421 名前:日本@名無史さん[] 投稿日:2011/02/17(木) 00:12:44
折角なので赤穂郡誌の海老名さんネタ。頼朝の富士の裾野での狩りに従った海老名弾正。
その幾日目かの夜、弾正の夢に白狐が現れ、「明日の狩りではどうか私を射ないでほしい。
もし射るようなことがあれば、その時はお前を祟ってやるぞ!!」と告げた。
弾正は夢の中で「分かった」とうなずいたのだった。
そして翌日、やっぱり現れた白狐。毛並みも形も弾正の夢の通り。
頼朝は、この獲物に喜んだが、誰もそれを射ようとはしないではないか。
「あれを射るのだ!弾正!」
頼朝の命だが、昨夜の夢のこともあって、弾正は矢を放つのを躊躇していた。
その様子に激怒した頼朝!
「狐より先に、弾正を射殺してしまえ!!」と周囲の者達を恫喝し始めた。
こうなっては仕方ない・・・。
弾正は一矢で白狐を射殺。
頼朝は笑顔を浮かべ、「よくやった!褒美を取らせる!
備前のコジマか、那波(なば)のオオシマか、お前の望む方を与えよう。」
「小島と大島・・・。そりゃもちろん小島より大きい大島の方がいいだろ!」
そう考えて弾正は大島の方を望んだ。
こうして海老名氏は、広大で肥沃な備前の児島ではなく、
播磨国矢野荘(相生市)の湾奥に浮かぶちっぽけな島・大島を領することになったのである。
コメント一覧
えらく迷惑な狐だな。
正直に言えばよかったのに
お前は馬かと鹿かと
夢は特別なものと思われていたのは事実だが
他人がこういう夢見たよと言っても
それが真かホラかは分からないんだよ
夢なら何でも信じるとでも?
大島を大きな島と勘違いしたのは狐と関係ないだろう。
昔の土地の価値が判らなくなる。