861: 02/03/01 10:35 ID:VL1BvvYT
大昔、ハウスクリーニングの仕事をしてた時の話。
とあるマンション(そこそこ高級)の「退去後クリーニング」の仕事が入った。
どこかの国の大使館員一家が生活していた部屋だという。経験上そういう職業の人が
生活していた場合は仕事が楽な事が多いので、今日は楽勝かもと思っていた。
ところがマンションに到着したオレ達がいつものように、合鍵で玄関扉を開けると、
いきなり目の前の床にバルサンの缶が。廊下の隅々に何か茶色い粒が散らばっている。
ゴキブリだった。通常バルサンを焚いてもこんな場所にゴキブリの死骸が大量に残って
いることは無い。嫌な予感がした。
オレ達は玄関でしばらく躊躇していたが、意を決して部屋の奥へと進んでいった。そこ
かしこに落ちてるゴキブリの死骸を踏まないように注意深く進み、突き当たりの扉を
開けてダイニングキッチンに入ったオレ達は絶句した。「うっ・・・」
床一面に食いカスとゴキブリの死骸が「ちりばめられて」いた。足の踏み場も無い。
一瞬で全身に鳥肌が立ったのを覚えてる。オレ達は顔を見合わせた。全員涙ぐんでいた(w
その後はゴキブリの死骸との格闘の連続だった。キッチンの収納部分は全て「子キブリ」
が詰まっていて、勢いよく扉を開けたオレは頭から「子キブリ死骸シャワー」を浴びた。
ゴキブリがパンパンに詰まった掃除機の紙パックフィルターの数は10個近くなり、
作業していた全員の靴下の足裏部分は「ゴキブリアップリケ」状態に(後で全部捨てた)。
862: 続き 02/03/01 10:38 ID:VL1BvvYT
予定の時間を大幅にオーバーして全ての作業が終わった夜中には皆ノイローゼ状態だった。
仕事の道具を車に積み込んでさあやっと帰れるぞ、というとき、
「いや~今日の現場は酷かったっすね、狂いそう。ははは」とか言いながら大げさに頭を
掻きむしる仕草をしたオレの頭から、3匹の子キブリがパラパラと落ちてきた。
「わははははははは」上司がやけにかん高い声で爆笑。「でっかいフケだなははははは」
他の奴も笑った。「しかも茶色いぞ。汚えな風呂入れ、あはははははは」
笑い続けながら、上司が煙草を吸おうとしたがつかえて出て来ない。パッケージを逆さ
にして振ったところ、彼の手のひらの上にポロンと出てきたのは子キブリだった。
「わーははははは。コックローチ・スーパーライト。はは。あはははははは」
「あははは注目の新製品?ははははは」「健康の為吸い過ぎましょうわははははは」
全身がブルっと震えるほどの悪寒に繰り返し教われつつ、オレ達はげらげら笑い続けていた。
だが誰一人として目が笑っていなかった・・・それは奇妙は身体感覚だった。
863: @@@@@@ぽい 02/03/01 10:57 ID:Ak+9jNkW
>>861-862
あんたは偉い!
漏れなら間違い無く発狂すると思ふ
864: まだ続き 02/03/01 11:41 ID:VL1BvvYT
>>863
いやかろうじて発狂はしなかったが・・結構なトラウマに・・
その後何度も夢にみてうなされたよ(w
後にも先にもこんな現場は見た事が無かった。「一体何だったんだアレは・・」
どう考えてもあの部屋で生活していた人間は明らかに「ゴキブリと共存」していた。
「共生」といってもいいだろう。普通の精神状態とは思えない。オレ達が考えた
のは、「大使館職員」云々は何かの間違いで、実際にあそこに住んでいたのは
「超絶ドキュソか基地外一家」という事だった。
で、通常あまり無い事なんだが、後日上司が管理会社のその物件担当の人に電話で
詳しい事情を聞いてみたところ、真相は次のようなものだった・・・
その部屋で数年間生活していたのは「パ○ア・ニュー○ニア大使館職員一家」。
彼等が入居して間もないころ、設備のチェック等で担当者が訪れると、「ようこそ」
と迎え入れてくれたが、部屋の床は食べカスやゴミだらけ。食事後、テーブル上の
食べカスを床にはたき落とし、そのまま放置しているのが目撃された。
そんなんで数年が経過すると、近隣の部屋の住人達から苦情が殺到するようになった。
で、帰国するので退出、という事で久しぶりに訪ねた担当者は見たという。
部屋中の床という床、壁や天井までを這いずり回る無数のゴキブリを。
そしてそんな状況の中でホノボノと穏やかな生活をしている一家を・・・。
865: 名無し 02/03/01 12:12 ID:QKtRJ0tB
>>864
ぐえ~~!
アナタを修羅場王に認定。
866: 最後 02/03/01 12:29 ID:VL1BvvYT
あまりの惨状に、「これは全面的なリフォームしかない」と判断した担当者が保証
金やらリフォームの見積もりの話を始めたところ、彼等はこう言ったという・・
「あなたの言ってる事は滅茶苦茶ですよ。意味がわかりません。いいですか、
人間が生きるという事、それは食べる事です。わかりますね? 食べるという
事は食べカスが出るという事。という事は、当然それを虫が食べに来るんです。
つまり、人間が生きていると、そこには必ず虫たちも生きている。これは世界
中どこでも一緒で、当たり前の事でしょう? 人と虫が生きている、すると
そこは汚れる、これも当たり前です。考えればわかるハズです。あなたがたは、
当たり前の事に対して気味悪いとか酷いとか難癖をつけて私達からお金を巻き上
げようとしている。本当に酷いのはあなたがたのほうだ」
真面目にこういう意味の事を言っていたそうだ。凄い理屈だ・・。こんな調子
で話し合いは全く噛み合ず、交渉中にも関わらず何故かこの一家は予定を早めて
とっとと帰国してしまったらしい。結局金の話はどうなったのか知らない。
>>865 認定サンクス(ワラ 酷いもんだった。でもオレの場合は死骸だったから
>>671の話みたいに生きてるのよりはマシかと思うよ・・・
大昔、ハウスクリーニングの仕事をしてた時の話。
とあるマンション(そこそこ高級)の「退去後クリーニング」の仕事が入った。
どこかの国の大使館員一家が生活していた部屋だという。経験上そういう職業の人が
生活していた場合は仕事が楽な事が多いので、今日は楽勝かもと思っていた。
ところがマンションに到着したオレ達がいつものように、合鍵で玄関扉を開けると、
いきなり目の前の床にバルサンの缶が。廊下の隅々に何か茶色い粒が散らばっている。
ゴキブリだった。通常バルサンを焚いてもこんな場所にゴキブリの死骸が大量に残って
いることは無い。嫌な予感がした。
オレ達は玄関でしばらく躊躇していたが、意を決して部屋の奥へと進んでいった。そこ
かしこに落ちてるゴキブリの死骸を踏まないように注意深く進み、突き当たりの扉を
開けてダイニングキッチンに入ったオレ達は絶句した。「うっ・・・」
床一面に食いカスとゴキブリの死骸が「ちりばめられて」いた。足の踏み場も無い。
一瞬で全身に鳥肌が立ったのを覚えてる。オレ達は顔を見合わせた。全員涙ぐんでいた(w
その後はゴキブリの死骸との格闘の連続だった。キッチンの収納部分は全て「子キブリ」
が詰まっていて、勢いよく扉を開けたオレは頭から「子キブリ死骸シャワー」を浴びた。
ゴキブリがパンパンに詰まった掃除機の紙パックフィルターの数は10個近くなり、
作業していた全員の靴下の足裏部分は「ゴキブリアップリケ」状態に(後で全部捨てた)。
862: 続き 02/03/01 10:38 ID:VL1BvvYT
予定の時間を大幅にオーバーして全ての作業が終わった夜中には皆ノイローゼ状態だった。
仕事の道具を車に積み込んでさあやっと帰れるぞ、というとき、
「いや~今日の現場は酷かったっすね、狂いそう。ははは」とか言いながら大げさに頭を
掻きむしる仕草をしたオレの頭から、3匹の子キブリがパラパラと落ちてきた。
「わははははははは」上司がやけにかん高い声で爆笑。「でっかいフケだなははははは」
他の奴も笑った。「しかも茶色いぞ。汚えな風呂入れ、あはははははは」
笑い続けながら、上司が煙草を吸おうとしたがつかえて出て来ない。パッケージを逆さ
にして振ったところ、彼の手のひらの上にポロンと出てきたのは子キブリだった。
「わーははははは。コックローチ・スーパーライト。はは。あはははははは」
「あははは注目の新製品?ははははは」「健康の為吸い過ぎましょうわははははは」
全身がブルっと震えるほどの悪寒に繰り返し教われつつ、オレ達はげらげら笑い続けていた。
だが誰一人として目が笑っていなかった・・・それは奇妙は身体感覚だった。
863: @@@@@@ぽい 02/03/01 10:57 ID:Ak+9jNkW
>>861-862
あんたは偉い!
漏れなら間違い無く発狂すると思ふ
864: まだ続き 02/03/01 11:41 ID:VL1BvvYT
>>863
いやかろうじて発狂はしなかったが・・結構なトラウマに・・
その後何度も夢にみてうなされたよ(w
後にも先にもこんな現場は見た事が無かった。「一体何だったんだアレは・・」
どう考えてもあの部屋で生活していた人間は明らかに「ゴキブリと共存」していた。
「共生」といってもいいだろう。普通の精神状態とは思えない。オレ達が考えた
のは、「大使館職員」云々は何かの間違いで、実際にあそこに住んでいたのは
「超絶ドキュソか基地外一家」という事だった。
で、通常あまり無い事なんだが、後日上司が管理会社のその物件担当の人に電話で
詳しい事情を聞いてみたところ、真相は次のようなものだった・・・
その部屋で数年間生活していたのは「パ○ア・ニュー○ニア大使館職員一家」。
彼等が入居して間もないころ、設備のチェック等で担当者が訪れると、「ようこそ」
と迎え入れてくれたが、部屋の床は食べカスやゴミだらけ。食事後、テーブル上の
食べカスを床にはたき落とし、そのまま放置しているのが目撃された。
そんなんで数年が経過すると、近隣の部屋の住人達から苦情が殺到するようになった。
で、帰国するので退出、という事で久しぶりに訪ねた担当者は見たという。
部屋中の床という床、壁や天井までを這いずり回る無数のゴキブリを。
そしてそんな状況の中でホノボノと穏やかな生活をしている一家を・・・。
865: 名無し 02/03/01 12:12 ID:QKtRJ0tB
>>864
ぐえ~~!
アナタを修羅場王に認定。
866: 最後 02/03/01 12:29 ID:VL1BvvYT
あまりの惨状に、「これは全面的なリフォームしかない」と判断した担当者が保証
金やらリフォームの見積もりの話を始めたところ、彼等はこう言ったという・・
「あなたの言ってる事は滅茶苦茶ですよ。意味がわかりません。いいですか、
人間が生きるという事、それは食べる事です。わかりますね? 食べるという
事は食べカスが出るという事。という事は、当然それを虫が食べに来るんです。
つまり、人間が生きていると、そこには必ず虫たちも生きている。これは世界
中どこでも一緒で、当たり前の事でしょう? 人と虫が生きている、すると
そこは汚れる、これも当たり前です。考えればわかるハズです。あなたがたは、
当たり前の事に対して気味悪いとか酷いとか難癖をつけて私達からお金を巻き上
げようとしている。本当に酷いのはあなたがたのほうだ」
真面目にこういう意味の事を言っていたそうだ。凄い理屈だ・・。こんな調子
で話し合いは全く噛み合ず、交渉中にも関わらず何故かこの一家は予定を早めて
とっとと帰国してしまったらしい。結局金の話はどうなったのか知らない。
>>865 認定サンクス(ワラ 酷いもんだった。でもオレの場合は死骸だったから
>>671の話みたいに生きてるのよりはマシかと思うよ・・・
コメント一覧
連れて帰ったら良かったのにな
海外の映像見ても蝿や蟻が付いてるご飯そのまま食べたりしてるし
これは無いわw
あとタイトル「当たり前の事に対して気味悪いとか酷いとか難癖をつけてお金を巻き上げようとする業者」とかにしろよ菊田!
kiktaの投稿なのに、タイトルもレス抽出もまともだな……。
できればタイトルに【グロ注意】って書いておいてほしかったけどorz
でも、「When in Rome do as the Romans do. 郷に入っては郷に従え」だ。
少なくとも日本という国では、その理屈は全く通用しない。
どんなに正しい理屈でも、どんなにこちらが常識的で相手が非常識でも
相手の家に上がれば相手の家に合わせるのがマナー
それが嫌なら状態を変えず、変えた物は戻して出て行くしかない。
そういった事すらできない方が非常識なんだよ
よし、今からパ○ア・ニュー○ニアに行って住んでこい
…※9
周辺の住民から苦情が出るレベルなのに?
その言い分だと
例えば来年からお前ん家の隣に引っ越してきた奴が
毎晩騒音出しても文句言わないんだよな
まぁ明らかに釣りってコメントは要らないです(^ω^)
隠せてねえwwww
F1マシンに見えなくもない
それを放置すると汚いし悪臭はするし虫がわいて病気になるから「綺麗に掃除して快適な環境を維持するのが知性と文化を知る人間」です。
何人であろうと、出した汚れを片付けないのは家畜同然です。恥を知りなさい。
まぁ明らかに釣りってコメントは要らないです(^ω^)
とか、ノイローゼ気味になったみんなの台詞が筒井康隆っぽい