296 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/10/31(金) 22:10:38 ID:fzei4Osl
真打、宇喜多直家のお話永禄年間の事
宇喜多直家は、税所元常が城主を勤める竜口城を攻めあぐねていた。そこで一計を思いつき、
謀臣、岡郷介を呼んで、耳打ちをした。
さて数日後、直家はこう叫んだ「郷介は罪を犯した!からめ取って殺せ!」
しかし岡郷介は既に、出奔したあとであった。
その頃郷介は隣国の備中に隠れていた。そして西郡の道で物乞いをしている乞食の老女を
見つけると
「母上!あなたは生き別れの母上ではありませんか!」
そういって無理やり老女を連れ帰った。乞食の老女は美しい着物に召使までつけられ、
たちまち豊かになった。
そうしてから郷介は、竜口城に近い船山城主、須々木筑前に仕える事になった。
実母と偽った乞食女を、人質として差し出した。
しばらくして郷介は、船山城から馬を盗み出し城から逃げ出した。城内の者たちが「待て!帰って来い!」
と追ってくるが、かまわず、須々木と敵対関係にあった竜口城、税所元常の元に逃げ込んだ。
「私は船山城主、須々木筑前の家来ですが、理由も無く死罪を申し付けられたので逃げてきました!」
怒った須々木筑前は、人質の乞食女を磔にした。
「母上を!この恨みどうして晴らせば!」
嘆き悲しむ岡郷介に、税所元常も同情し、心を許した。元来有能だった郷介が、元常から
はかりごとの相談を受けるまでになるのに時間はかからなかった。
ある日、郷介は、密書を直家に送った。その夜、竜口城の秘密の謀議をする場所に
元常と郷介の二人だけが入っていった。郷介はそこまで信頼されていた。
が、郷介はそこで、後ろから組み付き刀で元常を刺し、首を討ち取ると、打ち合わせどおり、
直家が密かに用意した船に乗り、そのまま直家の元に帰っていった。
城主が死んで混乱した竜口城を、宇喜多軍はやすやすと攻め落とした。
300 名前:人間七七四年[] 投稿日:2008/10/31(金) 22:43:04 ID:WV+DuLbC
>>296最早芸術の域だなwww
コメント一覧
いい着物着せて貰って、お腹いっぱい食べて召し使いまでつけてもらったんだから
まあ最後は悲しかっただろうな
普通に うきたった で良かったのに
こういうのこそ大河で見たいのに