602 名前:世界@名無史さん[] 投稿日:2014/10/12(日) 22:02:26.49 0
戦国時代の魏の国で西門豹という男が知事に任ぜられた彼は地元の農民達を集め、どんな苦難があるか聞いた。当時鄴では地元に伝わる迷信で、
毎年河に住む神(河伯)に差し出すため、若い女性と多大な財産を巫女や三老と言われる長老や儀式を管理していた役人に差し出し、
それらを河に沈めるという人身御供の儀式がしきたりとなっていた。これにより集められた金銭は膨大なもので、
民衆の生活が困窮するほどであったが、儀式に使われるのは一部で、残りは巫女達が山分けしていた。
また年頃の娘がいる家は逃げ出し、その田畑は荒れ放題となっていた。
これを聞いた西門豹は「横取りされているのが解っているならば、止めればよいではないか」といったが、
農民たちは「そんなことをしたら河の神のお怒りを買います」と恐れた。西門豹は「なるほど、わかった」と答えた
(続く)
603 名前:世界@名無史さん[] 投稿日:2014/10/12(日) 22:04:57.23 0
西門豹は巫女・三老・役人が迷信に付け込み肥え太り、農民達が困窮したので土地が枯れたと考えた。更に灌漑が必要だが、迷信ある限り河に手を付けられないと判断し、まずはこの一掃に着手することにした
儀式が行われる日、河辺には巫女達と多数の見物人がいた。そこへ西門豹は見学したいと護衛の兵士を伴って参加した。
そして生贄の女性を見せられるや、「これでは器量が悪すぎる。『もっと良い娘を連れて行きますので待ってください』と河の神に伝えられよ」と言い、
「お怒りを買わぬためにも、使者には最も河の神と親しい者がよかろう」と巫女の老婆を河に沈めた。
しばらくして「巫女が帰ってこない。様子を見てこられよ」と言い、弟子の女性たちを河に沈めた。更に「弟子達も帰ってこない。
女では河の神への願いが難航しているようなので、次いで河の神に貢献している三老に手助けをお願いしよう」と言い三老を河に沈めた。
(続く)
604 名前:世界@名無史さん[] 投稿日:2014/10/12(日) 22:06:20.62 0
更にしばらくして「おかしい、三老も帰ってこない。更に次いでとなると、多額の金銭を集めた役人であろうか」と役人達を沈めようとしたが、役人達は「その任は何卒お許しください」と平伏して詫びた。その顔色は血の気が引きすぎて土のような色で、額を地面に打ちすぎて流血するほどであった。西門豹はしばらく待った後、「どうやら河の神は客をもてなして帰さないようだ。皆も帰るがよい。
もし誰かが儀式をやりたいならば、私に話すがよい」と言った。役人も民衆も度肝を抜かれ、これ以降生贄の儀式は行われなくなった。西門豹は河の神を信じている風にして、儀式の中心人物を反論できなくしたまま一掃し、迷信も一掃したのである。
この結果、貢物を搾り取られなくなった民衆は貧しさに苦しまずに済み、年頃の娘がいる家は逃げなくなった。迷信と権力者達は一掃され、役人も民衆も西門豹の言うことに従うようになったのである。
コメント一覧
歴史物の話の中でもかなり面白い話だと思った。
面白いって言っちゃいかんか。
Wikipediaに 西門豹 の項目があって、他にも興味深い
話が載ってた。
原典は史記だろうに何言ってやがる
転載:出典を明らかにするとは限らないし、部分とも限らない
引用:出典を明らかにして部分を改変なしにコピー
参考:内容は変えないが文章は自分の考えで書き直す
だいたいこんな感じで、3つとも違う。
Wikipediaの記事は『史記』を「参考」にしている。
残念ながら、サイモン&ガーファンクルであって、サイモン・ガーファンクルではないため豹はガーファンクルではない。
どちらかと言えば豹=ポール扱いが正解なのではなかろうか。
史記から直接なら翻訳だろうに何ぬかしてやがる