.13 ID:EA02jtVxQ
・K一族は本屋(本家?デカイ家らしい)、分かれ屋(分家?)と呼ばれている。(Kは分かれ屋) ・T一族は牛屋(畜産やってる)、川屋(川の側の家)、門屋(他集落との道の入口の家)等、立地や仕事で呼ばれている。
・「まじない屋」は本当は「すえや」と呼ばれている。
(末屋?Kは由来は知らないらしい。肝心な所で使えない…)
305 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 00:38:54.75 ID:EA02jtVxQ
で、「すえ屋」は狐憑きみたいなヤツのお祓いやったり、地鎮祭を仕切ったりしてたらしい。(普段は農家) 俺「で、そのトラウマの婆さんの葬式とか行ったの?w」
K「それが、亡くなった時も変わってて、誰か亡くなったら普通は村中総出になるのに、『すえ屋』のお婆さんの時は葬式やらなかったんですよ。
306 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 00:43:04.76 ID:EA02jtVxQ
K「気は向かないけど、一応、線香の一つ位はあげとこうと思って、学校帰りに寄ってみたんです。そしたらお婆さんの旦那さんが居て、旦那さんから『ここからにしんさい』って庭先で止められて、そこで手合わせて帰らされました。旦那さんは『今は色々集まってるから』って言ってました。」307 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 01:02:15.02 ID:EA02jtVxQ
K「ウチの祖母は『神さんや仏さんに関わってると、死に際は大変だから、死に顔を見せたくなかったんだろう』みたいなこと言ってました。」 (ちなみに仏さんは人の霊、神さんはその他八百万らしい)
取り敢えず、ちょっと特殊な家柄なのは分かったが、そこまで聞いても現代っ子としては、今一イメージが掴めなかった。
308 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 01:04:26.42 ID:EA02jtVxQ
俺「Kはお祓いとか実際に見たことあんの?」 と聞いてみた。
K「うーん、直接は何も見たこと無いですね。僕、見えない派ですからw」
本当、要所要所で使えない…
K「でも中二のとき、多分夜8時位だったかな?オヤジが頭から血流しながら帰って来たことがあって…」
いきなり流血話!?( ̄▽ ̄;)
309 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 01:11:42.39 ID:EA02jtVxQ
要約 夜8時頃、K父が頭から血流しながら帰宅、直ぐに『すえ屋行ってくる』と言って、翌朝帰宅後に病院へ行く。
K父曰く、帰る途中に軽トラで『何か』を轢いたらしい。
Kが車を見たら、前面の左側がベッコリ凹んで、フロントガラスもバキバキに割れていた。
だが、血は全然付いてなくて、塗装が剥げてる訳でもなかった。
310 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 01:16:36.52 ID:EA02jtVxQ
K父曰く、『何か』は毛むくじゃらで2m位の塊みたいなヤツだったらしい。 俺「そういうヤツが出てくる言い伝えは無いの?」
K「有るかも知れないですけど、僕は何にも思い浮かびません。」
N「お祓いとかの内容は?」
K「聞いたことない。でも木彫りの御守り貰って来てた。良く見てないから、細かい事は知らん。」
311 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 01:19:04.13 ID:EA02jtVxQ
俺「オヤジさんはその後、何事も無かった?」 K「胃潰瘍で出血多量になって、2回くらい死にかけてましたよ。まあ只の飲み過ぎですけどw」
K「お婆さんが言うには、『この辺の神さんは鈍感だから、ちょっとぶつかった位じゃ怒らん。それに、境をうろうろしとる様なんはそんなに恐く無い』らしいですよ。」
312 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/21(火) 01:26:03.81 ID:EA02jtVxQ
お開きにしようかって頃にふと聞いてみた。 俺「その婆さんは亡くなった後ってどうしてんの?」
K「お婆さんが亡くなった2年後位に旦那さんも亡くなって今はT一族の別の人が住んででますよw その人達が今の『すえ屋』です。」
家を引き継ぐのは普通だと思うが、その役割も当然の如く引き継がれている様で何かゾッとした。
コメント一覧
T一族……いやまさかな……
霊能者の末路
てw
面白くしようとして滑りまくってる言い回しにイラっとした。