727 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 01:49:45 ID:0gCb8Q/X
ある日、武田家に仕えたいという牢人がやって来た。そこで重臣たちが面接すると、かなりの才人であることがわかった。
「こいつは掘り出し物だ。きっと御家の役に立つであろう。」
ということで彼らは信玄にこの牢人のことを話した。
「とても優秀な男です。なんとしても召抱えるべきです。」
「ふ~ん、お前たちは皆同じ意見なのか?
そうか、じゃあ召抱える前にどんな男かこっそり見てみようか。
その男に食事を出してやれ。」
そして信玄は隣の部屋から男の食事している様子をチラッと見ると、
すぐに自分の部屋に戻った。
「どうですか、なかなかよさそうでしょう?」
「あの男は登用しない。」
「は?」
「あれは牢人じゃないな。牢人はあんな食い方はしない。
いいとこの大名の、しかもそれなりに地位のある家臣だろう。」
「なんですとっ!?」
驚いた重臣たちは牢人のところに素っ飛んで行き、締め上げた。
「おい貴様、よくも我らを謀ったな!どこの家中の者だ!」
「ひぃっ、わ、私は○○家の者です~。」
その男は都周辺の大名の家来だった。信玄の推理通りだ。
重臣たちは恐縮しながら信玄のもとに戻ってきた。
「ハッハッハ、だから常々言ってるじゃないか。
全員が百点満点をつけるような人間にろくな奴はいない、ってな。」
コメント一覧
浪人になるときはなるんだから
この判定法はおかしくない?
100点取る人大嫌い
知っているのにわざと間違える
65点の人が好き
その上でも食い方に差が出るんだろ。湯漬けを飯だけ食うみたいな感じかな
別の国から出奔してからまた別の国に仕えたい場合、他意がなければ普通は前に仕えていたことを話す。
以前は諏訪家に仕えていましたが、これこれこういう理由で出奔し~~と。
そういうのを話さないって事は、やはり何某かの後ろめたい事か企みがあることだし、それを見抜いた信玄が凄いって事でしょ。
あるいはそこまでじゃなくても、「貴方の食べ方は上品すぎるが、以前はどこで仕えていたのか?」ぐらいの詰問はできる。
そういう観察を怠るなって話じゃないのこれ。
一つのミスが生死に関わる戦国時代だしね。
その歌さ、恋人に試験を課す時点で地雷女だし、
自分をわかってくれなきゃ大嫌い、わかってても
さりげないふりをして!って完璧スイーツだよな。
むねっしーの悪口はよせ!
田舎のかなり小さな会社に東大生が面接に来たら、こいつよっぽど受からない問題あるのか?と疑うじゃん
武田信玄は「風林火山」を知ってたことを考えても中国古典読んだことあるだろうし、
実際中国古典に「完璧超人だけど私生活だらしないやつ」や「他国を利用するために
変な政治采配しに行くやつ」の話があるからね、知ってたんだろうね。