476 :本当にあった怖い名無し :2013/05/15(水) 22:08:04.39 ID:BL2Ixo6E0
鉄道で不思議な話しと言えば、もう10年以上昔の話しになるが。
俺が就活の帰り道、信州の茅野駅から長野駅に向かっている途中だった。
線路が一本しかないため、電車の交差の待ち時間に、
停車した駅は、夜の闇に覆われて、真っ白な霧に包まれていた。
その時、同じ車両に乗っていたのは俺を含めて、リーマンのおじさんが一人だけ。
ホームを降りて、タバコを一服していると、霧の中から歌が聞こえてきた。
子供たちが歌う「花いちもんめ」だった。
一体どこから聞こえてくるのか不思議でならず、
同乗のおじさんに声をかけると、氏も首を傾げていた。
車掌さんもホームに降りていて、この歌の正体を尋ねてみたが、正体は分からずじまい。
結局、交差を無事に終えた電車は俺たちを乗せて、その駅から滑り出して行った。
その後、最近になって同じ路線を昼間走ることがあった。
霧に包まれていたことに加えて、
10年前のおぼろげな記憶では、同じ駅を見つけることは出来ずじまい。
今も鮮明に耳に残る「花いちもんめ」の歌声は何だったのか。
霧に包まれたホームは、一体どこだったのか。
恐怖はなく、俺はちょっとだけ電車に乗るのが好きになった。
今もあの霧に包まれた不思議な駅には、人知れず、
子供たちの歌声が響いているのだろうか。
コメント一覧
あの子じゃ分からん
お前だよばかやろう(´・ω・`)
いつも私が最後に残る 小1で悟った
そもそも誘われなかった奴もいたんだから気を落とすな。
特に駅でも無いのに停車してる車両には近づいちゃいかん
?俺=リーマンのおじさん?