881 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2013/01/03 08:59:37 ID:iTj60m5w0
2013年初投稿 田舎が茨城なんだけど、自分が子供の頃は夜になると街灯もなくて真っ暗だった。
都心に住んでた自分にとっては、恐い所って印象しかない。
そこの家から海まで歩いていけるんだけど、ルートがふたつあって、ひとつは田んぼの横の道、もうひとつは小さな山の雑木林を行く道。
雑木林の道はムジナが出るから、ひとりで歩いちゃいけないって言われてた。
ムジナってなあにって聞いても、そりゃムジナはムジナだわって答えしかしてくれない。
ただ、ムジナは人を騙すって言うのは聞いていた。
882 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2013/01/03 09:02:49 ID:iTj60m5w0
伯父さんって人は怠け者で、呑んだくれで毎日のように、家から2km位の所にあるスナックに呑みに行ってたらしい。 夜遅くなっても( 10時とかね)、伯父さんが帰って来ない時があって、そういう時は帰り道の何処かで爆睡してたらしい。
長男が自転車で伯父さんを探しながら、スナックへ向かう。
道の端っこで寝てる伯父さんを回収して帰る。
時々、近所の人が回収してきてくれることもあったそうだ。
ある日、いつものように長男出動したのはいいけど、伯父さんは何処にもいなくて、とうとうスナックまで辿り着いてしまった。
883 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2013/01/03 09:09:26 ID:iTj60m5w0
スナックのママが言うには、7時頃には店を出た。 長男は取り敢えず駐在所に寄って、協力してもらうことにした。
駐在所だけでは人手が足りないという事で、市の警察にも協力依頼して大騒ぎになった。
伯父さんの家のある町の自警団も出動して、田んぼにはまっていないか、雑木林の道の何処かで寝ていないかと探し回ったらしい。
この頃には、みんなムジナが出たって確信してたんだと。
夜が明ける頃、伯父さんは見つかった。
雑木林の道から250m位外れた所。
誰も行かないので、道すらないような所に古井戸がある。知らない人の方が多いその古井戸が、いつまで使われていたのかも定かではない。
884 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2013/01/03 09:25:01 ID:iTj60m5w0
伯父さんはその枯れた古井戸に落ちて死んでいた。 雑木林のある山はスナックから来ると、家を通り越して行く事になる。
古井戸への道はないし、真っ暗闇の中、辿り着くのは不可能だ。
何故伯父さんがそこへ行ったのか見当が付かない。
ムジナ説は確実となった。
伯父さんの死因は、古井戸の中に発生したガスによる中毒死で、怪我はしていなかった。
顔は土気色に変わり、身体の至る所に、ヒルがへばりついていたそうだ。
コメント一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/ムジナ
せめて「見たことがない動物の毛が〜」とか「歯形が〜」とかさ
天狗に決まってるだろ
狐に化かされたにきまってんだろ
わたし天狗じゃないけど河童が怪しいと思います