867 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/06/28(日) 19:51:37 ID:Kk9fETwV
永禄9年。武運つたなく、尼子義久は毛利に敗れた。重臣らと共に毛利に下り、幽閉されることになったのだ。
義久は尼子家家宝の銘刀・荒身国行(頼国行)を毛利から隠した。
国は取られても家は取られたくないと、必死だったのかも知れない。
しかし天正16年。ついに刀の在処が発覚する。
輝元「家宝が欲しい」
義久「何のことですかな」
輝元「国行を隠し持ってるのを知っている。それを譲って欲しい」
義久「な、なぜ今更」
輝元「太閤に献上するのに、一番適しているのが国行だからだ。
尼子の家宝というのも箔がつく」
義久「そんな理由で…」
輝元「譲って欲しい。幽閉されている義久には、刀は必要ないだろう」
義久「……。わかりました。私を生かすも殺すも毛利次第。
刃向かうことなど出来ません。お譲りいたします。
その代わり、貴方に家宝を教えた者の名を、聞いてよろしいですかな」
輝元「ふむ。家老の大西十兵衛だ。よい家臣をお持ちだな」
義久(嫌みか)
義久は輝元に家宝を取られ、憤った。
16年。懸命に隠してきた家宝が、家臣の告げ口で
簡単に取り上げられたのだから、それも当然である。
しかも天下人への媚びとして使うのだから、悔しさはひとしおだ。
そして、義久は刀を握った。
乱心であるを理由に、尼子家家老である大西十兵衛を切り捨てたのである。
もちろん、本当に理由は輝元に家宝の存在を洩らしたことなのは、明白な事実だった。
翌17年。ついに義久の幽閉は解かれる。
そして人質から客将へ立場が変わった。そんなあるとき、義久は刀の件について知ることになる。
輝元「今だから言えるが、十兵衛が家宝のことを告げ口したのは、義久のことを思ってのことなのだ」
義久「どういう事ですか」
輝元「家宝の在処を教えるから、そなたの幽閉を解いて欲しいと、大西は私に掛け合ってきたのだ」
義久は驚いた。
裏切られ続けた義久の人生にも、忠義の臣は居たのだ。
義久は十兵衛の忠義に感謝し、
その嫡孫・新四郎に大西家を継がせるとともに大西家を手厚く遇するのだった。
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まじ腹立つわ投稿者
家老殺すとか義久駄目過ぎじゃね
まぁ、釈明の機会くらい与えてやれよ、とは思うがこの家老なら何も言い訳せずに黙って斬られそうな気もするな
とか言ったら格好良かったのにな
ないわwwwwww