コピペ運動会

朝から欲望渦巻く桃源郷へ身を投げ込み死闘の果てに７万４千円と言う負債を背負った。
「あぁ、今日も頑張ったな、ワイ。」
そんな言葉を吐き出しながら、心もとない財布へ目を落とす。残金は千円。遅い夕飯を調達しにコンビニへ向かう。
「そういえば、米はあったな。ゆでたまごだけ買ってしょうゆでもかけて食おう」
敗戦した男には贅沢な食事など当然出来ない。そっとレジにゆでたまごを１つ差し出す。
店員「ありがとうございます。９０円になります。レシートご利用ですか？」ワイはキレた。
ワイ「なぁ？俺がレシートいるような男に見えるか？９０円のレシートもらってどうすんだ？言ってみろ」
店員「え・・・あの・・・その・・・・・」
ワイ「なぁ兄ちゃん？結婚指輪もしてない汚い髭デブが９０円のレシート本気でいると思ってんのか？」
店員「あの・・・その・・・・すみませんでした」
ワイ「いやいると思ってるのか聞いてんねん。さっさと答えてや」
店員「あの・・・・あの・・・・あの・・・・・すみませんすみません・・・」



ワイ「だからすみませんちゃうねん。いると思ったんやろ？じゃぁなんで謝んねん」
店員「決まりですので・・・・」
ワイ「ほ〜。ほんならうまい棒１本だけ買ってくガキにも必ず聞いてるんやな？おん？」
店員「え・・・あの・・・・」
ワイ「ＹＥＳかＮＯで答えんかい」
店員「すみません・・・ＮＯです・・・・」
ワイ「ほ〜そんならおかしいなぁ？決まりちゃうんかい？」
店員「あのケースバイケースということで・・・・」
ワイ「俺もそのケースやろ！見てわかるやろ！」
店員「はい・・・すみません」
ワイ「はいってなんやねん。はいって。ワイはガキってことか？」
店員「いえ・・・・そんな・・・・そういうつもりでは・・・・」



ワイ「じゃぁどういうつもりや」
店員「・・・・・えっと・・・・」
ワイ「ど　う　い　う　つ　も　り　かって聞いとんねんなんですぐ答えられへんねん。何も考えずに返事してるやろ」
店員「すみません」
ワイ「何のすみませんや。何に対してのすみませんや。言うてみ」
店員「・・・・・・・」
ワイ「なんで言えへんねん。何に対してのすみませんかも言えへんのかい。そこにある頭は飾りか？え？」
店員「あの・・・・レシートいるのかどうか聞いてすみませんでした」



ワイ「おう。そうや。んで俺はレシートいるように見えるか？」
店員「見えません」
ワイ「そういうことや。わかったな？」
店員「はい・・・・」
ワイ「何がわかったんや？」
店員「お客様はレシートは必要ないということです」
ワイ「ＯＫ．それでええんや。後床ワックスかけすぎやで。お年寄りも多いんやからしゃんとせいよ」
店員「はい・・・・」
ワイ「それじゃあな。次からは聞くなよ」
こうしてワイは店を後にした。何故か今日の敗戦を忘れたかのようなすっきりした面持ちで。
〜ＦＩＮ〜