754 名前:二分の一。[sage] 投稿日:2006/07/10(月) 02:20:49 ID:68iolcdC
俺の人生の恩人な、良い人。自分、父親が単身赴任で、しばらくは母子家庭みたいな状況で育ってた。
んで、母親もパートで出掛けてて、帰ってくるのは夜になってから。ずっと、鍵っ子だった。
んで、俺が小学校入る前ぐらいか。
ファミコンも持ってなかったし、退屈だったから、家の前の公園でブランコ漕いでた。
んで、腹も減って母親も普段より遅くて、七時ぐらいの真っ暗な中、しょぼくれながらブランコこいでたら、
やたら細身のスーツ姿の少し頬のこけたオジサンが歩いてきた。
最初は公園の中を普通に通り過ぎただけだったけど、
暫くたって、二度目通り過ぎた時、本屋の袋を持って、「少年、帰らないのかい?」と話しかけて来た。
俺は適当に応えたら、オッサンはまた通り過ぎてった。
んで、またオッサンが来た。今度はミスタードーナツの箱を持ってきた。んで、これ見よがしに俺の前のベンチで食い始めた。
んで、俺も当時は子供だったから、ソレをじーっと見てたら、オッサンがニヤリと(アレは絶対ニコリではなかった)笑って、こっちにドーナツを一個くれた。
今でも大好きなエンゼルフレンチだったのを鮮明に覚えてる。んで、色々話した。普通に、「母ちゃん幾つ?」とか、当時の仮面ライダーの話とか。
755 名前:二分の二。[sage] 投稿日:2006/07/10(月) 02:21:38 ID:68iolcdC
それが、そのオッちゃんとの出会い。アルマーニのスーツを、「男のスーツ。」と拘る変な人だった。それ以降、母親の帰りが遅いときは、公園でオッちゃんと会うのが楽しみになった。
んで、オッちゃんから色々と面白い事を教えて貰った。んで、小学校に入ってからは、勉強もいっぱい教えて貰った。
凄いオッちゃんだった。(本人は、オジサンと呼ぶと、俺はお兄さん。と返したが。)
公園の地面に枝でガリガリと日本地図も世界地図も綺麗に描いてくれて、
俺の大好きな恐竜の話から、そこから生物の進化までの道筋から歴史からを、判りやすく面白く教えてくれた。
どんどんと進んでく歴史が楽しみで、オッちゃんと会ってた。
中学校に入ったぐらいに、オッちゃんは、「チョッと出張行ってくる。」と、ヨーロッパ周辺に行ってしまうまで、ずっと会ってた。
アレから大分経って、当時のオッちゃんのお陰で学校の成績は優等生。良い大学にも行けたし、それなりに良い所に就職できた。
オッちゃんの言うところの男のスーツ、アルマーニを着れるぐらいの収入は出来るようになった。
…でも、今度は忙しくてオッちゃんの様に自由に振舞えないよ…or2
コメント一覧
粋な答え 続・妄想的日常
http://mousouteki.blog53.fc2.com/blog-entry-1661.html
756 :おさかなくわえた名無しさん :2006/07/10(月) 02:45:22 ID:1HW7vI8y
おっちゃんは何者?
757 :おさかなくわえた名無しさん :2006/07/10(月) 04:10:55 ID:68iolcdC
普通のサラリーマン。って言ってた。
でも、何か超一流の匂いの漂ってる人だったから、イマイチ判らない。
758 :おさかなくわえた名無しさん :2006/07/10(月) 05:43:08 ID:32Yx+JYb
きっと未来から来たお前だよ。
実はあのスーツは友達ので、本当はニート
てか、普通にまだ20代なんですが…?
お金は母親の財布からぬきとったやつ
本文の最後、そうやっておっちゃんを待ってたのかね?
当時俺のバブルの思い出はセイシュンの食卓ぐらいでアルマーニとはいまだに縁がない
世界中の人間がすべておまえみたいだったら空も飛べるはず
なぜか※5でドバっと涙が出た