「被害妄想のオバサン」
コピペ投稿者:名無しさん
投稿者ID:kpZ5h7AZ
コピペ投稿日時:2013/03/28 14:21
コピペ投稿日時:2013/03/28 14:21
小学4年生の時、「パオパオチャンネル」という関東ローカルの子供向け番組が学校で爆発的に流行っていた。
アメフトの格好をした男子が床に並べられた大きなカルタを取り合うゲームとか、
床をプールに見立て床泳ぎの速さを競うゲームとか、
「ドラえもん」にまつわるクイズのコーナーなどがあった。
そのほとんどが毎週「出演者募集」をしていて、視聴者の小学生が多く出演していた。
その中で唯一、女子向けの競技があった。
「靴下脱がしレスリング」というもので、3対3で敵の靴下を脱がし、1分間で多く脱がしたほうが勝ちというもの。
勝ったら豪華なおもちゃやグッズがもらえる。
毎週それをボーッと見ていたのだが、クラスの女の子Aちゃんが「一緒に出よう」と誘ってきた。
もう一人のBちゃんと、3人で一緒に応募ハガキを書いた。
出演依頼はすぐに来た。
翌週くらいに連絡が来て、翌々週くらいにはもうテレビ朝日にいた。
私達は大はしゃぎで「絶対に勝って賞品をもらおう!」とはりきっていた。
3人のお母さんは「ええ? 何ソレ?」「出るらしいわね」「夕方だしテレビ局なんてこわいわ」というテンションでそれぞれ着いてきた。
「靴下脱がしレスリング」に出ている子達が着ている、チアガールっぽい可愛い衣装を渡され、着替える。
お母さんたちが、白いお花の髪飾りは統一して3人それぞれ違う髪型にするという、粋な計らいをしてくれた。
幼馴染のおばさんにビデオの録画も頼んできた。全てがバッチリだった。
踏むと足首まで埋まる、ふかふかのマットの上が試合会場。
ウッチャンナンチャンが両チームを紹介する。緊張で3人は固まって黙っていた。
このコーナーでは、膝下まである長い靴下をあらかじめ下に下ろしておいて、
ウッチャンナンチャンが「は~い、靴下あげて~」と言うと女子たちが靴下をあげる、という儀式があった。
ウッチャンが「靴下あげて~」と言ってる時、ナンチャンが「大人になったらストッキングをあげるんだよぉ~」と言った。
靴下をあげて準備万端、ゴングが鳴って、試合開始。相手チームは知らない小学校の女子3人だ。
靴下を脱がすためには相手の足を掴んだりしなきゃいけない。
だけど私は兄弟がいないので揉み合いの喧嘩とかしたことがなく、アッサリ脱がされてしまった。
Aちゃんが相手チームの一人を押さえ込んでるあいだにBちゃんが脱がせたり奮闘していたが、結局負けてしまった。
もらったのは、「パオパオチャンネル」のシールのみ。
賞品がもらえなかったことは不服だったけど、楽しかったね~! とテンションは高かった。
お母さんが一言、「ストッキング上げて~ってなんか変なこと言ってたわね」と言った。
翌日、学校では思ったほど「見たよ~」と言われなかった。
女子は言ってくれたけど、男子には「出たんだよ」と自分から言った。学校では、取り立てて何もなかった。
だけど塾に行ったら、一人の男子が「パオパオチャンネル出てただろ」って言ってきた。
誇らしげに「うん」って言ったら、「よくあんなの出るな。恥ずかしくないの?」と言ってきて、本当にびっくりした。
「ウッチャンナンチャンに会ったなんてうらやましいな」と言われると思い込んでたから、ビックリして暗い気持ちになった。
パオパオチャンネルに出て「恥ずかしい」ってどういうこと? 意味が分からない。
私は本当に、この14年後まで、その意味が分からなかった。
それから14年後の2002年、インターネットが普及して、23歳の私はなつかしいものを検索するのが楽しかった。
なんとなく「靴下脱がしレスリング」と検索すると、語っている人がたくさん出てきた。
衝撃を受けた。
「ミニスカートの女の子がパンツ丸出しでもみ合って戦う、めちゃくちゃエロい、伝説のコーナー」として
「アダルトカテゴリー」で語られていたから。
「あんなにエロいコーナー、今じゃありえないよな」「毎週ドキドキして見てた」
「2人がかりで足を持たれて大股開きになっててエロかった」「オカズにさせてもらってました」等等、
おぞましき言葉が書き綴られていて、目を疑った。
本当に、私は何も知らなかった。
テレビを見ている時、出ている女子たちがチアガール風のミニスカート衣装でパンツ丸出しなのは知っていたけど、
テニス用のフリルのアンダースコートを穿いているとテレビ越しに分かっていたので、
「大丈夫だね」とAちゃんとBちゃんと確認していた。
私達3人は同じバレエ教室に通っていて、小さい頃からスカートがついたレオタードを着て踊り、チュチュも着たことがあったし、
「スカートの下に見える股部分」というものに抵抗がなかったというのもある。
普段の生活では勿論あるけど、バレエの発表会ではいろんな衣装を着るのが普通だったから、
チアガール風のあの服も、あくまで「衣装」という認識だった。
「エロ」という発想は微塵もなく、ただ賞品とウッチャンナンチャンに会えるのが目当てだった。
母親たちはどう思ってたんだろうというのは謎だけど、
とにかく私達3人と母親たちの間で「なんか変ね」というのはナンチャンの「ストッキングをあげるんだよぉ~」の一言だけだった。
「なんか変ね」どころじゃない。オカズにされていた。
しかも2002年の時点で、「靴下脱がしレスリング」の録画ビデオを欲しているロリコンたちがネット上にウヨウヨしていた。
小学生の頃に関東にいなくて「パオパオチャンネル」を見たことがない人まで、
「どうかビデオを譲ってください」「ダビングして頂けませんか」と懇願している。
あまりにビックリしすぎて、ブログに「まさか、エロ目線で見られてたなんて知らなかった」と書いたら、
コメント欄に「それはつらい思いをしましたね…。私も当時、出演した女の子だから、つらさが分かるんです…。
どういう体勢で靴下を脱がされて、その時どういう気持ちだったのか、恥ずかしかったとかいやだったとか、
詳しく教えていただけませんか?」と、どう考えても男が打ってるとしか思えないキモチワルすぎるコメントがついて、
この人たちは色々マジなんだ、と戦慄した。
ああいう時、「自由意志でやっている」という発言をする人は、あまりにも「女の子」というものを知らないと思う。
自分が「そういう目」で見られていることを知るまでに、タイムラグがあること。
気づいた時には、もう引き返せないところまで来ていて、自分の意志だと思うしかないことがあること。
だけど、成人した女が「性的搾取だ」という言い方をすると「被害妄想のオバサン」と嫌悪され無視されてしまう。
アメフトの格好をした男子が床に並べられた大きなカルタを取り合うゲームとか、
床をプールに見立て床泳ぎの速さを競うゲームとか、
「ドラえもん」にまつわるクイズのコーナーなどがあった。
そのほとんどが毎週「出演者募集」をしていて、視聴者の小学生が多く出演していた。
その中で唯一、女子向けの競技があった。
「靴下脱がしレスリング」というもので、3対3で敵の靴下を脱がし、1分間で多く脱がしたほうが勝ちというもの。
勝ったら豪華なおもちゃやグッズがもらえる。
毎週それをボーッと見ていたのだが、クラスの女の子Aちゃんが「一緒に出よう」と誘ってきた。
もう一人のBちゃんと、3人で一緒に応募ハガキを書いた。
出演依頼はすぐに来た。
翌週くらいに連絡が来て、翌々週くらいにはもうテレビ朝日にいた。
私達は大はしゃぎで「絶対に勝って賞品をもらおう!」とはりきっていた。
3人のお母さんは「ええ? 何ソレ?」「出るらしいわね」「夕方だしテレビ局なんてこわいわ」というテンションでそれぞれ着いてきた。
「靴下脱がしレスリング」に出ている子達が着ている、チアガールっぽい可愛い衣装を渡され、着替える。
お母さんたちが、白いお花の髪飾りは統一して3人それぞれ違う髪型にするという、粋な計らいをしてくれた。
幼馴染のおばさんにビデオの録画も頼んできた。全てがバッチリだった。
踏むと足首まで埋まる、ふかふかのマットの上が試合会場。
ウッチャンナンチャンが両チームを紹介する。緊張で3人は固まって黙っていた。
このコーナーでは、膝下まである長い靴下をあらかじめ下に下ろしておいて、
ウッチャンナンチャンが「は~い、靴下あげて~」と言うと女子たちが靴下をあげる、という儀式があった。
ウッチャンが「靴下あげて~」と言ってる時、ナンチャンが「大人になったらストッキングをあげるんだよぉ~」と言った。
靴下をあげて準備万端、ゴングが鳴って、試合開始。相手チームは知らない小学校の女子3人だ。
靴下を脱がすためには相手の足を掴んだりしなきゃいけない。
だけど私は兄弟がいないので揉み合いの喧嘩とかしたことがなく、アッサリ脱がされてしまった。
Aちゃんが相手チームの一人を押さえ込んでるあいだにBちゃんが脱がせたり奮闘していたが、結局負けてしまった。
もらったのは、「パオパオチャンネル」のシールのみ。
賞品がもらえなかったことは不服だったけど、楽しかったね~! とテンションは高かった。
お母さんが一言、「ストッキング上げて~ってなんか変なこと言ってたわね」と言った。
翌日、学校では思ったほど「見たよ~」と言われなかった。
女子は言ってくれたけど、男子には「出たんだよ」と自分から言った。学校では、取り立てて何もなかった。
だけど塾に行ったら、一人の男子が「パオパオチャンネル出てただろ」って言ってきた。
誇らしげに「うん」って言ったら、「よくあんなの出るな。恥ずかしくないの?」と言ってきて、本当にびっくりした。
「ウッチャンナンチャンに会ったなんてうらやましいな」と言われると思い込んでたから、ビックリして暗い気持ちになった。
パオパオチャンネルに出て「恥ずかしい」ってどういうこと? 意味が分からない。
私は本当に、この14年後まで、その意味が分からなかった。
それから14年後の2002年、インターネットが普及して、23歳の私はなつかしいものを検索するのが楽しかった。
なんとなく「靴下脱がしレスリング」と検索すると、語っている人がたくさん出てきた。
衝撃を受けた。
「ミニスカートの女の子がパンツ丸出しでもみ合って戦う、めちゃくちゃエロい、伝説のコーナー」として
「アダルトカテゴリー」で語られていたから。
「あんなにエロいコーナー、今じゃありえないよな」「毎週ドキドキして見てた」
「2人がかりで足を持たれて大股開きになっててエロかった」「オカズにさせてもらってました」等等、
おぞましき言葉が書き綴られていて、目を疑った。
本当に、私は何も知らなかった。
テレビを見ている時、出ている女子たちがチアガール風のミニスカート衣装でパンツ丸出しなのは知っていたけど、
テニス用のフリルのアンダースコートを穿いているとテレビ越しに分かっていたので、
「大丈夫だね」とAちゃんとBちゃんと確認していた。
私達3人は同じバレエ教室に通っていて、小さい頃からスカートがついたレオタードを着て踊り、チュチュも着たことがあったし、
「スカートの下に見える股部分」というものに抵抗がなかったというのもある。
普段の生活では勿論あるけど、バレエの発表会ではいろんな衣装を着るのが普通だったから、
チアガール風のあの服も、あくまで「衣装」という認識だった。
「エロ」という発想は微塵もなく、ただ賞品とウッチャンナンチャンに会えるのが目当てだった。
母親たちはどう思ってたんだろうというのは謎だけど、
とにかく私達3人と母親たちの間で「なんか変ね」というのはナンチャンの「ストッキングをあげるんだよぉ~」の一言だけだった。
「なんか変ね」どころじゃない。オカズにされていた。
しかも2002年の時点で、「靴下脱がしレスリング」の録画ビデオを欲しているロリコンたちがネット上にウヨウヨしていた。
小学生の頃に関東にいなくて「パオパオチャンネル」を見たことがない人まで、
「どうかビデオを譲ってください」「ダビングして頂けませんか」と懇願している。
あまりにビックリしすぎて、ブログに「まさか、エロ目線で見られてたなんて知らなかった」と書いたら、
コメント欄に「それはつらい思いをしましたね…。私も当時、出演した女の子だから、つらさが分かるんです…。
どういう体勢で靴下を脱がされて、その時どういう気持ちだったのか、恥ずかしかったとかいやだったとか、
詳しく教えていただけませんか?」と、どう考えても男が打ってるとしか思えないキモチワルすぎるコメントがついて、
この人たちは色々マジなんだ、と戦慄した。
ああいう時、「自由意志でやっている」という発言をする人は、あまりにも「女の子」というものを知らないと思う。
自分が「そういう目」で見られていることを知るまでに、タイムラグがあること。
気づいた時には、もう引き返せないところまで来ていて、自分の意志だと思うしかないことがあること。
だけど、成人した女が「性的搾取だ」という言い方をすると「被害妄想のオバサン」と嫌悪され無視されてしまう。
コメント一覧
ピカピカウォッシュもそうだけど、今にして思えば勿体無かったのかも知れない…
石橋の「おならじゃないのよ」ってネタが
実はそういう意味だと解ったのは高校になってからだったな。
◎ 自意識過剰
初めから児童ポルノとして作られたものに対し性的搾取と批難する事は当然だが、
そうでないものをその様にも見えかねないからと何でもかんでも批判すりゃ良いってものでもないだろう。
野放しにしろとまでは言わんが。
ロリコン叩きの風潮=ババアの嫉妬
と思ってる俺でさえ。
衣装は水着だし尻に食い込んでるの直す仕草も普通に写してたし
大丈夫なのか?これと思ったわ
そうだよなあ。俺はホモだけど、ふんどしいっちょの裸祭りを
宴会の裸踊りみたいに見てオカズにする奴を知ってる。