560 :名無しさん@実況は禁止です:2013/09/06(金) 13:44:16.26 ID:dWH3G6/s0
7月の暑い夏の日、僕はHKT48研究生「PARTYが始まるよ」公演に向かう。 唐人町駅への地下鉄の中で、博多の現場で仲良くなったオタク「チャッピー」のことをふと思い出した。
チャッピーは一年前まで博多の現場に来ていて、かなり有名で実績のあったオタクの一人だ。
チャッピーを知らない奴は、HKT48ファンを名乗る資格はない。
今は他のアイドルに流れて、すっかり顔を見なくなった。
唐人町駅に着き、汗を流しながら歩いてホークスタウンに向かう、17時台はまだ明るく車も人も多い。
1000円と免許を手に持ち笑顔で劇場に入る。早めに来ただけあってロビー内は人が少ない。
チケットを買い荷物を預けた後、劇場の外で友人と話をする。
その友人は現場で有名な軍団に所属しており、人望も厚い。
「チャッピー」と仲が良く、自然と「チャッピー」の話題になった。
一年前の「真夏のsounds good」の頃を振り返り、懐かしい気持ちになった。
劇場に入り抽選入場を待つ。
20順ごろでやっと自分の列が呼ばれた。一番後ろの中央の席に座り開演まで周りを見渡す。
現場は一年前とガラリと変わった、このPARTY公演に来ている人も、見ない顔が増えた。
この300人の観客の中で「チャッピー」を知ってる人の数はどのぐらいだろうか?
多分PARTY公演にチャッピーが着たら「あいつ誰?ふっ」って自信満々な笑みを浮かべながら
見下してくる研究生ヲタの顔が容易に浮かぶ。今となっては昔居た有名オタクの存在すら知らなくて
「俺が○○でおいしいけど、△△って誰?笑」ってオーラをまといながら
ドヤ顔している研究生ヲタを見ると失笑が漏れてくる。
前に座っている人の顔を見ると全員ドヤ顔に見える。
果たしてこの人たちの現場での実績はどれぐらいのものだろうか。
座ってる席で一人、「The Times They Are A-Changin'(時代は変わる。)」と呟く。
隣のピンチケにガン見されたと同時にライトが落ちてovertureが始まる。
僕は6年前のひまわり組公演から本店に通っている。
今現在、本店には行かないがちょくちょくSKE劇場に足を運ぶ。
そのためovertureの3連MIXは打たないということが体に染み付いてしまっている。
アンコール曲も終わり、ハイタッチも終わる。
荷物を取り地下鉄へと足を運ぶ。辺りは真っ暗で静かだ。
僕は一人で歩く。
1年前、この唐人町駅への川沿いの道をチャッピーや他のオタクで公演の感想を言いながら帰ったことを
思い出す。あの「手をつなぎながら」公演はもう二度と劇場では見れない。
同じ道、同じ景色、辺りの建設物も同じまま、それなのに僕の周りの環境はこうも変わってしまった。
数年後、HKTが解散したら全てが無くなるのかな。
”思い出”という見えないものになるのかな。
僕は涙を流しながら川沿いの道を歩いた。
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なんか切なくなった秋の午後
読解力不足かな?