課題曲は「河口」
コピペ投稿者:名無しさん
投稿者ID:53MdXNbV
コピペ投稿日時:2014/05/28 23:34
コピペ投稿日時:2014/05/28 23:34
486 名前:癒されたい名無しさん[] 投稿日:05/01/09(日) 23:44:00 ID:m0vub2/J
僕の通っていた高校には、合唱コンクールがあった。高校2年の時の課題曲は「河口」だった。
歳は70を過ぎていたけど、気持ちの若い祖母が見学に行くと言うので、
何度か譜面の歌詞を口ずさんでやっていると、きまって
いい歌ねえ、とうっとりしていた。クラスじゃあんまり人気ないよ、と笑うと
「まだあんた達には分かんないわヨ」と目を細めていた。
合唱コンの3週間前に祖母が亡くなった。冬一番の木枯らしが吹いた夜、こたつの中で
うとうとしながら死んだ。
最初は泣いていた父も、葬式では親戚と祖母の思い出話で爆笑していた。
あっけらかんとして、祖母に似合う明るい葬式だった。
合唱コンの本番まで一週間を切った頃。クラスの女子がffは怒鳴るのではないということを
説明するのに骨を折っていた。その時疲れ果てて言った言葉が、なんとなく頭の片隅に残った。
「これは、人の死を歌った曲なのに」
あっという間にカレンダーはめくられて、本番直前、僕は頭のうちで彼女の言葉をくり返していた。
押し出されるようにしてステージに上がり、広いホールではじめて自分達の歌声を聞いた。
最初は、大きな声で。イチ・ニイ・サン…
フィナーレを、フィナーレを、こんなにはっきり予想して
河は、河は、大きくなる
フィナーレを、フィナーレを、華やかに飾りながら
河は、河は、大きくなる
…さようなら、さようなら。河は歌うさようなら。
紅の、ああ紅のハゼの葉。楠の木陰。白い工場の群れよ。
さようなら、さようなら。河は歌うさようなら…
祖母が、ホールの後ろで手を振った気がした。視界は霞んでいたけれど。
コメント一覧
作文コンクールとかならいいんだけど
スレで語るには向かない。
創作臭やドヤ顔臭は
とにかく排除しないといけない
カメラマンと照明さんの後に入る
…アレ?
小説とか漫画ならいいけどな
おばあちゃんに生歌を聴かせてあげられなかったぶん
主も心を込めて歌えたのでは・・・
しかしおばあちゃんは天国が楽しすぎて
それどころではなかったのであった
二郎ラーメンニンニクマシマシ
気取ってるっていうかしっかりした文章なだけだろ
どんなに重要そうなものでも開封せずに破棄したそうな。これ豆な。
破棄がある奴ってことだなっ
しかしこういう解釈はしたことなかったな、ただ川の雄大さを表現しているものとしか感じなかった
燃えてるんだろうか
火口/ヒロミGO
組曲全体を人生のメタファーと捉えるのはまだ分かるけど、実際の河口はこんなセンチメンタルに浸った曲じゃない
ちなみに一番最後は
“筑後平野の百万の 生活の幸を
祈りながら河は下る 有明の海へ
筑後川 筑後川 そのフィナーレ ああ”
だよ
さよならだけの歌じゃないし、たくさんの生命を育んだ後での華々しいフィナーレって感じなんだけどなぁ…
だ い な し だ
その内容なら、なおのこと人の死をイメージしたくなると思うんだけど
死なんてさよならだけだし、華々しいフィナーレでもないって思ってる人かな?