31 :名無しの心子知らず 2013/06/15(土) 06:19:33.15 ID:OUrQU0/X
義父の話。義父は引退した手作り弦楽器職人。そこそこ腕は知られた人らしく、今でも指名で注文が入ったりしてる。
引退した後は、モノづくりが好きなのと、手先の器用さを生かして、近所のよろず修理屋と化している。
デジタルなものやメカニカルな物は無理だがそれ以外は何でもやっている感じ。
犬小屋とか、屋根修理とか、水道管修理、冷蔵庫修理とか。
それ以外にも、弦楽器を作って、地域の学校やら施設に寄付なんかをしていた。
それを聞きつけた近所のママAが、娘のためにバイオリン作ってクレクレと言い出した。
寄付しているぐらいなんだから、タダでいいよね!と。
義父は丁寧に説明をしたうえで、お断りをしていた。
職人として自分の専門の技術をタダで売るつもりはない。
手作りのバイオリンが欲しいなら、売っているところを紹介するが、値段は高くつく。
寄付に関しても、義父は技術と時間を提供しているだけで、実費は別の支援者が出している。
等々の説明を繰り返していた。
32 :名無しの心子知らず 2013/06/15(土) 06:24:58.52 ID:OUrQU0/X
既製品のバイオリンなんかよりも、娘子はちゃんとしたバイオリンで始めさせた方がいい、きっと、世界的なバイオリニストになるはず!
そうなったら、義父さんも鼻が高いはず!とかママAが言い出した。
義父は、「じゃあ、娘さんを家に連れてきなさい」と言う。
義父はそれこそ世界的な演奏家と何人もあったことがあり、子供時代も見たことがあるとのこと。
どの子供も、それこそ将来性を感じさせるオーラがあったという。
演奏家としての才能のあるなしは私が見抜いて見せますよ。
その上で、もし才能があるようだったら、バイオリンの事は検討しましょう、と。
ちなみに、義父は自分の人を見る目を自分では本当に信じているようだが、私は老人のタワゴトと思って全く信じていない。
で、娘を連れてくるママA。
そして、義父は、少し娘さんと話をして、ママAに一言。
「演奏家としての将来性は全く感じられませんね、間違いない。」
分からないながらも悲しそうな顔をする娘さんと、発狂するママA。
なによ失礼な!せっかくこっちが下手にでて頭を下げればつけ上がりやがって!
退職して暇なんだから作れよ、このジジイが。
この屈辱は100倍にして返す、絶対に作らせてやるからな!覚えていろ!
と言ってママAは帰って行きました。
33 :名無しの心子知らず 2013/06/15(土) 06:27:41.06 ID:OUrQU0/X
そして夜。ママAが旦那Aを連れて家に凸。うちの娘に暴言を吐きやがってと、旦那はブチギレモード。
関わり合いにならないように、距離を置く私。
旦那Aの言葉が終わるやいなや、なんだと、この若造が!旦那Aの首根っこをつかむ義父。
そう、義父は酒乱でして、その日ももうすっかりと出来上がっていました。
酒乱が原因で、義母にも愛想を付かされている人。
しかもそれなりに背も高いし、職人だから力はあるし、でこうなると、普通の人なら手も付けられない。
「おい、お前はタダで俺に働け、というんだな?あ゙あ゙あ゙ん?」(このあたりで腕をねじ上げていました)
「お前の職業は不動産屋か、じゃあ、俺に家をタダで一軒よこせよ、あ゙あ゙あ゙ん?」(馬乗りになって首を押さえつけていました)
「何できねえ?なんで自分ができない事を人に頼むんじゃぼけ!」(馬乗りで、ペチペチと軽くビンタを続けていました)
あー大変だなーと遠くから見ていましたが、結局なんとか、A夫婦は逃げ出していきました。
翌日、お回りさんが家に話に来ましたけど、特にお咎めなし。
A夫婦に二度と家には来なくなりましたし、その後どうなったのかも知りません。
まぁ、失礼な言い方が許されるなら「毒を持って毒を制した」ということなのでしょうか。
コメント一覧
80点
あれだな、義父の言うことは他の職業や趣味にも通じるな
なんで頑張って積み重ねた技術をてめーの為にただ働きせにゃならんのだという
娘本人がやりたくて始めてもどうせ辞めさせない親だろうし
はっきり言って早いうちにあきらめさせるのも情というものよ
中途半端なこと言って、かなわない夢を抱かせるよりいい
売女がお似合い
まあそうだけどそれって教えてる先生とかがすることじゃないのか
演奏も聴かずにチラッとみただけで才能ないなんて言われたら性格歪みそう
親切心でもこんなやり方はないわ
これで娘の性格が歪んでも原因は親にあるだろ
ひどい
それが一番の驚きだわ。
他人に優しくしろっていう奴は、たいてい他人に優しくする気がないよな
相手から奉仕を望むなら、まず自分から施すのが道理
親の因果が子に報い、だよ
爺さんは身を守っただけなんだよなぁ
だからこそ糞親の下に生まれた娘が不憫でならない
つうか、早い段階で諦めさせるって言っても
子供の才能や将来性を見抜くなんて絶対無理だからね
子供は才能の宝庫。何にでもなれる。
これは理想論ではなく、今の教育学のトレンドは、
「いかに子供の豊富な創造性と才能を殺さず育てるか」って程度には認められてること
サッカーの本田だって、散々才能ないって言われてたらしいし
厨房以下のガキで将来性がないとしたら、
それは子供ではなく親の問題
本当に才能ある娘なら、こんなこと言われたくらいで諦めないよ
あなたの言う本田がまさしくそれを体現してる
才能無し。資金力も楽器選びも才能の内。
才能は子供だけの話じゃないから
金のかからない分野だったら話は別かもしれないけど。
仮に才能が無かったら暴走する母親を止められてGJだし、プロになるような人はこの程度で諦めたりしない。
…と言いたいところだが家庭の環境と「(道は違えど)プロに駄目だしされた」ということで大分回り道はするだろうな…
※21
部分的に反論させてもらう。どうしても夢と才能がマッチしない人間はいるんだ。どれだけあがいても
本当の天舞の才ってのには勝てない。だから、もしも「本人が」もう諦めたいといっていて誰の目から見ても
無理そうなら背を押してやったほうが良いぞ。振り返ってみて、お前さんの道は無限にあったかい?
仮に無限にあったとしても選べるのはたった1つだけなんだから引き返せなくなったところで挫折するよりは
早めに止めてやるのも俺らの役目なんだろうと思うよ。もちろん、本人も周りもよーーーーっく考えた上で、な。
どこがひどいのか30文字以内で説明を