666: ほんわか名無しさん 2006/11/22 17:06:00
半年前からずっと太ももの付け根が痛かった。 しかし仕事が忙しく、ようやく病院にいって検査したら、
「骨に腫瘍があるね」そう言われた。
レントゲンを見たら股関節の部分に腫瘍があるのが、はっきりわかった。
あんまりにもそれが大きいのを見て「こりゃ助からないな」と直感した。
そのくせ「ふーん、そうですか」とあっさりした台詞しか言えず、
なんでこんなに冷静なのか、どうして取り乱したりしないのか不思議だった。
そのとき俺は「死ぬ」ってことを受け入れてしまっていた。
とにかく緊急手術が必要、と診断されたから、家に連絡の電話をした。
そして事情を淡々と話していたら母親が泣きだした。
「なんであんたみたいないい子が。あたしが変わりたい」って
めちゃくちゃに泣きながら言われて、絶句した。
代わった父親も「嘘つくな!」って怒鳴りながら泣いているのがわかった。
そのとき、ようやく俺も泣いた。泣くことができた。
死ぬことが嫌で泣いたんじゃなくて、親を泣かせたことが情けなくて泣いた。
667: ほんわか名無しさん 2006/11/22 17:09:30
昔から体が弱くて、喘息の発作をしょっちゅう起こしていた俺を抱えて 病院に駆け込んでくれたこと。
アレルギーがひどい俺のために、いちいち別に料理を作ってくれたこと。
気弱なせいで俺がいじめられていたと知ったときに学校に怒鳴り込んでくれたこと。
いつも俺を抱きしめて「かわいそう、かわいそう」と泣いてくれたこと。
ずっと感謝してきた。だから俺もできることは何でもやって、
早く元気になろうって思ったから、高校くらいからは風邪一つひかない体になった。
「人間健康がいちばん」と笑顔で言う両親を見ると親孝行してるような気持ちになって、
訳もなくうれしかった。
なのにまた泣かせることになった。もう子どもじゃないのに泣かせてしまったことが
悲しくてたまらなくなって、顔をグシャグシャにして、
「ごめん」って謝りながらボロボロ泣いた。
668: ほんわか名無しさん 2006/11/22 17:11:17
そのあと病院に両親がやってきて、みんなでまた泣いた。 「死にたくないよ」って泣く俺を、父と母は泣きながら抱きしめてくれた。
その時これ以上泣かせたくないと思った。ようやく「死にたくない」って心の底から思えた。
手術は半日かかった。治療やリハビリは何度も投げ出したくなった。
でも親を泣かせる辛さやみじめさよりは、マシだと思ったから歯を食いしばれた。
そして、この間「もう再発の危険はない」と言われた。仕事にも復帰したし、
脚も前みたいには動かないけど、軽い運動ならできるくらいまで回復した。
一人じゃ頑張れなかった。
親がいてくれたから、まだ生きることを神様に許してもらえた、そう思う。
ありがとう。
669: ほんわか名無しさん 2006/11/22 18:26:13
>>666 やっぱり親って有難いよな。
子供の頃風邪ひいて寝込んだ時、布団の横で母親に子守唄歌って貰った事を今でもよく覚えてる。
布団を優しくポンポン叩きながら「ね~んねん、ころ~り~よ」って。
母ちゃん、いつも心配かけてごめん。
三年前に死んじまった親父が死ぬ一週間くらい前、寝たきりで人工呼吸器付けて朦朧とした姿で俺を見つめ
黙って握手をした事、あの手の温もり、「後は頼むぞ」っていう無言のメッセージ、今でも忘れない。
親父、生きてる間に何一つ親孝行出来なくてごめん。
俺は将来、あなたのように立派になれないかもしれないけど、みんなを守っていけるように一生懸命頑張るよ。
仕事も恋もいつも本気でぶつかっては失敗して、何一つうまく行かなくて本当に死にたくなる時もある。
けど、こんな俺でも愛してくれたあなた達がいたから、なんとか俺は人生を歩んで行ける。
今思い返すと本当に愛されて育ててもらった。
産んでくれてありがとう。一杯愛してくれてありがとう。
あなた達の子供に生まれて本当に良かった。
コメント一覧
なぜか「とおりゃんせ」だったw
手放しで自分を大事にしてくれる人はありがたい。忘れずこちらも大事にしなきゃね。
たった一人、たった一人でも良いから
問答無用で味方してくれる。
悪事を働いても、例え人を殺したとしても真っ向から否定せず事情を聞いてくれる。
そんな人が(身内に)居る。たったそれだけで、人は絶望しないし、間違っても必ず戻るし、死なない。
でも、そのたったそれだけを出来ない親や祖父母が凄まじく多い。
まあ、全然関係ないけど、深夜0時にガキを連れ回してる親の自覚がないゴミ野郎は死ねよ
とおりゃんせは子供がよく寝る歌としてその筋では有名な歌
どうしても人が怖くて学校に行けない私を、理解できないと言ったお父さん。
「やっぱり親って有り難いよな」って私も言ってみたいなぁ。
こういうコピペを見る度に羨しくなります。
手術の苦労も空しく一瞬の喜びと深い絶望を往復
入院なんかされたら迷惑。脳腫瘍とか死んでくれる病気なら
いいのにね」と言い放った。