316 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/16(金) 21:00:18 ID:y3c77W3e
家康が駿河に滞在していた折のこと。ある夜、ふと表に出ると、夜番の者が一人しかいないことを発見した。
「他の者はどうしたのだ?」と聞くと、一人残った当番は「そ、それが、相撲見物に…」と、
恐る恐る言上した。
さあ家康はこれに怒った。相撲を見に行った連中ではなく、残った男の方に。
「何でお前は一人残っておるのだ!!」
これに、この男は混乱した。当然である。こっちは言いつけを守っているのだ。
「腑抜けか!臆病か!?罰を受けるのが怖くて、それで残ったのか?」
実は夜番の者たち、毎夜残る当番を決めて、それ以外の者たちは遊びに出かけていたのである。
ところがこれ以降、「残ったものは臆病者」という事になり、誰も「自分が残る」とは言い出さなくなった。
だからといって全員出て行くわけにも行かず、自然、夜遊びに行くこともなくなった。
いかにも家康らしい、「叱り方」のお話。
コメント一覧
例え1人や2人割を食っても結果オーライって事でしょ
士気を高めるために何人か処刑した法悦みたいな
もっとはっきり言えやす
法悦→彭越
秀頼のその後の噂とか。
これだと夜遊びに厳しい殿様の印象を与えずに同じ効果をあげられる。